ハリー・ポッターと最悪の血筋   作:おでこぽん

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めっっっっちゃお久しぶりです。始めましての方もたぶんいらっしゃいます。こんにちは。就活もうしてないから名前変えようかな。

原作を読みなおす機会がなかなかなくて、半年以上経ってしまいました…。結局原作読んでません。お気に入りしてくれた方すみません。暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。

前回の投稿からかなり経ってしまったため、前回まで考えていた一作目からブラックモード(笑)は大幅に変更するつもりで今回は書きました。実は賢者の石からブラックアリスを登場させようかと思っていたのですが、かわいいアリスに癒されたい(私が)ということで。

ハリー・ポッターの世界観が好きな方、おすすめの観光地も紹介してますのでぜひ最後までご覧ください。


ドラゴン

ドラゴンだ。

 

 

あたしたち四人はハグリッドの家で、生まれて初めてのドラゴンに対峙していた。

 

 

うーん。なんでこうなったんだ?

確かあたしたちが図書室で勉強しているときに、ハグリッドが本を抱えて現れて、おかしいなと思ってあとで探ったら、それがドラゴンで、なんでかわからないけどドラゴンの卵を孵すってことになって、で、今、ドラゴン。

 

唖然としているあたしたちを前に、ハグリッドは赤ちゃん言葉でドラゴンに話しかけてる。

 

やがてハーマイオニーとハリーが口を開き始めた。頭の回転が速い二人は、こういうときにいつも真っ先に行動する。

 

 

 

「ハグリッド、あなた、その子育てる気?」

 

「そうだあ、こーんなにちっちぇえんだ、ママが必要でちゅよねー!」

 

「いや、待ってよ、たしかドラゴンってすぐ大きくなるんだよね?野生に返しちゃダメなの?!」

 

「いんや、そんなことしたら、群れに入れなくていじめられるかもしんねえ。」

 

 

 

うーん。議論が白熱してるし家の中も暑いし、頭がぼーっとしてきた。隣のロンも、あーとかわーとか言いながらドラゴンとハグリッドを交互に見てる。あたしは考えることを放置して、窓の外をぼーっと見つめていた。

 

 

 

ドラゴン…ドラゴン…ドラゴ…ドラコ………

 

 

「ドラコ?」

 

「全く、ハグリッド、無茶苦茶だよ!…え、アリス、今なんて?」

 

「窓の外にドラコがいたわ。ほら、あそこ。城へ向かって走ってる。」

 

「てことはつまり」

 

「「「「見られた…」」」」

 

 

 

 

それからは大変だった。

 

まずはおろおろしているハグリッドを、四人がかりでなだめなきゃいけなかった。ドラコのお父さんは、ホグワーツの理事長らしい。ハグリッドのことを毛嫌いしている。だから、森番を辞めさせられるんじゃないかってハグリッドは怯えてた。「それが嫌なら最初からドラゴンの卵なんてもらわなきゃいいのでは」なんてことをみんな思ってたけど、口には出さずにひたすらなだめた。

 

 

数日経っても、なぜかドラコは先生方にもお父さんにも告げ口はしていないようだった。あたしたちは内心びくびくしながらも通常通り授業を受け、テスト勉強の合間を縫ってハグリッドの小屋へ交代で通う。

 

でも、ひとつだけ変わったことがある。ドラコがあたしに話しかけてこなくなった。ロンは「あいつの顔を見なくてよくなってせいせいするよ」って言ってたけど、ドラコ、たまにあたしのことじぃっと見てるんだ。でもおバカたちが喧嘩をふっかけることも、あたしから話しかけることもあたしたちは怖くてできなかった。

 

 

 

 

 

「カードを持ってるぞって言われてるみたいだ。」

魔法史の勉強中、そうハリーがつぶやいた。

 

 

とたんにハーマイオニーの顔が青くなる。

「カード?!そんな単語、魔法史の授業に出てきたかしら。もしかして、テキストに載ってる?どうしよう、私覚えてないわ!」

 

「違うよ、ハーマイオニー。僕が言ったのは、マルフォイのことだよ。」

 

「ちなみに魔法史の範囲にカードは出てこないよ、ハーマイオニー。」

 

「あら、そう…。よかったわ。で、ハリー、マルフォイのカードがどうしたの?」

 

「ああうん、あいつ、自分が僕たちに対してカードを持ってるぞって、見せつけてきてる気がするんだ。この状態が続く限り、僕たちはあいつに対して何もできない。だろ?でももう限界だよ。ドラゴンはどんどん大きくなっていってるし、このまま育ててもハグリッドの小屋を突き破るだけだ。」

 

 

 

「生物を小さくする魔法とかないのかなあ…」

べたあっとロンが机にはりついた。魔法史のテキストはさっきから一ページもめくられていない。

 

そのロンをじいっと見つめていたハリーが、突然立ち上がった。

 

「チャーリー!」

 

「ハリー、とうとう頭がおかしくなっちゃったのかい?僕はロンだよ、ロー…」

 

「チャーリー!!」

あたしも立ち上がってロンを見つめた。

 

「えっ…?アリスもどうしちゃったの?チャーリーは今ルーマニアに…あー!!!」

 

「「チャーリー!」」

ロンとハーマイオニーが声を揃えた。

 

チャーリー、たぶん今盛大にくしゃみしてる。

 

 

 

 

ロンのお兄さんのチャーリーは、今ルーマニアでドラゴンの研究をしてる。

事はすばやく進んだ。ロンがルーマニアに飛ばした速達ふくろう便は、飛ばした二日後には快諾の返事が届いた。一週間後の夜中0時に、城で一番高い棟にドラゴンを持っていく。

 

 

ハグリッドは始めはいやがったが、ルーマニアで暮らす方がドラゴンにとって良いことだと説得した。次はもっと法に触れなくてかわいらしい小さいペットを飼ってほしい。ハムスターとか。

 

さらにあたしたちは計画をたてた。あたしたち四人とドラゴンを入れた木箱が、ハリーの透明マントに隠れて城を歩き回るのは不可能に近い。もしフィルチに見つかりでもしたら大変だ。

 

ということで、ドラゴンを運ぶのはハリーとロンがやることにした。

 

 

決行は、明日に迫っていた。




さて…
ハリー・ポッター的おすすめの観光地(笑)は、福島県のブリティッシュヒルズです。宿泊施設もあるみたい(お値段はわかりません)ですし、バーとかアフターヌーンティーのカフェとかもあります。スコーンが美味しい!!

調度品とかどこもめっちゃお洒落。基本的にスタッフさんは英語ですが日本語でももちろん通じます。

福島県の山のなかにあるので、結構静かですしゆっくり世界観にひたれるのでおすすめです。ゆっくりしたいなーって人は、ぜひ。


ちなみに私が行ったときは、コスプレの写真撮影?の人がいっぱいいました。ハイキューの国見ちゃんっぽい人がいたよ…もっと見たかった…。

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