ハリー・ポッターと最悪の血筋   作:おでこぽん

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アリスに戻ります。


自分の書いたもの見返したら、整合性取れてなくてびっくり!
そのうち書き直すのでお許しください…。

口調とかもそのうち直します…。


迷子とフラッフィー

 

ハーマイオニーに怒られてから何日かが経った。

 

あれから、ハーマイオニーに何度も話しかけようとしたけど無視されてしまって、だからといっていつもハーマイオニーと一緒にいたあたしは誰か他の人と行動できるわけではなく、今日も一人だ。

 

 

話しかけてくれる友だちはたくさんいるけど、常に一緒にいられるわけじゃないし、同じ部屋のパーバティとラベンダーは、恋バナばっかりしているのでその手の話題が無いあたしは敬遠してしまう。

二人ともあたしとハーマイオニーが一緒にいないのにいち早く気づいて、話を聞いてくれた。でもそこからは、「アリスは悪くないわよ!」「ハーマイオニーは嫉妬してるだけよ!」と言われ、ハーマイオニーの悪口大会が始まりそうになったので慌てて止めた。

 

パパとママには、入学して1ヶ月もしないうちに友達をなくしたなんて言えなくて、お兄ちゃんは最近会えていない。

 

 

そして。

 

 

「ここ、どこー……」

 

そう、あたしは毎日のように校内で迷っていた。

思えば、移動はハーマイオニーに頼りっきりだった。今ではあたしたちの様子を見かねたハリーやロン、パーバティーとラベンダーが声をかけてくれるんだけど、たまたま一人になってしまったときはかなり高い確率で迷う。

カメラアイで記憶を辿ろうとしても無理。階段が動いたり絵が動いたりするこの学校はあたしにとっては迷路なのだ。

 

次の授業は自由時間だけど、その次は変身術だ。ああ、このまま迷っていたら、マクゴナガル先生に怒られる…。

 

 

ハーマイオニーに怒られて無視されて、一人での生活は思ったより辛くて、どうしたらいいのかわからなくて、しかも今日は迷ってしまった。あたしもうだめだ、と思ったそのとき。

 

近くの扉からかすかなうなり声が聞こえた。

 

 

「…何かの動物?」

 

そっと扉に耳を当てる。やっぱりうなり声。しかも、何頭かの。

 

「アロホモラ。」

呪文をかけると、案外簡単に鍵は開いた。そーっと扉を開け、中を覗くとそこには。

 

見たこともない、頭が三つある三頭犬がこちらを見ていた。

 

「三頭犬?!なんでここに!」

あたしの中にあったのは、恐怖心でも困惑でもなく、純粋な好奇心だった。ハーマイオニーに怒られてから、一人での自由時間はたいてい図書館にいた。ハーマイオニーが来てくれないかと期待して。

だからそこで読んでいたのだ。危険な魔法生物についての本。三頭犬は……あのページ。

 

「~~~~♪」

咄嗟に出てきた歌を歌いながら、扉を開け中へと入る。三頭犬は初めは襲いかかろうとして来たが、すぐに眠くなったようで、ゆっくりと頭を下げる。歌いながら三頭の頭を順番に撫でていくと、気持ちよかったようで「ぐるる…」と満足げな声をあげながら眠っていた。

 

三頭をよーく見ると、首輪には『フラッフィー』と書かれていた。フラッフィーか。かわいい名前。

 

「じゃあね、またね、フラッフィー。」

そう呟いて、あたしはその部屋を出た。

 

 

廊下に出た先には、

 

「ミ…ミス・ディゴリー?なぜ、そ、そこに…?」

「クィレル先生!」

クィレル先生が立っていた。

 

「ここは、せ、生徒が入るのは、禁止っされて、いるはずですよ。」

「えー!先生、違うんです!迷ったんですあたし!というかここ4階なんですか!」

「え、ええ…」

やってしまった。

 

「ま、間違えたなら、しょ、しょうがないで、すね。見逃してあげましょう。」

「本当ですか!!」

やった!クィレル先生、やっさしい!!

 

 

その後、クィレル先生にマクゴナガル先生の教室まで連れていってもらった。道すがら、クィレル先生は一生懸命あたしに質問した。減点されないとわかったあたしは、クィレル先生の聞くことなら何でも答えようとこちらも必死だ。

 

「き、君はあの部屋に入ったのですか?」

「はい。うなり声がしたので。」

「中には?」

「三頭犬がいました。フラッフィーって名前がついてるみたい。」

「さ?!なんと、噛まれなかったのですか?」

「あ、はい。音楽を聴かせると眠くなって大人しくなるって、本に書いてあったんです。」

「よく、覚えていましたね。」

「あ、あたし、カメラアイっていう能力持ってるんです。」

「カメラアイ……………。それは、マグルの能力では?」

「え?」

 

うーん、考えたこともなかった。たしかに、カメラアイの説明は、パパが買ってきてくれたマグルの本で読んだのだ。

 

「たしかに、そうかもしれないです。じゃあなんであたしにあるんだろう…?」

「ふむ……。」

クィレル先生はそう呟いて、何やらあたしをじっと見て、考え込んでいる様子だ。あ、この先生、普段おどおどしてるけど真剣な顔してると案外イケメンかもしれない。

 

なんてことを考えていると、教室に着いた。教室の前で、クィレル先生が口を開く。

「ミス・ディゴリー、最後に質問です。マーガレットという名を聞いたことは?」

「ありません。」

「親族にもいませんか?」

「いないと思います。よくある名前ですけど、うちの家系図にはなかったはずです。」

「…そうですか。わかりました。それでは、気を付けて。今後はあの廊下に入らないように。」

「はい!ありがとうございました!」

 

クィレル先生に連れてきてもらったお陰で、マクゴナガル先生の教室には一番に着いた。クィレル先生、いい人だったな。減点されなかったのが嬉しかった。最後の方どもってなかったし、おどおどしていなかったし。最後の質問は意味がわからなかったけど。




アリスの正体一瞬でバレる。

本当の母親とアリスは、もともと結構顔が似ています。でも人々がアリスの母親がマーガレット・グリンデルバルドだと確信を持てないのは、マーガレットは誰にも恐れられる呪いの娘であり、しかもアリスはディゴリー姓だから。

とかいう設定に一応しています!思い付いたままに書いているのであとが辛くなりそう!がんばります!

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