C・E30年代に遺伝子改変ブームにより人類は新たな対立が生まれた。受精卵の段階で遺伝子を操作されて生まれたコーディネイター、旧来の人類ナチュラルその能力の格差により
C・E70年、血のバレンタインの悲劇によって本格的武力衝突へと発展して11カ月が経とうとした・・・
C.E.70年 ヘリオポリス
「PHUK-068とHC-4210を接続してと、げぇ!M288Hの基盤これ使い物にならないじゃん代わりあったかな?お!こいつで代用するか」
「マスター‼︎それだと反応が2秒遅れてしまいます。DOH379の方がいいかとそれに何でもかんでもジャンクを拾ってくるのは、良くないですよ?ちゃんと確認しないと」
「い、いいじゃんかナナミもしかしたらお宝かもし「とか言ってザフトのジンのデータを拾ってくる事はないでしょう。そうやって何でもかんでも拾って来るから部屋の足の踏み場が無くなるんです‼︎」・・・お前はお母さんか」
ここはヘリオポリスにある工業カレッジの研究室の一つ現在一人の少年と球体型独立AIがいるその場所は足の踏み場も無いほどいろいろな部品や素材が溢れかえっていた。少年は用途は不明だか何かのを作っていた。
「たく・・どうしてそんな風になったんだ見た目は可愛いのに中身はうるさいよ。まあ見つけた時よりましだけど」
「見た目は貴方の趣味でしょう。ラクス・クラインが持ってるペットロボを参考にしたと・・・貴方が私に自己学習機能を付けてから何年たったと思っているんですか私も覚えます。これで何度目かわかってますか⁉︎」
ナナミは元々少年が壊れた機械のデータをサルベージして見つけた。データ初期起動時単純な事しか言わなったため少年は、自己学習機能を入れたことで感情が生まれ独立型AIとなったから専用端末を作りそれで今のナナミが生まれた。端末は少年がよく聞くラクス・クラインが持ってるハロを参考にバスケットボールサイズのネコ型になった。ナナミと言う名前はファイル名がPGX73から来ている。
「マスターもうすぐカワグチ教授に呼ばれている時間ですが大丈夫ですか?」
「ええ〜もうそんな時間?じゃあこのデータ保存しておいて」
「何ですかこれ?巨大な腕ですか?こんなの今のモビルスーツに付けてもバランスが悪くなるだけですよ。」
「これは武器だよ。腕を前に出して飛ばすロケットパンチ」
「またこんなの考えて、私のデータバンクに保存されているは、そうゆうのばかりです。モビルスーツを持っていないのに、モビルスーツを持ってから考えてください!」
「いや〜最近、カワグチ教授が俺がコーディネイターだから解析能力が高いからって渡されるデータがほとんどモビルスーツのOSばかりでさぁ〜このコロニーでモビルスーツでも作っているかなと思ってたらアイデアがでてきたからさ・・・・ダメ?」
「ダメです。大体中立のヘリオポリスで作れないでしょう。それは条約違反ですから、無理です。あと見た感じメイスやらハンマーだか武器ばかりで、戦闘する気ですか?」
「いやそれ作業用工具だからモビルスーツサイズのだからね。それより行こうかカワグチ教授が待っているし」
少年はナナミを持って研究室を出た。カワグチ教授のラボは少年がいる場所とは違うモルゲンレーテの社内にある。だから大学のレンタルエレカで行かなければならない。少年が、エレカポート着くとそこには知っている顔が居た。
「お、ユウキじゃんお前もモルゲンレーテに行くのか?」
「うん、そうなんだよトール。僕カワグチ教授に呼ばれてだから一緒に乗っていい?」
「いいよ。俺たちはカトウ教授のラボに行くんだ。またお前何かしたのか?」
「いや今回は身に覚えがないんだ。てか何で僕が何かした事になってんの⁉︎」
「だって貴方がいろいろな事で有名だもん。ほらホバーボード事件とか」
「いやミリアリアそれは実用実験してただけだし何も問題ないはずだ。」
「じゃあ何でラボの壁が吹き飛んだの?それも1kmも」
「いや〜スラスターの推進剤をモビルスーツ用のを使ったからね。数メートル進むだけ音速になるとは思わなかった。実験には失敗も付き物だからね。何か問題あるかねキラ君」
「何だよそれ、普通に問題あると思うよ」
「そうです。普通はありますよ。やはりマスターはネジが抜けてますね」
「ナナミまで、俺には味方いないのか〜」
ユウキがそう言うとエレカの車内で笑いが起きた。エレカの後部席にいるは同じ工業カレッジでカトウ教授のゼミに所属している。トール・ケーニヒ、その隣に居るはトールと同じゼミのミリアリア・ハウで、ユウキの隣に座っているのはキラ・ヤマト、三人共顏馴染みだ
そんな話をしてたらモルゲンレーテに着いた。
「じゃ!僕はここでみんなまたね〜」
「ユウキまた変な事するなよ」
「そんなに頻繁に失敗しないよ。トールバーカ」
ユウキはそんな事を言いながら中に入って行った
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ここはヘリオポリスの資源衛星内でユウキはカワグチ教授のラボの扉の前まで来た。
コンコン「カワグチ教授、ユウキ・ホーネスです。呼ばれて来ました。」
ユウキは扉をノックしたが部屋の中から返事がない
「あれ?いないのかな」
開いていないと思いユウキは扉のスイッチを押してみると扉は開いた。中には誰も居なかった。
「教授どこ行ったんだろう?僕だって、忙しいのに・・・」
「マスターの忙しいは武器を作るだけのためでしょうが、一度出直しましょうか。」
「そうだね。少し外で待ってみようか」
そう思いユウキは一旦ラボから出ようと歩こうとしたが、教授の机の上にある物が目に写った。
「これは、モビルスーツの設計図?ザフトのジンでもないしそれにフレームが剥き出しだ。装甲も発泡金属だ重量を軽くする為か、ナナミこんな機体のデータある?」
「データベースに該当する機種がありませんし、ザフト系列の機体ではありませんね。もしかして地球連合のモビルスーツでは?」
「かもしれないね他にもXナンバーって書かれた資料もある。けど何でカワグチ教授がこんな資料を・・」
そのとき突然、轟音と凄まじい揺れが襲った。
「何だ⁉︎隕石か、こんなときに・・・」
「マスターとりあえず状況確認と避難が先です。階段へ向かいましょう」
「ああそうだね。急ごうナナミ、ナビゲート頼む」
ユウキはナナミの案内で一番近いシェルターに行こうとしたがどのシェルターもいっぱいらしく離れた所まで行かなくてはならなくなって通路を進んでいたが衝突の揺れのせいか通路が瓦礫で塞がっていたため迂回して進んでいるとある場所に出た。
「何だここは、モビルスーツのパーツ?こんな所で作っていたのか・・・僕の説は正しかったな⁉︎どうだナナミ正しかっただろ?」
「そうですねマスターは、馬鹿なのはわかりました。」
「さらっと毒を吐かれた〜」
「だってマスター避難が先なのにこんな分析する余裕があるのですから」
「そうかな〜けどここに完成品は無いね。あるのは予備パーツかな・・・」
モビルスーツはプロト機であっても、最低3機分のパーツを作るため、部品交換用のが残っていたのだろう。それらを見ているとそれは起こった。その部屋の天井が崩れてきたのだ。直撃コースでは無かったが、床に落ちた時に起こった風で、ユウキは壁に激突してそのまま気を失ってしまった。
「マスター大丈夫で・・・マス・・・しっ・・・・・・・・・」
"ああ僕は運が無いな"
その後、ザフトと最後に残ったXナンバー、ストライクとアークエンジェルとの戦闘でヘリオポリスは崩壊した。
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ヘリオポリス崩壊の数時間後
「うーん・・・・はぁ‼︎ どうなったんだ」
「良かった目覚めたんですねマスターは天井が落下して、その風圧で壁に打ち付けられたんです。」
「そうか・・・ナナミ外の状況はどうなってる?」
「現在ヘリオポリス内通信途絶、他にも電力ストップその他反応ありません」
「参ったな、脱出する方法あるかな?とりあえずここに居てもしょうがないし行くか」
ユウキは脱出する方法を探すため通路を進んだそしてある人を見つけた。
「カワグチ教授⁉︎大丈夫ですか・・・ダメか」
ユウキが見つけた人は、カワグチ教授だった。打ち所が悪かっただろう亡くなっていたがユウキはカワグチ教授の手に何かあるのに気づいた。
「これは何のディスクだ?ナナミちょっと見てくれ」
そう言ってナナミにディスクを差し込んだ。入っていたデータは地図だけだった。
「この場所は?ナナミ何かわかるか?」
「いいえ予測不能です。マスター危険ではありませんか?」
「行って見ないとわかんないだろうが、行くぞ!」
「あ、ちょっとマスタ〜⁉︎」
ユウキはナナミに反論させず地図が示した場所へ向かった。そして目的地着くとそこにあったのは・・・・
「モビルスーツ・・・」
一機のモビルスーツだった。