戦国乱世に舞い降りた転生者   作:しがない弓兵

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小説初投稿です(*´ω`*)かなりの駄文ですが本文にどうぞ!


足軽じゃなさそうで足軽の転生者

トントンっと一定のリズムで包丁を慣れた手つきで動かす。室内は包丁の音以外なく心地よいリズム感覚を感じる。そしてその慣れた手つきで包丁を使っている人物は以外にも男であり鼻歌をしながら黙々と調理が進んでいく。そして料理にて食欲が唆る白米に秋刀魚の塩焼き、そしてお味噌汁という至って普通の料理だ。だが男は満足そうに頷く。

 

「今日も上手くできたな。最近はどうも駆り出されて我が家で料理する時間が少ない。腕が鈍ってなくて良かった」

 

人使いが荒いんだよっとボヤいてハッと周囲を見渡す。まるでなにかに警戒しているようだったがほっと安堵をして両手を合わせる。そして食事をとる前に必ずしもいう言葉を男は口にする。

 

「いただき────」

 

「うわぁぁぁぁぁぁん……姫様に嫌われたよみよしぃぃぃ!」

 

だが男が最後までいう前に突如と男の家の扉が勢いよく開く。そしたら涙目で入ってくるポニーテールの女性が突撃するように男の胸ぐらを掴む。

 

「今度こそ姫様に嫌われたんだよ!どうしたら許してくれるのかな、やっぱり切腹しないといけないのかなぁぁぁ」

 

女性とは思えない力で男はユサユサと揺すられどんどんと顔色を青ざめていく。どんどんと男は顔が青ざめていくが精神力は強いのか力一杯に女性の頭に拳骨を繰り出す。突然のことだったため女性は避けることができず拳骨が当たれば痛かったのか頭を抑えて男を睨む。

 

「な、なにするんだよ!頭に拳骨するなんて私の頭が更に馬鹿になったらどうするんだよ!」

 

「拳骨1発で勘弁したことをむしろ光栄に思え。勝家のせいで俺はまた三途の川が見えていたわ!そこを考えると拳骨1発なんて軽いものだろうが!」

 

そう言われるとぐぅぅと押し黙る勝家。男はフンと鼻を鳴らせば立ち上がり来訪者が来るかもしれないのでご飯で握り飯を作る。勝家は拗ねているのか男をぶすぅと睨んでいると突如と天井から声が聞こえる。

 

「三好殿お邪魔するでござる」

 

「ああ。そしてナイスタイミングだ五右衛門。天井から降りてこい」

 

「承知」

 

男は第三者の居場所をわかっており降りてこいと言えばそ音もなく天井から床へと着地する。そうするとまだ幼そうな少女がいた。男は最後の仕上げで漬け物を添えて入れ物に包む。そして振り返り満足そう顔をして握り飯を渡す。

 

「五右衛門いつもすまないな。藤吉郎のオッサンに届けてもらって」

 

「拙者は当然のことをしているだけでごじゃる。それに三好殿料理はとちぇもおひいでごちゃる」

 

相変わらず30文字過ぎると噛み噛みだなと苦笑いをする。五右衛門は「うみゅ……」と恥ずかしそうに言えば三好は「気にするなと」頭を撫でる。実は男性恐怖症のため触れば失神をするが三好の時はプルプルと震えて我慢をしている様子だ。

 

「あー……すまないな。五右衛門は男性恐怖症だったよな」

 

「い、いえ大丈夫でごじゃる……」

 

三好はもう1度すまないなと謝罪をすれば五右衛門は首を横に振り音をたてずにその場から去る。つくづく忍者は凄いなと思っているとまだ朝食を食べていないことを思い出し朝食を食べ始める。三好が黙々と食べているとジィーと見られている視線が一つ。半場空気になりかけていた勝家の視線なのだが三好はそれを無視をして朝食をとる。無視をしたことに傷ついたのかウガァーっと獣のように声を出す。

 

「あたしを無視するなよおお……三好にまで嫌われたのかあたしは!」

 

「……別に嫌いではないがもしかしたら嫌いになるかもしれんな。毎度の如くご飯を食べる時に乱入するお前はなんだ?あれか勝家は狙っているのか?」

 

「そんな訳ないだろ!あたしがそんなことできるならの苦労なんかしてないよ」

 

必死に弁解している勝家の様子をジト目で睨む三好。そしたらジワッと勝家がまた涙目になってきたのではぁと三好はため息をする。何故か勝家は姫様のことと三好のことになるとすぐに涙目になる。

 

「わかったから涙目になるな。お前を泣かせたら俺が姫様になにをさせられるかわかったもんじゃない。最近は平和を噛み締めたいと思っているんだから」

 

「あたしのために姫様はなにかしてくれるのか!?……別に三好はそこそこ強いんだから戦にでててもいいんじゃないか?三好が足軽でいるなんてあたしは納得いかないぞ」

 

「……うっせえ。俺は戦とかそんなのはあんまししたくないんだよ。俺はあくまでも平和主義、もしもの時でもない限り俺は戦になんてでない」

 

相変わらずだなぁと勝家は呆れる。三好という男はどうやら戦、つまり命のやりとりをするのは好んでおらず本当にこの領地の危機と言わない時しか彼は戦場には立つことは無ければ戦うこともない。手合わせや稽古なら喜んで引き受けるという少し変わった人であり足軽でもある。

 

「前からずっと思ってたけど三好は変わってるよな。手柄を立てても名乗りあげないし他の足軽に譲るかのどちらかだしさ。それに三好は足軽だから戦には必ずしも参加しないといけないんだぞ」

 

「馬鹿な勝家でもわかるように教えてやる。手柄を立てれば身分は上がるが戦にしょっちゅう呼ばれることになる。そうすれば俺は戦に行かなければいけない。勝家も知っているとおり俺はとてつもなく運がない男。運がないから俺は戦にいけば早死する以上」

 

「運がないから早死すると言われたら何故か不思議と納得できちゃうのはなんでだろう」

 

勝家の言葉にたいして何も言うことなく三好はズズゥっと味噌汁を啜る。三好自身も運がないことを自覚しているようでそ呑気に啜った味噌汁を上手いと言っている。だが根本的なことを解決していないことに勝家は気づいていない。そもそも足軽とは雑務をすることが当たり前の身分なのだが三好はそれをしている様子は一切ない。現に三好は呑気に朝食をとっている。もっとも勝家が呑気に三好の家にいる時点で少し問題なのだが。

 

「あたしはそろそろ姫様のところにいかないと……三好は足軽でもあるんだからあたしと一緒に行くか?」

 

食事を終えて「お粗末様」っときちんと両手を合わせた三好になにか期待をしているかのように言う。三好は少し悩む素振りをみせて唸れば苦笑いを浮かべながら首を横へとふる。それで理解したのか勝家は深く残念そうに肩を落としてその場から去っていった。そうすると勝家が去るのを待っていたかのように突如と床から人が出てくる。先ほどの五右衛門のように忍者のように登場する。

 

「どうした才蔵?俺はまだなにもしてないけど」

 

三好はたいして驚いた様子も見せることなく突然と現れた才蔵とつく名前の女性に首を傾げる。先ほどの忍者である五右衛門とは違い才蔵は三好とたいして歳は変わらないようでスタイルは他の女性が羨ましいがる程を魅力的でありオマケに胸に関しては勝家に劣らないほどだ。才蔵は三好の言葉に淡々と答える。

 

「私は自己判断をして三好の前に現れただけ。それに三好は私にいつでも共にいていいと言ったのは嘘だったの?」

 

「……嘘ではないけどもう少し言い方を考えてくれ。誰かに聞かれると俺と才蔵がかなり親密な関係と勘違いされるだろう?」

 

「私と貴方は主従の関係だから別に構わない。それに私は人がいない時にしか貴方の目の前には現れないから。さきほどの忍者は私の存在を気づいていたようだけど」

 

「五右衛門は優秀だからな、俺より年下であの実力だ。将来どれほどの実力を身につけるか俺はとても楽しみだよ」

 

まるで五右衛門の兄か父親のような発言をする。三好の発言に少し納得がいかないことがあったのか才蔵が少し声のトーンを低くし三好を睨む。

 

「私の実力があの忍者より劣ると言いたいの?」

 

「まさか、才蔵の実力は俺の背中を安心して預けられるほどだよ。才蔵から助けてもらったことは何度もあった。君がいなければ俺はとっくの前に死んでたかもしれないことがいくつもあった」

 

俺は才蔵の不満を無くすために本音を言う。戦とは何が起きてもおかしくないのが当たり前想定外のことがあれば人はそれには反応ができないこともある。そのような時に才蔵は俺の身を幾度もなく守ってくれた。彼女がいなければこの命は既になく自宅で呑気にお茶など飲めないだろう。

 

「……ならいい。でも貴方の実力は手柄を立てれば織田家の家臣に目指すことができるほど。あの柴田勝家が言っていたとおりどうして三好は足軽のままでいるの?」

 

「俺は確かに足軽だ。でも足軽でも姫様、いや織田信奈に雇われたり従ってるわけでわなく幼馴染みの勝家に俺は従っている。それに足軽のままでいる理由は2つある。一つは俺より貧しい足軽の人たちは沢山いる。その人たちが少しでも裕福の幸せになるなら俺は手柄なんていくらでもほかの人に譲る。そして2つだが才蔵にも教えたが俺は────未来人であり転生者だ。だから俺が家臣を目指すのは言語道断であり卑怯としか言えない」

 

三好という男は苦笑いをしながら答える。『未来人で転生者』誰もが聞けばそれを真に受けるものなどいないだろう。だが才蔵は一度教えられているためか笑うどころか驚きもしない。だからこそ才蔵は疑問に持ち続けたことを三好にこの場で問う。

 

「そうだとしても貴方はこの乱世の世がどうなったかしている人間。貴方自身がこの乱世に終止符をうった人物の筋書き通りに生きることも出来るはず。それをしないのはなぜ?」

 

「しようと思えば出来る。ありえないほど辛い道のりだけどな。でもな俺の知っている歴史よりこの世界は少し違うんだよ。言ってしまえば織田信奈は女じゃなかった。俺の知っている織田信奈は男であり名前は織田信長。つまり俺の知っている歴史通りにいかないかもしれないんだ」

 

「もし貴方の知っている歴史通りだったら?」

 

まるで何かを試すように才蔵は三好に問う。それに感づいているのか感づいていないのか解らないが三好は間を開けることなく即答する。

 

「それでも俺は断る。天下なんてとる気もなければ目指すつもりもない。未来人の俺が人の歴史通りに動くのは卑劣だし俺が俺でない。人の歴史通りに動くことは俺、秋月三好ではなくなる。そんな人生はつまらないし俺の背負うべき運命じゃない」

 

「つまらない答えだったら貴方の首を討ち取るつもりだったけど……その未来は永遠にくることはなさそうね」

 

無表情が多い才蔵はクスリと僅かな笑顔を見せる。物騒な発言より才蔵が見せた笑顔に三好は少し見蕩れたがすぐに我に返る。三好が少しおかしな態度にどうしたのと首を傾げる。

 

「な、なんでもない。それより────」

 

「三好様、ただいま戻りました」

 

三好が何かをいう前に才蔵のように床からまた現れる。ポニーテールで三好より一つ年下の少女忍者が現れる。そして与えられた任の達成したため報告を始める。

 

「ただいま今川義元勢は未だにおかしな動きはありません。ですが今川義元と戦を回避できるのは皆無かと。小競り合いでも戦力差にて織田勢の戦力はかなり減るかと思われます」

 

「報告ありがとうくのいち。すまないなわざわざ行ってもらって」

 

「いえいえ!これは私が三好様に命じられた任務。情報収集は忍者にとっては朝飯前ですから」

 

申し訳なさそうにする三好に当たり前というくのいち。彼女も三好に従っている忍者でありその忠誠心は本物であり彼女が我が主である秋月三好を絶対に裏切ることはないだろう。

 

「俺は姫様みたいな豪華な褒美は与えきれないけど朝ごはん食べるか?」

 

「いいんですか!でしたらお言葉に甘えて朝食を頂きますね」

 

「ちょっと待っててくれ。すぐに準備するから」

 

ありがとうございます!っとくのいちは会釈をする。くのいち様子に少し苦笑いを浮かべながら三好が食べた朝食と同じものを準備を始めた。くのいちは座り才蔵へと視線を向ける。

 

「才蔵は三好様といったいなにを話してたの?」

 

「彼が人の歴史を歩むか歩まないかの話」

 

「それってどう言うこと?」

 

才蔵の明らかなる説明不足により言葉の意味が解らずくのいちは聞き返す。そしたらくのいちの朝食を持ってきた三好が簡単に説明をする。

 

「俺が未来人だから俺が歴史上の人物の生涯のように辿るかどうかを話してたんだ」

 

「三好様の話ですか。確かに三好様ならその者の生涯を変わりに生きることも可能ですね。三好様の答えはどちらなんですか?」

 

「答えは否。俺はそのような卑劣な行いはしたくはない」

 

三好様らしいです、っとくのいちは微笑めば三好の手料理である朝食を食べる。もちろん食べる前にはきちんといただきますと両手を合わせた。ちなみに余談ではあるが秋月三好の前では食べる前にはいただきます、食べ終えればごちそうさまをするのが暗黙の了解(暗黙のルール)と言うものだ。それは従っている才蔵とくのいちは暗黙の了解(暗黙のルール)を破らないと密かに心に誓っており1度たりとも破ったことはないし幼馴染みの柴田勝家も1度たりとも忘れず食べる前と食べ終わればきちんと言っている。実は言うと三好はそのような事には口煩い。しかし食事をとる態度が悪くてもそれは人それぞれと三好は言っておりマナーなどには別になにもいいはしない。彼が口煩いのは食事前に「いただきます」食事後に「ごちそうさま」これをしなければ秋月三好は無言の笑みを浮かべ暫くそのままで沈黙をする。それが恐ろしいため幼馴染と忍者2人はきちんとするのだ。何故彼が口煩いかと言うと三好にとってはいただきますとごちそうさまは食材への感謝しているとのこと。なぜそう感じているかは未来人と言うことが関係しているかもしれないが後に教えることにする。ちなみにそのことは五右衛門もわかっておりきちんと彼女もいただきますとごちそうさまをしている。

 

 

「そう言えばこれから三好様はどうする予定なのですか?」

 

もきゅもきゅとホカホカのご飯を食べながら今後の予定を聞く。三好はそうだなと顎に手を添えて少し考えれば答える。

 

「今日もいつも通り自己鍛錬でもしているよ。俺が出来るのはこれぐらいだからな」

 

この発言を勝家がもし聞いていたら間違いなく「三好は足軽なんだから姫様かあたしの言うことは聞かなきゃいけないんだぞ!」っとこんな感じに一つ、いやこれぐらいではすまないほど言われるだろう。再度言うが秋月三好という男の身分は足軽である。足軽の身分なのに尾張国の主である織田信奈に従わずそして柴田勝家に従っていると言いながらこの自由である。本来なら打ち首ものだと思うがそれは勝家のおかげと彼の実力が少なからずこの国には必要とされているなのかもしれない。

 

「だからくのいちと才蔵は自由行動。2人は俺が呼ぶまで休暇ね、反論も受け付けないしこれは命令だ」

 

「「御意」」

 

戦国乱世のこの世にて忍者に休暇を与えるのは少なくとも秋月三好しかいないだろう。だがそのような性格のため足軽の身分でありながら霧隠才蔵、くのいちというとても頼りになる忍者2人が従っているのかもしれない。そして蜂須賀五右衛門という彼とは君従関係ではないものの信頼関係も気づかれているのだろう。休暇を得た才蔵とくのいちは三好宅から姿を消す。そしてその主秋月三好は両手に木刀と腰の左右には同じ長さの愛用の刀をさす。

 

「桶狭間の戦いまではせめてゆっくりさせてくれよ。それ以降は色々と大変だからな」

 

織田信長────いや織田信奈の名が売れるようになるのはあの合戦から。避けられぬ運命で必ず起きる合戦、桶狭間の戦いを口にすれば俺はその回避できない運命に立ち向かい抗うために俺は鍛錬を開始するのであった。

 

 




かなりの駄目っぷりを見てくださりありがとうございますm(_ _)m次回の更新は未定であり思いつきで書いているものなので矛盾や原作にておかしな点があればすみません。織田信奈の野望に関しては最近読み始めた初心者のにわかなのでおかしな点はたくさんあると思います。ちなみにくのいちは戦国無双にでるキャラと同じと捉えてくれて構いません(殴)しゃ、喋り方に関しては作者の感じている風になっているのでくのいちファンの皆さんすみませんッ!

誤字や修正点などを教えてくれると嬉しいです(*´ω`*)

次回は良晴君登場!多分良晴君視点だと思います(震え声)

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