狂三との戦いがあった次の日。
士「ここは?」
四「あ、、おはようございます。」
ベットの傍にいた四糸乃は、走ってどこかにいった。
士道が体を起こすとベットの横で椅子に座り上半身だけベットに倒れこむように十香が寝ていた。
士「俺どうしてここに?」
令「やあ、目覚めたね、シン。」
「寝過ぎじゃないか、士道。」
一「普段の兄さんの方が寝過ぎだと思います。」
隼「確かに寝過ぎだな。」
「まあ、そんなことは置いといて。」
よ「いやー、びっくりしたよ。
士道君いきなり目を覚ますから。」
四「ごめんなさい、驚かせて。」
士「いや大丈夫だ。」
「そうだぞ、四糸乃。
士道は、なにされても迷惑なんて感じない奴だから。」
そう言いながら白夜は四糸乃の頭を撫でた。
よ「なるほど、なら安心して迷惑かけられるよ。」
「そうだ、俺だっていつも士道をからかって迷惑かけているけど普通に仲良くしてるからな。」
士「自覚あるならやめてくれよ。」
「え、やめるわけないだろ。
面白いんだから。」
士「そういうと思ってたよ。」
隼「まあ、元気そうでよかったよ。」
士「そういえば、令音さんなんで俺ここに?」
令「昨日、時崎狂三との交戦の後、気絶した君をここに搬入してね。」
士「そうだ。
あれからどうなったんですか?
十香は眠ってるだけですよね?
琴里は、あの姿はいったい?
あと折紙は?」
令「落ち着きたまえ、シン。」
士「真那は無事なんですよね?
それに狂三あいつも生きてるんですよね?
学校のみんなも。」
令音が士道を抱き寄せ喋れなくした。
令「よしよし、落ち着いたかい?」
令音が士道の頭をなでながら聞いた。
令音の行動で士道はようやく落ち着いた。
令「安心したまえ皆無事だ。
私の知る限り死者は出ていない。
鳶一折紙と崇宮真那はAST隊員に回収されていった。
多分自衛隊天宮病院に搬送されていったのだろう。
狂三は、白夜が逃がしたよ。
十香は見ての通りさ。
自分も傷を負っているというのに君を看病すると聞かなくてね。
疲れて眠ってしまっただけだろう。」
士「まだ、終わりじゃありませんよね。」
令「無論だよ。」
士「琴里はどこですか?」
「じゃあ、俺は四糸乃と待ってるよ。」
隼「そうだな、俺も待ってる。」
一「私も待ってます。」
令「わかった。」
令音は士道を連れて他の部屋に行った。
隼「まさか白夜に気を遣うことができるなんてな。」
「俺は、これでも結構気を遣ってる方だと思うんだがな。」
一「確かに、兄さんは気を遣うことはよくありますが、全く相手の為になってなかったり気づかれないことがほとんどです。」
隼「白夜、お前もう少し周りの人のこと考えろよ。」
よ「白夜君、聞いた感じだと無駄なことしかしてなくない。」
四「よしのん失礼だよ。」
「あれ俺そんなに空回りしてた?」
一「はい、兄さんは自分の為以外でやることはほぼ全てが空回りしています。」
よ「それはそれですごいね。
周りの役に全く立ってないなんて、ある意味天才だね。」
四「だいじょうぶです。
さっき頭を撫でてもらった時、とてもうれしかったです。」
「ありがとう。
四糸乃だけが俺の味方だよ。」
そう言いながら白夜は四糸乃の頭を撫でた。
四「いえ、どういたしまして。」
撫でられている四糸乃はとても嬉しそうだ。
よ「あーよしのんも撫でて撫でて。」
「さっき酷いこと言ってなかった?」
よ「気のせいだよ気のせい。」
「しょうがないな。」
空いている手でよしのんを撫でた。
よ「とっても気持ちいよ。
ありがとう、白夜君。」
「どういたしまして。」
一「相変わらず、頭を撫でるの上手ですね。」
隼「そうなの?」
一「ええ、昔はよく撫でてもらいましたから。」
そんな話をしていると十香が目を覚ました。
目を覚ました十香は士道がいないことに気づき士道を探し始めた。
十「士道を知らないか。」
「今は令音や琴里と大事な話をしている。
士道は元気だからお前は少し休んでろ。」
十「しかし。」
隼「十香、士道の前で疲れで倒れたりしたら士道を不安にするだけだよ。」
一「そうよ、だからしっかり休みなさい。」
十「分かった。」
「じゃあ今日はもう帰りますか。」
隼「そうだな。」
「十香、四糸乃、精霊マンションまで送ってやる。」
四「ありがとうございます。」
十「ありがとう。」
それから白夜は空間転移で十香たちと一緒に精霊マンションの前に飛んだ。
「それじゃまたな。
十香はしっかり休めよ。」
十「わかっている。」
十香と四糸乃がマンションに入った後、隼人は歩いて帰り白夜は一姫を家に送った後自分の家に帰った。
これからも読んでくれると嬉しいです。