愛した人を求めて   作:白夜132

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第16話

士道side

士「こと、り?なんで?」

琴「それについては後で話すわ。

それより今は、狂三の相手が先よ。」

狂「邪魔しないでいただけませんこと。

折角いいところだったのに。」

琴「それはごめんなさい。

本当は白夜に任せるつもりだったのだけど、殺されちゃったからしょうがなくね。

協力者とはいえ仲間を殺されたからには、手加減しないわよ。」

狂「あらあら、そうでしたの。

案外あっけなく死んでくれて、わたくしは助かりましたわ。」

琴「あまり死人を悪く言うものじゃないわよ。」

琴里は士道たちを拘束している狂三を倒して士道と狂三の間に立った。

琴「士道下がってなさい。」

狂「あらあらなかなかやりますわね。

でも、まさかこれで終わりだなんておられませんわよね。」

狂三は巨大な時計のⅠから出てきて短銃に入った物を自分に撃った。

そしていきなり琴里の上に現れて歩兵銃で攻撃してきた。

それを琴里は戦斧を使い防いだ。

その後狂三は歩兵銃と短銃で攻撃し、琴里は戦斧で防ぐの繰り返し

狂「素晴らしいですわ、素晴らしいですわ、流石天使を顕現させた精霊、高鳴りますわ、高鳴りますわ。」

琴「鬱陶しいわね、レディなら少しは落ち着きを持ったらどう。」

そして琴里が戦斧で狂三に反撃するがかわされる。

狂「では、ご要望にお応えして、しとやかにとらせていただきましょう。

刻々帝(ザフキエル)七の弾(ザイン)

狂三はⅦから出て短銃に入った物を琴里撃った。

士「だめだ琴里、それは。」

琴里は戦斧で防ぎ動きが止まった。

狂「白夜さんと同じように死んでくださいまし。」

狂三は白夜の時と同じように何発か撃った後琴里の頭を撃った。

狂「くふふ、あ、あー終わってしまいましたわ。

折角みえた強敵ですのに無常ですわ、無常ですわ。

さあ、今度こそ士道さんの番ですわ。」

倒れている琴里の傷から青い炎が出て、炎が消えた時には傷がすべて治っていた。

琴「全く派手にやってくれたわね。」

そして琴里は立ち上がった。

琴「私としては、あなたが恐れおののいて戦意をなくしてくれるのがベストだけど。」

狂「ふん、戯れないでくださいまし。」

「そうだぞ、琴里。

そんなことで戦意喪失なんてそうそうないぞ。」

琴・士・狂・隼「え?」

狂三や士道たちが驚き声のした方を見ると無傷の白夜が立っていた。

狂「な!なんであなたが生きてますの。」

「おいおい、まさかあの程度で俺が死ぬとでも?

俺は、生まれつき頭を撃ちぬかれたくらいじゃ死ねないんだよ。」

狂「どこまで、化け物なら気が済むんですかあなたは。」

琴「まさか、ここまで化け物だとは思わなかったわ。」

隼「むしろ、ここまで来ると化け物の方が可愛く見えてくるよ。」

一「本当に余計な心配させないで欲しいです。」

「ごめんごめん。

でも一姫、途中できずいてたよね。」

一「ええ、抱き着いた時に心臓が普通に動き続けていたので。」

「まあ、今回は油断した俺が悪いから今度埋め合わせするよ。」

一「分かりました。何がいいか考えておきます。」

「さてそろそろ、本題に入ろうか。

狂三、どうする今のところかなり不利だと思うが降参するか?」

狂「いったい何なんですの、あなたは。」

「さあ、そんなの俺に聞かれてもただの人間としか答えられないな。」

琴「こ、これは。」

その時、琴里が突然頭を押さえて膝をついた。

士「琴里。」

「急にどうしたんだ。」

一「どうしたんでしょう?」

すると琴里は立ち上がり

琴「灼爛殲鬼(カマエル)(メギド)。」

戦斧の形態を変え炎をため始めた。

「なにやってんだ。」

狂「わたくしたち。」

狂三は自分の分身を自分の前に並べ盾にした。

琴「灰燼と化せ灼爛殲鬼(カマエル)。」

琴里は狂三に炎の砲撃を撃った。

狂三はなんとか耐えたが膝をつき戦意を喪失した。

琴「銃をとりなさい。

まだ、闘争は終わっていないわ。

まだ、戦争は終わっていないわ。

もっと殺し合いましょう。

あなたが望んだ戦いよ。

あなたが望んだ争いよ。

もう銃口を向けられないというなら死になさい。」

士「琴里。

これ以上やったら本当に死んじまうぞ。

精霊を殺さずに問題を解決するのがラタトスクなんだろ。」

琴里は士道の言葉を聞かずにまた炎をため始めた。

士「おい、琴里。」

「完全に暴走してるな。」

一「はやく止めないと狂三が死にますよ。」

士「止めるって言ったもどうやって。」

士道は琴里の顔を見た後、狂三を庇うように琴里との間に入った。

狂「しど、う、さん。」

そしてまた砲撃が放たれた。

その直後琴里が意識を取り戻した。

琴「おにいちゃんよけて。」

「全く面倒なことを。」

砲撃が士道の目の前まで迫った時、白夜が間に割り込み炎で琴里の砲撃を防いだ。

士道は意識を失い倒れた。

「狂三、今のうちに早く逃げな。」

狂「わかりましたわ。」

そういうと狂三は自分の影の中に入っていった。

「さて、令音さん回収よろしくお願いします。」


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