愛した人を求めて   作:白夜132

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第15話

士道と狂三たち3人のデートは原作と同様に終わった。

いつも通り学校に通う途中

「で士道、狂三を救うか決めたのか?」

士「ああ、決めたちゃんと救ってみせる。」

「そうか、頑張れよ。」

隼「何かあったら手を貸すからな。」

士「ああ、助かる。」

 

それからすぐに学校についた。

 

狂「あら、士道さん、白夜さん、隼人さんごきげんよう。」

士「おはよう。」

「おはよう。」

隼「おはよう。」

「じゃあ士道先行ってるぞ。」

士「ああ、わかった。」

狂「でも、少し驚きましたわ。

てっきり士道さんは今日お休みなされると思っていたので。」

士「狂三。」

狂「はい。」

士「俺はお前を救うことに決めた。」

狂「おかしなこと仰いますわね。」

士「もうお前に人を殺させない。

もう真那にお前を殺させない。」

狂「そうですの。」

そういうと狂三は行ってしまった。

 

そして放課後

士道side

「じゃあ狂三をデレさせて来い。」

士「行き成り言うことかよ。」

「細かいことは気にしない。」

士「そうですか。」

そういうと士道はインカムをつけて話し出した。

令「時崎狂三の下校はまだ確認されていない。

問題は彼女がこちらの話を聞いてくれるかだ。」

士「あれ琴里は?」

令「急用でね。

今回のナビゲートは私が務めさせてもらうよ。」

士「わかりました。

お願いします。」

そして急に体が重くなった。

士「これは?

令音さん。」

令「すぐに解析する。」

「霊力の結界みたいだな。」

隼「でも誰が?」

「狂三だろうな。」

令「広域結界、範囲内の人間を衰弱させる類の物だろう。」

士「狂三がどうして。」

十「士道。」

士「十香。

大丈夫か。」

十「ああ、だが体が重い。」

士「なんで、俺や白夜たちは平気なんだ?」

令「十香や四糸乃の霊力をその身に封印している君は、精霊の加護を受けているに等しい。

それに白夜たちも精霊と同等以上の霊力を持っている。

この状況でまともに動けるのは君たちだけだ。」

話していると

狂「士道さん聞こえますか。

わたくしに御用があるなら屋上までどうぞ。

なるべく早くいらしていただいた方がいいと思いますわよ。」

と放送から聞こえてきた。

士「十香ここで休んでろ。

大丈夫だ。俺が助ける。」

「なら俺は学校の奴らに結界を張ってから行くわ。」

隼「俺も手伝おうか?」

「いや、1人で十分だ。

隼人と一姫は士道について行ってやれ。」

隼「わかった。」

一「わかりました。」

 

士道たちが屋上についた。

士道side

狂「ようこそ。

お待ちしておりましたは士道さん。

それと隼人さんと一姫さん。」

隼「俺たちはおまけかよ。」

狂「ええ、ついてくるとは思っていましたが。

まあ、1番厄介な白夜さんがいないのは助かりますわ。」

隼「それは白夜が来るより俺たち2人が来る方がいいと?」

狂「ええ、あなたたち2人の方がとてもらくですから。

それに白夜さんみたいな本当に人間なのか聞きたくなるような人とはできるだけ戦いたくありませんわ。」

隼「まあ、その意見には同意するが。

俺もそこそこ強い自信はあるぜ。」

一「私も同じ。」

士「ああ、頼りにしてる。

だけど今は、狂三、お前なにをしたんだ。」

狂「素敵でしょ。時喰みの城。

わたくしの影を踏んでいる人の時間を吸い上げる結界ですわ。」

士「時間?それは?」

狂三の左目の時計が逆向きに回っていた。

狂「これはわたくしの時間ですの、寿命と言い換えても構いませんわ。

わたくしの天使は、それはそれは素晴らしい力を持っているのですけれど、困ったことに使うたびに膨大な時間をくらっていきますの。

だから時よりこうして外から補充してますのよ。」

士「な、なんだと。」

隼「白夜の予想は当たってたな。」

一「だから言ったじゃないですか。

兄さんの考えは間違いなく当たると。」

狂「皆さん哀れでかわいいわたくしの餌。

ああ、でもでも士道さんだけは特別ですわ。

だって、わたくしはあなたと1つになるために、あなたを直接食べてあるさしあげるため、ここまで来たのですもの。」

士「俺が目的ならこんなことする必要ないだろ。」

狂「あなたを食べる前に今朝方の発言を取り消していただきたくて、わたくしを救うなんでいう世迷言を。

ねえ、士道さんそんな理由でこんなことをするわたくしは恐ろしいでしょう。

憎いでしょう。慈悲をかけるべき相手ではないことは明白でしょう。

だからあの言葉を撤回してくださいまし。

そうしたならこの結界を解いて差し上げても構いませんわよ。」

そして狂三は士道の耳元で

狂「さあさあ、お早く手遅れになってしまったら元も子もありませんわよ。」

士「結界を解いてくれ。

でも、お前のことは諦めない。」

狂「何を言ってますの。」

狂三と士道が少し見つめ合い

狂「はあ、呆れますわね。」

といって狂三が士道から離れた。

そして手を上げると。

空間震警報が鳴りだした。

狂「この音がなにかお分かりになりますわよね。」

士「空間震警報。」

一「まさか、空間震を意図的に起こせるの?」

隼「これは厄介だね。」

狂「さあさあ、どうしますの?

今空間震が起きたら気を失った生徒の皆さんはどうなりますでしょうね。」

令「シン、狂三の精神状態が変化している。

まるで君を恐れているかのようだ。」

士「そうか。

狂三、お前は俺を食べるのが目的って言ってたよな。

なら空間震を止めろ。

さもないと。」

士道は手すりの上にたった

士「俺はここから落ちて死んでやるぞ。」

狂「そんな脅しやれるものならやってごらんなさいな。」

士「ああ。」

そして士道は飛び降りたが、途中で狂三に助けられた。

狂「信じられませんわ。

あなた馬鹿じゃありませんの。」

一「狂三のいう通りあなた馬鹿じゃないの。」

隼「俺も右に同じ。」

士「これではっきりした。

俺には人質の価値があるんだな。

空間震を止めてもらおうか、ついでにこの結界も消してもらう。

さもないと舌を噛んで死ぬぞ。」

狂「なんですの。」

狂三が指を鳴らすと空間震は止まり結界も消えた

士「よし、じゃあもう1つ。」

狂「まだありますの。」

士「狂三、お前にやり直す機会を与えさせてくれないか?」

狂「まだそんなこと有難迷惑ですわ。」

士「そんなのわかんないだろ。

お前だってごく当たり前の平穏な生活を好きになるかもしれない。

そうじゃなきゃ俺とのデートを楽しんだり出来なかったはずだ。」

狂「でも、そんなこと。」

士「出来るんだよ、俺になら。

お前の罪は一生かけて償わなきゃならねえ。

でも狂三、お前がどんなに間違っていても俺がお前を救ちゃいけない理由にはならない。」

狂「わた、くしは。」

士道が狂三に手を伸ばした。

狂「わたくしは。」

それを狂三が取ろうとすると。

白い手に狂三の腹が貫かれていた

?「だめですわよそんな言葉に惑わされては。」

狂「わたくしは。」

?「はいはい、わかりましたわ。

もう、おやすみなさい。」

そして狂三の霊装が消えて倒れた。

そして別の狂三が立っていた。

士「え?狂三?なんで?」

狂「このころのわたくしは若過ぎたかもしれませんね。」

倒れた狂三は影の中に引きずり込まれていった。

そして、白い手が士道を拘束した。

狂「もうまどろっこしいことはやめにしましょう。」

狂三が士道に手を伸ばすと狂三の腕が切られた。

士「真那。」

真「はい。

また、危ないところでしたね。」

狂「きひひ。

いつもながら流石ですわね。

わたくしの霊装をこうも簡単に切り裂くなんて。

でも、わたくしだけは殺させえて差し上げるわけにはまいりませんわねー。

おいでなさい、刻々帝(ザフキエル)。」

狂三の後ろに巨大な時計が現れ狂三の切られてない方の手には短銃が握られていた。

狂「四の弾(ダレット)

巨大な時計のⅣから赤黒い何かが出てきて短銃の銃口に入った。

それを狂三が自分に撃つと切られた腕が元通りになった。

真「たいした回復能力です。」

狂「きひひ、違いますわよ時間を戻しただけですわ。

さあさあ、始めましょう。」

真「上等です。

またいつものように殺してやります。」

狂「きひひ、まだわかりませんの。

あなたにわたくしを殺しきることは絶対にできませんわ。」

真「その喉から消し飛ばしてやります。」

狂「一の弾(アレフ)。」

次はⅠから何かが出てきて短銃に入った。

また自分に向けて撃つと狂三がその場から消えた。

真那の横に現れたかと思うと右手の古式の歩兵銃で真那を撃った。

士「真那。」

真那は空中で体制を立て直すと狂三に向かっていった。

今度は真那の後ろに現れ真那を蹴った。

狂「七の弾(ザイン)。」

そして今度はⅦから何かが出てきて短銃にはいった。

それを真那に向けて撃った。

真那「無駄で。」弾が真那に当たると真那は動きを止めた。

士「真那。」

狂三が真那に何発か撃つと真那は動きだし屋上に落ちた。

真「兄さま来ないでください。」

一「私が真那の治療をする。」

隼「分かった。

なら俺が狂三の相手をする。」

狂「あらあら、次はあなたですの。」

隼「ああ。行くぞ。」

隼人は狂三に向かって突っ込んでいった。

狂「無駄ですわ。

一の弾(アレフ)。」

またⅠから出てきたものが短銃に入り自分に撃った。

そして狂三が消え、隼人の後ろに現れた。

狂三が隼人を歩兵銃で撃つと隼人は煙となって消えた。

狂「な?」

隼「こっちだ。

これでもくらえ螺旋丸。」

今度は隼人が狂三の後ろに現れ狂三の背中に螺旋丸をくらわせた。

狂三はその攻撃で吹き飛ばされたが、すぐに立ち上がった。

狂「今のはなんですの?」

隼「単純さ霊力を掌の上で乱回転させ圧縮したものだ。」

狂「技の説明はありがたいのですがそれよりも、どうしてわたくしが撃った後、煙になったのですか?」

隼「あれは、単なる分身さ。」

狂「そうですのあなたも分身が出来るのですね。」

隼「まあな。」

狂「ならこれはどうですの?」

狂三の影が広がっていきそこからたくさんの狂三が現れた。

隼「ならこっちも多重影分身の術。」

隼人も狂三のように増えた。

狂「確かに隼人さんの能力もすばらしいですけど。」

狂三は全員そろって短銃と歩兵銃を乱射して隼人の分身をすべて倒した。

狂「一撃で倒せるならさほど怖くありませんわ。」

隼「これはちょっと厳しいな。」

狂「やってしまいなさい、わたくしたち。」

たくさんの狂三が隼人に迫ってきた。

隼人はそれを体術で倒していった。

狂「一の弾(アレフ)。」

狂三が、また同じようにⅠから出たものを自分に撃ち消えると隼人の後ろに現れ隼人を歩兵銃で撃った。

隼人は撃たれたことで動きが鈍り狂三たちの攻撃をもろに受けて倒れた。

士「隼人。」

十「士道。」

すると屋上の入り口に折紙と十香がいた。

士「2人とも。」

狂「あらあら、皆さんお揃いで。」

十「狂三戦いの途中で逃げるとは。」

折「もう逃がさない。」

狂「まあ、恐ろしいですわ。

こんなにもか弱いわたくしに大勢で襲い掛かろうなんて。

でもわたくしも、今日は本気ですの。

ねえ、わたくしたち。」

そしてまた狂三の影が広がりたくさんの狂三が現れた。

狂「これはわたくしの時間、履歴、様々な時間軸のわたくし。

お分かりになりました、わたくしを殺しきれない理由が。」

十「わけがわからんぞ。」

狂「さあ終わりにいたしましょう。」

そして狂三の分身によって士道たちは拘束された。

狂「これで心置きなく。

そうそう、もう二度とわたくしをたぶらかさないよう絶望を刻み込んで差し上げないといけませんわね。」

「ほう、誰に絶望を刻み込むって?」

士道たちが声の方を向くと白夜が狂三の後ろ側の手すりの上に立っていた。

狂「あなたは、いつからそこに?」

「ついさっきさ。

まさか、こんなにたくさん狂三がいるとは思わなかったけどな。」

狂「そうですの。

でも、あなたが来たところでこの状況は変わりませんわ。」

「さてそれはどうかな。」

狂「やりなさい、わたくしたち。」

「近寄らない方がいいぞ。」

隼人の時と同じように狂三たちが白夜に襲い掛かったが、白夜の近くまで行くと襲い掛かった狂三が全員、炎で跡形もなく燃やされた。

狂「な!なんなんですのあなたは?」

「どこにでもいる普通の高校生だけど。」

狂「普通の高校生がこんなことできるわけありませんわ。」

「そんなこと言われてもそれ以外に答えようがないな。」

狂「そうですのなら死んでくださいまし。

七の弾(ザイン)。」

狂三がⅦから出たものを白夜に撃った。

白夜は、それを炎を纏った手ではじいた時、動きが止まった。

狂「どんなに強い力を持っていても止めてしまえば意味ありませんわ。

これで、終わりですわ。」

狂三の分身が白夜に数十発撃った後、狂三が白夜を確実に殺すため頭を撃った。

そして動きだした白夜は倒れた。

狂「これで一番厄介な邪魔者は死にましたわ。」

一「兄さん?」

士「白夜。」

一姫と士道が白夜を読んだがなんの返事もなかった。

一姫は白夜が死んだとわかると声にならない悲鳴を上げ狂三の拘束を振りほどいて、白夜のそばまで行き治癒能力を使い始めた。

一「お願い、死なないで、私を一人にしないで。」

狂「無駄ですわ。

もう死んでますもの。」

その言葉で一姫は泣きながら白夜に抱き着いた。

狂「さて、先ほどの続きと行きましょうか。」

そして狂三が手を上げるとまた空間震警報が鳴りだした。

士「お前まさか。」

狂「今度こそきっとたくさん死んでしまいますわね。」

士「やめろー。」

狂三が笑いながら手を振り下ろすと、空間震が起きたがすぐに打ち消された。

狂「どういうことですの?」

琴「知らなかった?

空間震はね発生と同時に同規模の揺らぎをぶつけると相殺できるのよ。」

折「あ、れは。」

士「こ、とり。」

空中に霊装と炎を纏った琴里がいた。

琴「少しの間返してもらうわよ、士道。

焦がせ灼爛殲鬼(カマエル)。」

琴里の手に炎を纏った戦斧がでてきた。

琴「さあ、私たちの戦争(デート)を始めましょう。」

 

 

 

 

 




今回大分長くなりました。できれば次も読んでください。

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