愛した人を求めて   作:白夜132

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やっと狂三編になりまし。万由里がでるまでまだかかりますが頑張ります。


第13話

四糸乃を封印してから数日

いつも通りの朝礼で

珠「はい、みなさんおはようございます。

今日はなんとですねー。

このクラスに転校生がくるのです。」

士(この前十香が来たばかりじゃないか。)

隼(もう狂三が来るのか。

気を付けないとな。)

珠「さあ、入ってきて。」

 

先生がそう言うと教室のドアが開き女生徒が入ってきた。

女生徒は黒板に名前を書き自己紹介をした。

狂「時崎 狂三と申しますわ。」

そしてクラスの男子が騒ぎ出した。

狂「わたくし、精霊ですのよ。」

士「え!」

その言葉で十香と折紙と士道が驚いた。

士「白夜、今の言葉本当なのか?」

「士道、俺をなんだと思ってる。

精霊を見分ける能力なんてないぞ。

まああいつが霊力を持ってるのは確かだな。」

でもあいつが精霊かどうかはわからない。

もしかしたら中二病かもしれないし。」

狂「中二病ではありませんよ。」

「聞こえたのかそれはすまなかった。」

珠「えーと、はい。

とっても個性的な自己紹介でしたね。

それじゃあ空いてる席に。」

狂「その前に一つよろしいでしょうか。」

珠「なんでしょう?」

狂「わたくしまだ、この学校に不慣れなもので、放課後にでも構いませんがどなたかに校舎の案内をしていただきたいのですけど。」

殿「お任せください。」

狂「結構です。」

そして狂三は士道に近づき。

狂「お願いできません事、士道さん。」

士「え?俺?」

 

 

ASTside

狂三が転校してきたころ

燎「間違いないの。」

隊員「はい。」

燎「高校に精霊が転入、笑えないじょうくだわ。」

真「ただの精霊じゃねえです。」

つい最近ASTに配属になった崇宮 真那がそこにいた。

真「こいつは空間震とは別に直接その手で一万人以上の人間を殺してきた最悪の精霊です。」

燎「なんですって。」

 

士道side

士道はインカムで琴里に確認を取っていた。

琴「こっちでも確認したわ。

まさか本当に精霊だなんてね。

まあでも好都合よ。

ASTがちょっかい出してこないうちに好感度上げてデレさせちゃいなさい。」

狂「士道さんよろしくお願いしますわ。」

士「お、おう。」

 

白夜side

士道が狂三の学校案内を始めた。

デートの内容は原作通り。

(狂三が来たのは、いいんだがあいつが俺のことをどこまで知ってるか調べた方がいいかな?

原作では士道のことを知っていたから下手すると俺が<ディザスター>であることもしてるかもしれないな。)

そして今は、隼人と一緒に狂三の学校案内を見ている。

「なあ、狂三との戦闘にお前は介入するのか?」

隼「まあ、出来るだけするけど。」

「それなら手加減には気をつけろよ。

下手に圧倒すると琴里が精霊の力を取り戻す必要がなくなって琴里編がなくなるからな。」

隼「わかってるんだけど。

まあ、人質のせいで動けないくらいでいいかなって思ってる。」

「まあ、それなら大丈夫だろ。」

そんなことを話していると狂三が士道にパンツを見せようとしていた。

「やばいな、面白くて大笑いしそうだ。」

隼「頼むから絶対にやめてくれ。」

「ああ、頑張るよ。」

士「あのさ、朝言ってた精霊ってなんのことなんだ?」

狂「とぼけなくてもいいんですのよ。

士道さんはちゃんと知っているのでしょう。

精霊のことも。」

士「なんで俺のことも知ってるんだ。」

狂「それは秘密ですわ。

今お伝えできるのは一つだけ、わたしは士道さんのことを知ってからずっと焦がれていましたわ。

だから今こうして一緒に居られてすごく幸せですわ。

ねえ、士道さん。わたくし士道さんにお願いがありますの。

聞いてくださいまして。」

そしてロッカーから十香と折紙が出てきた。

士「十香、折紙。」

「これは面白い展開だな。」

隼「他人事とは言え友達の修羅場を笑うのはどうかと思うよ。」

「修羅場を作るやつが悪い。」

隼「士道の立場ならしょうがないんじゃ?」

「それもそうだが。

尾行されてるのに気づかないのはいけないな。」

隼「士道にしろ普通は尾行には相当下手でない限り気づかないと思うけど。」

「そんなものなんだな。」

隼「まあ、もうすぐこの会話も終わるからフラクシナスに行こうか。」

「そうだな。」

そして狂三の学校案内も終わり士道は十香家に帰る途中で真那と出会って今士道の家にいる。

俺と隼人と一姫そして精霊である十香と四糸乃もいる。

「にしても士道に妹がいるとはな。」

士「そのセリフ前に俺が言ったような気がするな。」

よ「隠し子ならぬ隠し妹、やるねー士道くん。」

隼「確かに士道にしろ白夜にしろ妹を隠すなよ。」

士「人聞きの悪いこと言うな。」

一「私は、隠されたというより一時的に捨てられましたが。」

士「いや、俺はそもそも妹がいるとか覚えてないんだが。」

「それは酷いな。」

士「それはお前には言われたくない。」

真「自分の妹を捨てるなんて酷すぎるでやがります。」

「多少は自覚してるさ。

でも、妹の存在すら忘れてる奴よりましだと思うんだが。」

真「無理もねえです。

実は私も昔の記憶がスパンと抜けてますから。」

士・琴・一・隼「はあああ!」

琴「なんですって。

昔のっていったいどれくらい?」

真「ここ2,3年のことは覚えてるんですが。

それ以外はちょっと。」

士「それじゃあ母親のことも。」

真「あはは、めんぼくねえです。」

琴「それでなんで士道が自分の兄だなんてわかるのよ。」

そして真那は写真の入ったペンダントを出して見せてきた。

士「これ俺か?」

琴「他人の空似じゃないの?」

真「いえ、兄さまは兄さまです。

ぼんやりした記憶ではありますが兄さまがどこかへ行ったことだけは覚えています。

寂しかったですが。それ以上に兄さまのことが心配でした。

だからこうして元気な兄さまとあえて、私は私は、兄さまー。」

そして真那は士道に抱き着いた。

琴「離れなさいよ。」

そこを琴里が士道を蹴り飛ばして離れさせた。

真「なにしやがるんですか。」

士「なんで俺を蹴った。」

「ああ、感動的な再開だったのに。」

一「それは、私との再会は感動的ではなかったと言いたいのですか?」

「そんなこと言ってないだろ。」

隼「まあ、感動的な再開ではないのは確かだが。」

「あの状況でどうやって感動的な再開にしろと。」

一「まあ、そのことは気にしてないんで大丈夫です。」

「そうだとありがたいな。」

琴「士道はうちの家族なの。

それを今更連れて行こうだなんてさせないわ。」

真「そんなつもりはねえですよ。」

琴「え?」

真「兄さまが幸せに暮らしているだけで真那は満足です。

こんなに可愛らしい妹さんもいらっしょるようですし。」

琴「なによ一応はわかってるみたいじゃない。」

真「まあもちろん実の妹にはかなわないですけども。」

琴「へーそうかしら。」

真「いや、そりゃそうでしょう。

血にまさる縁はねえですから。」

琴「でも、遠い親戚より近くの他人とも言うわよね。」

真「いやいや、所詮義妹は他人ですし。

その点実妹は血を分けてますからね。」

一「そうですよ。

義妹より実妹の方が血を分けているのでいいに決まってます。」

琴「何強調してんのよ。

それに一姫あんたもそっちにつくの。」

一「当り前です。私も実妹ですから。」

「あれ俺義妹いないけど。」

一「本当ですか?

私を置いて旅に出ている間に作ってませんか?」

「わざわざ妹おいて旅に出たのになんで妹作らないといけないんだよ。」

一「つまり本当にいないということでよろしいですか。

後から出てきたら許しませんよ。」

「義妹みたいな正式な妹はいなかったが、妹分みたいなやつは旅先でいたことがあるけどまさかそれも攻められるのか?」

一「当り前です。

実妹を置いて行って旅先で代用するなんて酷いです。」

「いや代用とか考えてないからちょっと訳ありで少し面倒を見てただけだから。」

一「まあ、それくらいならいいでしょう。」

琴「血縁がなんぼのもんよ。

実妹じゃあ結婚もできないじゃない。」

士「え?」

琴「兎に角、今の妹は私なの。」

真「実の妹の方がつええに決まってやがります。」

琴「それはもう妹関係ないじゃない。」

一「実妹の方が強いのは当然。」

「いや、関係ないだろ。」

一「まさか妹分の方が私より強いと?」

「まあ霊術の才能はあったし、環境も強くなければ死ぬようなところだったし、なにより俺が霊術を教えてるから。」

一「そうですか。

実の妹には才能もないうえに霊術一つ教えてくれないんですか。」

「教えてほしいの?」

一「はい、妹分に負けたくないので。」

「なら教えるけど。

妹分の方は、今のお前よりは強いだろうけど才能で言えばお前の方が圧倒的に上だからすぐに超えると思うぞ。」

一「なら安心です。」

一姫と話しているといつの間にか真那は帰っていた。

「真那帰ったんだな。」

士「ああ、お前も大変だな。」

「ああ。」

隼「見てる側としては面白かったぞ。」

「本当ならそれは俺の立場のはずなのに。」

一「兄さんの自業自得です。」

隼「確かに自業自得だな。」

「なんでそうなるのか訳がわからない。」

一「兄さんは相変わらずですね。」

「もういい、帰る。」




真那の口調を書くのはとても難しかったので読みにくいかもしれませんがこれからも読んでくれるとありがたいです。

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