黄金週間はレールを渡って殺意の旅   乗り鉄探偵南 達仁短編俊作集パート2   作:新庄雄太郎

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田沢湖殺人事件

達仁と穂乃果と海未とことりとにこと花陽は、大宮から上越新幹線に乗った。

上越新幹線は、昭和57年に開業され、上野からの特急を盛岡と新潟止まりやひばりとやまびこが廃止された。

同時は、200系で運転され、大宮駅が始発でした。

 

新潟駅

「秋田行きか、これに乗るんだな。」

「達仁、いなほはどこまで行くの。」

「いなほはね、秋田の他に青森まで走るのもあるんだよ。」

いなほでは、会話をしたり、駅弁を食べたりした。

やがて、達仁達が乗ったいなほは秋田駅に着いた。

 

秋田駅

達仁達は、秋田から田沢湖線に乗った。

「達仁、田沢湖へ行って、何するの。」

「羽越本線と田沢湖線の旅をしたいんだよ。」

「うーん、達仁って列車に乗って旅をするんだね。」

「そうさ。」

「達仁が言っていた、事件の捜査もしてるんでしょ。」

「ああ、例の殺人事件でしょ。」

「犯人は、26歳の男で、1件目は浜名湖、2件目はサロマ湖で殺しが相次いだんだ。」

「あれっ、穂乃果は。」

「そういえば、にこと花陽とことりと一緒だけど。」

「キャーッ!。」

穂乃果の悲鳴を上げた。

「穂乃果、どうしたんです。」

「どうした、何だこれは。」

それは、50代の男の死体だった。

数分後、秋田県警のパトカーがやって来た。

「秋田県警の徳永です、あなたが遺体の発見者ですね、あなたの名前は。」

「私は、南 達仁です。」

「おっ、あの高校生探偵の。」

「身元は、特定できましたか。」

「ええ、被害者は会社主任の黒木孝明さん53歳です。」

「そうですか。」

「死因は、ロープによる絞殺だな。」

「あなた、あなた、あなたーっ、」

と妻の泣き叫びが聞こえた。

 達仁は、一連の事件と関係してるんじゃないかと睨んでいる。

犯人は一体、誰なのか、俺は犯人を見つけるのだ。

 

田沢湖

「ことりちゃん、あの人、事件の犯人に似てない。」

「うん、そうだ、達仁に知らせよう。」

「おいっ、見つけたぞ。」

「はっ、何なのあなたは。」

「俺か、3人を殺した、立川裕介さ。」

「たっ、立川裕介。」

「うわうわ、ことりちゃん。」

「何するんですか、やめて下さい。」

「誰か助けて—ッ。」

「見つけたぞ、殺人事件の真犯人は。」

「誰だ、てめーっ。」

「南 達仁、探偵だ。」

「た、たたた探偵。」

「このやろーっ、なめんじゃねぇ。」

海未と穂乃果は犯人にパンチする。

「大丈夫、花陽ちゃん、ことりちゃん。」

「穂乃果ちゃん。」

「そうか、やっぱり、あの人が犯人だったのね。」

「そうさ、去年会社が倒産し、恨みのあるやつを殺すつもりだ。」

その後、徳永警部が駆けつけ、立川は逮捕された。

 

 




奥羽本線 L特急つばさ
「へぇっ、その立川って人、前の会社の社員だったんだ。」
「ああっ、1連の事件も自供したって、徳永警部が言ってたよ。」
「そうなの。」
「でも、達仁君、田沢湖で犯人もわかっちゃうんなんて。」
「やっぱり、達仁君は、名探偵だね。」
「そうさ、俺は乗り鉄探偵だからさ。」
みんなは、そう言いながら、笑っていた。

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