労働少年あきら☆シヌナ ~人が絶望する時それは過労死する時~   作:まゆげ剃り機

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どうもまゆげ剃り機です。

新しく小説を書き始めました。もう一個の方が行き詰ったので、息抜きとして書き始めました。

正直本当にまどマギのファンの方は何これってなります。そういう方はブラウザバックを。

プロローグはもう一話


Prologue
研修①社畜転生する


【労働】

 

それは日本国民には避けて通る事の出来ない現代に唯一存在する<地獄>

 

誰もが会社に行く途中の電車の中で絶望の表情をしながらも守る存在(かぞく)の為、自分の生活の為、日本人は働く。

 

そんな中、労働の対価としては余りにも釣り合わない賃金しか払わず、労働基準法を真っ向から無視しているような会社も数多く存在する。そのような会社を一般的には<ブラック企業>と呼ばれる。

 

俺こと南条 晃(なんじょうあきら)はそんなブラック企業に勤めてる。普通そんな劣悪な環境な会社に勤めてたら、心身共に疲れ果てすぐに会社を辞めてしまう。または辛さに耐えられず自殺。もしくは体を無理して動かして過労死を迎える人も稀に居る。

 

しかし、俺は普通ではない。俺は前世の記憶を持っている。厳密に言えば前世の記憶を持ったまま転生させてもらった。

 

前世で高校通学中に事故死していまったのだが、それはとある神様のミスであった。そしてその神様に魂を拾ってもらったのだ。

 

前世の時それなりにアニメやラノベ、二次創作を見ていた俺はこう思った...<あ~テンプレだな~>と。

 

確かに展開的にはテンプレではあったが、神様自体が最高にイカレていた。神様の名は【労働神】という

 

そいつは俺を転生させると言った。それは良かった...しかし転生特典がクソだった......

 

一つ目は【どんなに過酷で劣悪な環境でも労働と認識したら余裕で耐える事の出来る精神と思考】

 

二つ目は【労働をこなせばこなす程、または労働に対する意欲が高ければ高いほど全体的に体が超強くなる】

 

三つ目は【睡眠欲と性欲の半分消滅のかわりに労働欲なる物の付与】

 

............。

 

頭おかしいんじゃないのか労働神!!!!!?

 

さらに転生した世界は同じ世界の未来だった為二つ目の特典なんか持てあましていたし、性欲殆どないから童貞だし。しかしこの特典のおかげでブラック企業に就職しても全く問題なかったの良かった。

 

さて、なぜ俺がこんな話をしたのかというと......

 

 

「本当に申し訳ありません。こちらのミスで貴方を死なせてしまって...」

 

「...」

 

俺の前で腰を綺麗に90度に曲げて謝っている金髪ショートヘアの超綺麗だと思われる女性がいるからである。とても見覚えがある光景だ

 

「......あの...」

 

「あ...顔を上げてください。大体事情は察せてます」

 

二回目だからね

 

「え?もう状況を理解したのですか?...」

 

「ああ...こういう場所に来るのは二度目だ」

 

「そうですか...その...完全にこちらのミスなので、お詫びとしてもう一度転生させたいのですが...」

 

「......またか」

 

「そ、そういわずに...」

 

「まぁ...いいか」

 

「あ、ありがとうございます。それで...そのぉ...とあるアニメの世界に転生してほしいのですが...」

 

「アニメか...働く前はよく見てたな~...有名な作品?」

 

「ええ!!ええ!!それはもちろん!!とても有名な作品ですよ!!転生してもらうアニメは【魔法少女まどか☆マギカ】ですよ!!!!」

 

うわ~~~~全く覚えていねぇ

「...おーけーおーけー行ってやろうじゃないの」

 

「ありがとうございます!!!これで彼女達は救われます...」

 

彼女は最初大きな声でお礼を言った後、後半は聞こえない位の声量で何かを呟いた。

 

「転生してもやる事は自由なんだろ?」

 

「もっちろんですよ!!!魔女を倒しまくって俺tueeeeeしても、原作キャラ達とイチャイチャしてハーレム作っても全く問題ないですよ!!モーマンタイ!!!!」

 

「どうした?急にテンション上がって?」

 

「ノリについてきてない!!!!!?」

 

彼女は急に後ろを向いてブツブツ何か独り言をつぶやいている

 

(おっかしいな~...いくらまどマギが有名作品だからと言って、アニメに興味のない人が見る事はほぼ無いと思う。彼はまどマギを知っているようだったし多少なりともオタクだと思ったんだけどな~)

 

「(こいつ何か失礼な事考えてそう)おい、いいから早く転生させてくれ」

 

「!?は、はい!あ...特典は...」

 

「いらぬ(二度とあんなクソみたいな特典をもらうかっての)」

 

「ええェェェェェェ!!!!そんな!!?危険ですよ!!!」

 

「え!?だ、大丈夫だろ(あっれぇぇぇぇ!!!!?まどマギってそんな危険なアニメだったっけ????リリカルなのはの方はまだ何となく覚えているんだけどなぁ...)」

 

「(え~~~...本当に大丈夫かな~......あ!?前にも転生してるって言ってたから特典があるのかな?違う神が特典を見るのはご法度だから見る事が出来ないけど、本人が大丈夫って言ってるし)わかりました!!!なら今すぐに転生に取り掛かります!!!!」

 

彼女が祈るように手を組むと、俺の足元を中心に半径2メートルの魔法陣が出現し輝き始める。

 

「おお...一回目の時よりなんか豪華」

 

「エロイムエッサイム・エロイムエッサイム南条 晃を転生させたまえ~ピーチクパーチクホーイホイホイ!!!!!!!!!」

 

「詠唱くっそダセェ!!!!!?」

 

しかし間もなく魔法陣の輝きが最高になり......パカッという音とともに魔法陣が開き穴が開く

 

「最後までテンプレだったなぁ。じゃあなテンプレ神」

 

「テンプレ神!!!?違いますよぉぉぉ!!!!」

 

そんな声を聞きながら俺は体も意識落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





感想や指摘があればどうぞよろしくお願いいたします。

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