「………さて、どうすっかな」
手のひらでそれをもてあそびながら俺は呟いた。
『どうすんだよ!お前が動かないと俺も動けない!』
俺の中からそんな声もしているが、顔を少ししかめて右手の中指で右のこめかみを三回ノックして黙らせる。
「魔獣だな。」
そんな声とともに現れたのはむっかしのロッカーみたいな恰好のはたから見たら結構痛い少女とか、秋葉原に居たらコスプレかな?とでも聞きたくなるような恰好の少女たち。
「……だとしたら?」
俺は片方の手をポケットに入れ、もう片方の手で弄んでいたものを構えながら尋ねた。
「手を貸してもらおうか。我々には少しでも戦力が必要でね。」
そう言って最後に木陰から姿を現したのは黒いフードに身を包み、顔をすっぽりと画した女だった。
「……」
俺はそれを黙って見つめてから
「嫌なこった。」
そう言ってポケットの中から握りしめたものを勢いよく地面に叩き付けた。
パーン!!パーン!!パーン!!
叩き付けられたそれは静寂を切り裂くように投げつけた分だけ炸裂する音を奏でる。
急に叩き付けられた音という名の暴力にひるんでいる間に俺は腰にあるものを装着し、そのまま弄んでいたものを鳴らした。
<MITGHY NOVEL X!!>
その音とともに俺は右手で弄んでいた
「マイティノベル 俺の言う通り! マイティノベル 俺のストーリーX!!」
叩き付けると同時に扉を開き、ガシャットの中に込められた力を開放する。
「俺の運命は俺自身の手で綴る。誰の指図もうけねぇよ!!」
そう言って俺は勢いよく少女たちのもとへと走りだs
「ってぇ!?」
「おい加賀美。お前今年受験生だろうが。何寝てんだこの馬鹿垂れが」
頭に突き刺さる激痛とともに目が覚めた。痛みを創り出した主を睨むかのように視線を動かすとそこに居たのは日本史の先生。
そこで思い出した。
(あぁ…そう言えばこの先生の授業退屈すぎて寝落ちしたのか……)
授業に必要なことをことあるごとに説明してくれる先生なら別にいいのだが、この先生はことあるごとに自分の自慢を始める害悪教師だったので俺はどうしても苦手だった。
別にこの高校の裏山で黒曜石の矢じり拾ったとかどうでもええねん。そんなの俺も含めてこの辺に住んでいる子たちはみんな拾っている。
そう思いながら俺は窓の外に目をやった。
今日も空は青い。
………すまん。エイプリルフールだしなんか書いとけと思ったけど結局書きだしたのが遅かったせいで8分過ぎた。(書き始めたの23時56分)
続きとか飛ばされた中身みたい?
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見たい
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ここでスパッと終わった方が良い