サブタイ変えました。
とは言え内容は変わってないですけどね。
今回は説明回ですので、今までの謎がそれなりに明らかになると思います。
ちなみに今回の話を執筆中に爆焔3巻を読み、その時系列をまとめてました。
取り敢えず原作の出来事と照らし合わせながら大きなズレがないようにやっていきます。
…………大変そうだなぁ
目の前に突如として現れた女神のように美しい女性は、近くの椅子にゆったりと腰かけた。
「あなた、誰ですか?もしかしてあなたが窓を叩いたのですか?一体どうやってこの部屋へ入ったんですか?」
突然の来客に敵意全開で応じるリアーネ。
そんなリアーネをなだめるように女性は落ち着いた口調で喋り出した。
「一度に聞かれても困りますけど、そうですね今の質問には全てお答えいたしましょうか」
女性はそう言うと咳払いをして再び話し始める。
「私は女神のエリスと申します。この国のエリス教徒が崇める御神体というものですね」
「その御神体とやらが一体何の用で?」
相変わらず敵意剥き出しのリアーネだが、自分を女神と称するこの女の登場の仕方を考えると、それも当然だろう。
いかんせんその正体も、どうやって侵入したかも、本当に何も分からないのだ。
更にはエリスとは初めて会ったというのに、彼女はフィリスとリアーネの名前を知っていたのだ。
誰だって怪しいと思うだろう。
だがそんなリアーネとは対照的にフィリスはフレンドリーにエリスと接していた。
「エリスさんって女神様なんだ⁉︎どうりで綺麗な人だと思ったよ…」
「あ、え、その、ありがとうございます。えと、フィリスさんもとっても可愛いですよ?」
_______ん?
先程まで余裕然とした態度を取っていたエリスだが、急に照れたように右頬を掻いてフィリスに応じた。
そのギャップに違和感を覚えるリアーネ。
「そう言えば、ここの通貨も『エリス』っていう単位でしたよね。もしかして…」
「そそ、そうなんです。エリス教はこの国の国教となっていて、それが通貨にまでなって…。本当にありがたいことですよ」
エリスはやはり最初に登場した時のような知的なキャラではなく、頬を赤らめ素直に喜んでいた。
_______もしかしてあれが彼女の素なの?
自然とリアーネのエリスに対する警戒心が薄れていった。
なおも続くフィリスとエリスの他愛もない話。
「あの!早く本題に入ってくれませんか!」
ついに痺れを切らしたリアーネは怒鳴ってしまった。
「ちょ、大声を出されたら困りますよ⁉︎ここにはお忍びで来ているんですし、他の方に見られるわけにはいかないので‼︎」
「そうだよリア姉、近所迷惑だよ」
エリスは抑えめの声でそんな事を言い、フィリスもそれに乗っかる。
フィリスから注意を受け少しショボくれたリアーネだったが、すぐに毅然とした態度を取り戻した。
「だったら早く本題に入ってください。あなたが何者かは分かりました。信じてはいませんけどね。そう言うわけなので他の質問にも答えてください」
「ひ、昼の時と態度が違いすぎる…」
「昼の時?」
「あぁいえいえ!こっちの話です!」
エリスは慌てたように手を振った。
「オホン…、さてそれでは本題に入るとします。まず、私はあなた達二人に話があって来ました。ちなみに窓を叩いたのも私です」
エリスもようやく本題に入り、事の経緯を話し出した。
「それで、どうやって二階の窓を叩き、そこからどうやってここに侵入したんですか?」
「それは女神パワーでチャチャっと侵入しました」
「………は?」
「はわぁぁ…女神パワーって凄いんですね!」
想定外の回答に呆気にとられるリアーネと素直に褒めるフィリス。
なお、それを言った本人も少し苦笑を浮かべていた。
「はぁ……、じゃあそういう事にしておきましょう。でもなんで窓なんて叩く必要があったんですか?」
「それはー、そのー……二人が起きている事の確認と、えと、ぽいかなって思って…」
「ぽいかなって……何がですか?」
「なんかその、せっかくだし少しカッコよくて良い感じの登場をしようと思って。『窓を叩く音が聞こえて、窓を開けたら強い風が吹き込んで気付けばそこに誰かいる』っていうの、なんか良くないですか?」
「そんな事のために、色んな可能性を考えて危機感を持っていた私の立場はどうなるんですか……」
もはやリアーネは呆れるしかなかった。
未だエリスを完全には信用していないリアーネだったが、少なくとも危険視はしなくなった。
というより、するだけ無駄だと判断した。
「も、申し訳ありませんリアーネさん。でも普段この姿で地上に降りる事はまずないし、せっかくだから登場もカッコよく決めたいなって思っちゃったんです!」
そう言って深々と頭を下げるエリス。
仮に女神なのだとして、そんな風にただの人間に頭を下げていて良いものなのだろうか。
そんな事を考えるリアーネ。
しかしそんなリアーネの様子に気づく事なく、エリスは話を続ける。
「えぇと、それではあなた方への用件について話しましょうか」
「……………そうですね。一応話は聞いてあげるわ。あ、フィリスちゃん、いつでも使えるように『ドナーストーン』の用意をお願いね」
「え?ドナーストーンって…お二人が草原で使っていたあの雷の⁉︎」
「り、リア姉…。さすがに警戒しすぎなんじゃ…」
身の危険を感じるエリスと姉の危険性を感じるフィリス。
だが、当のリアーネは全く別の事を考えていた。
_______草原での出来事すら知っているの⁉︎
周囲に誰も居なかった筈の草原での出来事をエリスは知っていたのだ。
それだけではない、冷静に考えてみれば普通はできない事をエリスはやっており、普通は知り得ない事をエリスは知っている。
いずれも現実的ではない話だが、それも『女神』という存在を持ってくれば説明はつく。
当然見知らぬ土地にいる彼女達は、だからこそ慎重に行動すべきであり何でも鵜呑みにしてはいけない。
が、それと同時により多くの情報も必要である訳で。
_______このエリスという人なら、何か知っているのかも。
「……分かりました。貴方が女神だという事はとりあえず信じましょう。話も聞きますし、貴方が下手な事をしてこない限り、こちらも何もしません」
ずっと警戒しており、いつでも動けるように立っていたリアーネは、だがそう言ってベッドに腰掛けた。
その様子にエリスは嬉しそうに頷いた。
「ありがとうございます、リアーネさん‼︎コホン…えー、それでは単刀直入に言いますので落ち着いて聞いてくださいね?」
エリスはそう言うと急に真剣な表情となった。
その雰囲気を感じ取り、リアーネは一語一句聞き漏らすまいと神経を集中させ、先程までエリスとの雑談に華を咲かせていたフィリスもまた背筋を伸ばす。
「あなた方は錬金術を失敗し、その反動で別世界へと飛ばされてしまったのです。つまり、あなた方の世界にアクセルという街はなく、逆にこの世界にもエルトナやライゼンベルグなんて街は存在しません」
…………………………。
長い沈黙が場を支配した。
月明かりが差し込むことにより、何とか視界が開けるその部屋で二人が呆然とする中、エリスはジッとフィリス達が言葉の意味を理解するのを待つ。
ふと静寂を破ったのはリアーネだった。
「私達は…ライゼンベルグから遠く離れた地に居るという訳では無いのですか?」
しかしそんなリアーネの声音は非常にか細かった。
正直な所、リアーネも薄々そうでは無いのかと感じていた。
ただ遠く離れた地に飛ばされたというだけなら、まだ元の場所へと戻る事も可能であっただろう。
しかし別世界、全くの『異世界』へと飛ばされたというのであれば、それは元に戻る事は限りなく不可能であるという事になる。
そんなはずは無いと、今までずっと頭の中で否定してきた事実を今尚否定し、希望的観測に縋り付くリアーネ。
だがそんなリアーネの思い虚しく、エリスは非情にも否を突きつけた。
「冷静に考えてみて下さい。昼間、とある銀髪の少女がこう言ったはずです。世界の共通通貨は『エリス』だ、と。しかしあなた方にとっての共通通貨と言えば『コール』というお金ではないですか?」
その言葉に何も反論する事が出来ないリアーネ。
フィリスの表情もジワジワと不安な表情へと変化していく。
それでも尚、エリスは口を止めなかった。
「『世界』の共通通貨が違うという事は、即ちそれは『世界』そのものが違うと、そうは考えられませんか?」
「あ⁉︎コレもしかして⁉︎」
エリスがそこまで言ったところで、フィリスはふとある事に気付いたかのように突然大きな声を出した。
「フィリスちゃん、どうしたの?」
「リア姉、これ見てよ!冒険者カードに書かれてる文字、見た事ない文字だよ!」
「……え?」
リアーネが昼間発行したばかりの冒険者カードを取り出す。
月明かりに照らされたそのカードには『リアーネ・ミストルート』と大きく名前が刻まれており、職業やステータスなどが事細かに記載されていた………見知らぬ文字で。
「嘘……、何が書かれてるかは分かるけど、確かに知らない文字だわ…」
再び謎に直面した二人だったが、その答えは案外早く返ってくる。
「お二人がこの世界に飛ばされ、草原で気を失っていた時間はおよそ五分。その五分の間に私が女神の力で、この世界の言語にも対応出来るようにしておきました」
「……女神の力って便利なんですね。他にも何か出来るんじゃないんですか?」
リアーネはエリスの言葉に精一杯の皮肉で応じる。
言語なんてどうでも良いから、早く元の世界に戻してくれ_______と。
しかしエリスは申し訳なさそうに口を開く。
「確かに今、とある事情で死んだ人間をこの世界へと転生させる事が特別に認められています。しかしそれ以外の世界への転生は認められておらず、転生できるのも死んだ人間に限ります。生きている人をこの世界以外の所へと送る事はもってのほか…というのが現状なんです」
「そんな…」
嘘だと信じたいが、エリスはとてもじゃないが嘘を言っているようには見えなかった。
「あの、でも私達は元の世界に戻れるんですよね?」
リアーネが絶望に打ちひしがれる中、ふいに言を発したのは、それまであまり喋らなかったフィリスだった。
「えぇ、元に戻る方法は二つあります」
「あぁ、良かった…。やっぱりそうなん…え、今なんて?」
「元に戻る方法は二つあります。」
「二つもあるんだ…。やったよリア姉!私達元の世界に戻れる可能性がまだまだあるよ!」
喜ぶフィリスを目の前に、リアーネは目を見開いていた。
「ちょっと待ってフィリスちゃん。やっぱりって言ってたけど、戻る方法に心当たりがあるの?」
そんなリアーネの疑問に、だがフィリスはさも当然のようにサラッと答えた。
「え?だって錬金術でこっちの世界に来ちゃったんでしょ?だったらまた錬金術を行えば元に戻れるんじゃない?」
あ……とリアーネは己の未熟さを嘆いた。
エリスが言うには、フィリス達は錬金術を失敗した反動でこっちの世界に飛ばされたのだとか。
ならばそれと同じ事をし、同じ反応を起こせば元に戻る事は可能ではあるだろう。
むしろ何故そのことにすぐに気づかなかったのか。
フィリスがさっきまでエリスとリアーネの会話に入らず何も話さなかったのは、話についていけていなかったからでも入る余地もなかった訳でもなく、その事にすでに気づいていたからだろう。
そう思うと、慎重かつ冷静に話を聞き状況を整理しようとしていたリアーネは、自分が情けなく感じた。
なんてことはない一つのシンプルな回答に辿り着けなかった自分は、無意識の内に冷静でなかったのだろうか。
自嘲気味にそう思うリアーネは、改めてフィリスが居てくれて助かったと思った。
「フィリスさんの言う通り、あなた方が錬金術を失敗した際、不幸な事に材料の組み合わせが非常に悪く、アトリエテント…でしたか?それを作る際に空間を捻じ曲げるはずが、別世界と空間が繋がり、それに飲み込まれたのです」
エリスはこの世界へ飛ばされる事となった経緯を説明しだす。
「しかしそれは錬金術はそういったことも可能という証拠に他なりません。フィリスさん、あなたがこの世界で錬金術を行い同じ反応が起こせれば、或いは元の世界に戻ることも十分に出来ます」
「そうですよね。はぁ……良かったぁ…」
安堵の表情を浮かべるフィリスであったが。
「しかしそれは非常に困難な道のりです」
それもすぐに打ち消されてしまう。
「ど、どうしてですか⁉︎だって材料は分かっている訳ですし、それを集め…れ……ば………」
そこまで言ってからどうやらフィリスもようやく気づいたようだ。
「フィリスちゃん、あんまり言いたくないんだけど……。フィリスちゃんはこの世界で、向こうで使った材料とよく似たものを揃えられるの?」
リアーネはそう言いつつ今日見た街の光景を思い出す。
フィリスと共に旅を続けていた事で、錬金術士ではないリアーネも錬金術で使う材料はある程度知識がついていた。
しかし今日街で見たものは見知らぬものばかり。
錬金術に使えないと言うことはないだろうが、どの様な成分が含まれており、それがどう錬金術に作用するかは一切分からない。
そうなると比較的錬金術で作るのが簡単な医者いらずなどですら、材料を一つ一つ調べ上げ、更には選ばなければいけないだろう。
さらには今回の目的は別世界へと行くこと。
材料の知識が無の状態からでは、全くではなくともあまり錬金術も出来ないだろう。
これではとてもじゃないが帰ることは難しそうだ。
「落ち着いてください。言ったはずですよ、方法は二つあると」
溜息をつき肩を落とすフィリスにエリスは助け舟を出す。
「この世界は今、魔王軍の手によって人類の平穏が脅かされています」
しかしその助け舟は非常に突飛な話だった。
「今、天界では魔王を倒した者にはなんでも一つ願いを叶えようと取り決められています」
そこまで言ったところでリアーネはその真意に気づく。
「もし私達がその魔王を倒した暁には、元の世界に戻してくれる、ということかしら?」
「えぇ、その通りです」
ならば元の世界で旅をしている内に戦い慣れた二人なら、魔王を倒しに行った方が早いのだろうか。
そう考えるリアーネの思惑に気づいたのだろう、エリスはまたもや渋い返事を返す。
「魔王を倒すには魔王城の結界を破らなければいけません。その為には結界の維持を行なっている幹部を倒す必要がありますが、魔王軍幹部は相当な強者です。半端な力ではあっという間に殺されてしまいますよ」
どうやら魔王討伐も一筋縄ではいかないらしい。
しかし何れにせよ、元に戻るには錬金術か魔王討伐しか道はないのだ。
「リア姉、戦うとなるとどっちにしろ私は錬金術で作った道具が必要だしさ」
フィリスは明るい声でそんな事を言う。
どうやら覚悟は決まったらしい。
「そうね、フィリスちゃんがその気になったのに、私がいつまでも迷ってなんていられないわよね」
リアーネも一切の迷いを断ち切ってそう言う。
「私達は錬金術で戻る方法を探します」
「それと同時に魔王を倒す為に研鑽も積んでいくわ」
二人はエリスにそう高らかに宣言した。
今まで様々な道具をつかって戦ってきたフィリスにとって、強敵相手にはもはや道具は必須なものであった。
それらの道具を作るにはやはり錬金術が必要となる。
となるともしかしたら錬金術によって帰れるようになるかもしれない、 例えそれがどんなに時間がかかろうとも。
また、錬金術で道具さえ作ればどんな強敵相手でも戦っていくことは可能になってくるだろう。
そうなれば魔王だっていつの日か倒せるかもしれない訳で。
「フフ……そうですか。私はこの世界へと迷い込んだあなた達を元の世界へ戻れるよう導く為に来たのですが…。思ったより決心が早かったですね」
エリスは笑顔でそう答える。
その顔は、まさしく迷える子羊を導く女神様のように美しかった。
「最後に少しだけよろしいですか?」
エリスは目の前の二人に問う。
最初に会った時は不安げな表情ばかり浮かべていた彼女らは、だが覚悟が決まったからかスッキリしたような顔で力強く頷いた。
「今日、あなた方が出会った銀髪の少女ですが、彼女はきっとこれからもあなた方の力となるでしょう」
そう言われてフィリスとリアーネはふとクリスの顔を思い浮かべる。
思えば、クリスはこの世界において唯一頼れる人物だ。
彼女は明日も冒険者ギルドで会おうと言っていた。
必ずまた会って、色々頼ることもあるだろうが、いつか恩返しをしたいなと、二人は密かに思った。
「それからもう一つ、今後も何度かこの姿でお二人の前に現れると思いますが、その時は今日のように警戒しないで下さいね」
エリスはイタズラっぽく片目を瞑り、口元に人差し指を当てて笑い掛けてきた。
「そうですね。今日は本当にすみませんでした。以後気をつけますね」
「良いんですよ、リアーネさん。突然の事態に直面しっぱなしだったのですから、仕方ありません。むしろパニックに陥らずあの対応が出来るなんて褒められるべきですよ」
「まぁ今でも完全には信用してないんですけどね」
「えぇ⁉︎そんな…」
エリスの反応を見てクスクスと笑うリアーネ。
「冗談ですよ。ちゃんと信じましたから、多分」
リアーネは確かに最初こそ疑ってかかったが、別に人を見る目がないわけではない。
エリスが嘘を言ってないことは重々承知していたが、フィリスの姉として、妹に万が一危険が及ばない為にも敢えてそのような態度をとっているのだ。
「じょ、冗談ですか…。良かった、ちゃんと信じ……今多分って言いました?」
エリスのその突っ込みはだが無情にも華麗にスルーされる。
「リア姉リア姉、そろそろ眠くなってきたし明日もギルドに行かなきゃだからもう寝ようか」
「そうね、フィリスちゃん。それじゃあお休みなさい」
「うん、お休み、リア姉」
そう言ってそそくさとベッドの中へと潜り込む二人。
「え?あれ?もしかして私放置されてますか?一応これでも女神なのに…?」
そんな悲しい嘆きの中、寝息が聞こえてくる。
二人はとっくに夢の中へと入ってしまったようだ。
「寝るの早くないですか⁉︎……とは言っても、突然過酷な環境に身を置かれたわけですしね。疲れも溜まっているでしょうしね」
エリスは二人の側へと近づき、覗き込む。
可愛らしい寝顔をしている二人に、これからも苦難が降り注ぐ事を想像すると、少し気の毒に思えてくる。
「これからも全力で支えていきますからね。だから、今はゆっくり休んで下さいね」
そう言って二人の頭を優しく撫でるエリスは、まるで穏やかな母親のような包容力があり、だが必ず元の世界へ戻してあげる事を誓ったその瞳は力強かった。
「さて、それでは私もそろそろ戻りましょうか。明日も早いですしね」
その言葉を発した直後、フッと部屋にいたはずの人影が忽然とその姿を消した。
「突然姿を消すなんてね。そんな事が出来るとしたら、やっぱり彼女は女神様なのかしらね」
エリスが姿を消すまで『寝たフリ』をしていたリアーネは、静かになった部屋の中で誰にともなくポツリと呟いた。
謎が明らかになったとはいえ、ぶっちゃけ皆さんの予想通りだと思います、はい。
少々退屈だったかもしれないですね(^^;)
そこは作者の技量不足です、申し訳ない……
今回は特に語句説明はなし、だと思う。
さてさて次回からはまた冒険させていきますよー。多分