では、第百二話をどうぞ。
Side鏡夜
「ん? どうした?」
人里から飛び出して森の歩くこと数分。順調に竹林へと向かっていたカロが、急に歩みを止めて竹林とは違う方向を見始めた。
何事かと思い、カロの向いた方向を見てみると、細く白い煙が空へと昇っている。火事か? ……しかし、何か燃えているような匂いはしない。
「カロ、あっちに何かあるのか?」
「ガル」
ふむ、あると。この月に関係あるかは知らないが、カロが何かあるって言っているのだから、何かしらあるんだろう。
慧音に言われた竹林が気にはなるが、もしかしたら今カロが向いている方向に今回の異変の首謀者がいるかもしれない。……どっちにしろ、行くしかないな。
「よし、カロ。向かってくれ」
「ガル!」
勢いよく飛び出したカロは森を走り、一直線に煙の下へと向かっていく。進む方向に時折小さな妖精や妖怪がいたが、カロの姿を見たら逃げていった。
「うおっと!」
そして煙の下に着く直前、カロは突然人型になる。なんとか変身が解ける前に飛び降りると、カロは俺を無視して走って煙の下まで行ってしまった。
どういうことだ? なんで人型になって行くんだよ。……って、おいおい。何だこの匂い。香ばし醤油っぽい匂い。夜飯を食ってから時間が経っているとが合わさっているせいか、食欲が刺激される。腹減ってきた。
草や木を避け、カロが向かった方に歩いていくと、木々に囲まれてはいるが、円形に開けた場所にでた。その開けた場所の中央に、煙の正体がいる。
……カロ。お前、コレのために来たのかよ。確かに、飯食ってあら時間が経って腹が減ってはいるが、流石に今来る場所ではないだろう。
「ね~お姉さ~ん~私お米大盛りとタレ多めでお願いね~」
「分かりました。少し待っててくださいね!」
煙の正体。それは、屋台だ。
開けた場所にポツンと一件の屋台。屋台からは香ばしい醤油の匂い。蒲焼屋かな。
隠すことなく尻尾をフリフリと暖簾の中から外に出しているカロの下へと向かい、暖簾を潜る。
暖簾を潜った先には一生懸命鰻らしき物を焼いているピンク色の肩あたりまでの髪に和服で、この屋台の女将らしき少女がいる。その女将の前の椅子には、酒を飲みながらなんだかブツブツと言っている触覚の生えたこちらも肩辺りまでの緑髪の少女が。そして、少女の隣でヨダレを流しそうになりながら待っているカロ。
「どうも」
「あ、いらっしゃいませ~! 空いてるところに座ってくださいね」
女将に一声掛けると、俺の方を振り向き凛とした声と可愛い笑顔で言ってくれる。これは、いい屋台だな。
取り敢えず、カロの隣に座ろうと思ったが、カロは狙っていたのか分からないが、カロの隣には緑髪の少女が座っており、尚且反対側には椅子がない。仕方がないので取り敢えず、緑髪の少女の隣に座る。カロのお説教はあとだ。
「いらっしゃいませ! ご注文は決まってますか?」
水を差し出してくれる女将。どんな物が置いてあるのか知らないから、カロと一緒の物を頼むか。俺も、この匂いを嗅いでたら腹減ってきたし。
「あちらのお客さんと同じ物をお願いしてもいいかな?」
「分かりました! 少し待ってくださいね!」
俺の注文を聞くと、女将は再び料理を作り始めた。
さて、待っている間暇だから、少しだけ二人を観察してみるか。
まず女将。背中から翼、耳の辺りからも小さな翼らしきものが生えている。あれは……翼じゃなくて耳かな? ま、それは置いといて。他には耳? に小さなピアス位か。
で、次に俺の隣にいるこの娘。マントらしき物を羽織っており、俺と同じような白のシャツを着ている。パッと見は男の子と間違えそうだが、色々と分かってしまう俺には普通に女の子と分かる。
「はい、お待たせしました!」
「わお~ありがとう~!」
どうやら、カロの分が出来たらしい。
デカイ丼に米が一杯盛られている。そして、米の上には大きな蒲焼が三枚程タレたっぷりで乗っている。……やばいな。これは食欲が刺激されるな。
「ねえ、おにいさ~ん……」
「ん?」
丼を見ていると、急に隣にいた少女に声を掛けられた。少女の方を見ると、頬は真っ赤で完全に酔ってボケーっとした瞳で俺を見つめてくる。
「どうしたんだい?」
「おにいさんは~わたしのせいべつどっちだとおもいます~?」
どっちと聞かれても、女の子ではないのか?
「女の子だろ?」
「ほんろですか!」
「うお」
少女の疑問に答えると、急に俺の胸ぐらを掴んで詰め寄ってきた。どうしたんだ一体?
「ほんろにわたしがおんにゃのこにみえまふか?」
酔いが回っているのか、所々滑舌がおかしくなっている。それは置いといて、取り敢えず俺は首を縦に降ると、少女はキョトンとした表情をしてから、涙をポロポロと流した。……って、え!? 何事!?
「あ~あ~泣かせちゃダメだよ~」
違うと言いたいが、俺の答えを聞いたから泣いてしまったのだから、一概に違うとは言えない。
どうして泣いてしまった……もしかして、男だったか? いや、俺の目に狂いがなければ男の筈がない。では、ならばなぜ泣いた。やはり、男だったのか? 俺の目が狂っていて、男を女の子って言ってしまったからなのか?
取り敢えず、ポケットからハンカチを出して少女の涙を拭いてあげる。
「どうしたんだい? 急に泣き出して。お兄さんでよければ、話してくれないかな?」
涙を拭きつつ優しく少女に聞いてみると、少女はポツポツと語り始めてくれた。
「えぐっ、う、じるはわたし……よふひとはとにいふんですへど」
「うんうん、それで?」
「みんはあうはひにおんなのほじゃなふておとほのほだっていうふんでふよ。それもしょはいめんのひほぜんいんでふよ」
「それは……悲しいね」
やはり、里の人間達は見る目がないな。こんなに可愛らしい女の子を男の子だって言うなんて。……いや、まさか里の奴ら全員男の娘が好きなのか!? ……これは、少し里に行くのが嫌になるな。鏡夢とかでオシャレして里に行ったら絶対に襲われるだろう。
「それへないたりふうは、しょはいめんのおにいはんにおんなのほっていってもらへたことがうれえしふくてつい」
「……え~と、私から言わせてもらえば、君は十分に可愛らしい女の子だよ」
「ふへ?」
「里に行った時皆から男の子って言われたようだけど、そいつらの言う事は気にしない方がいいよ。私から言わせれば、そいつらは見る目がない。だから気にしないで。君は十分魅力的な女の子なんだから」
「……!?」
少女は顔が真っ赤になると、ボッと頭から爆発音が……聞こえたような気がした。
少女は自分の両頬を両手で抑えると、酔いが覚めたのか普通に言ってくる。
「そ、そんな! 私が可愛いなんて……」
「いやいや、謙遜しないの。私の恋人には多少は劣るだろうけど、君は十分に魅力的だ」
お嬢様達と比べてしまうのは正直言ってしたくない。俺の主観が入ってしまうからだ。だけど、これを言っておかなければ、俺は今少女を口説いてるように思われてしまうため、一応言っておく。……まあ、少女には聞こえていないかもしれないが。
「ふふふ、お兄さん。彼女がそうなら、私はどうなりますか?」
少女の慌てふためいている姿を見ていると、女将が俺の前に丼を置きながら冗談めかしに言ってくる。
「勿論、女将も魅力的だよ」
「具体的には?」
ふむ、具体的にとな。言えばキリがなくなるが、いいのだろうか。
「簡単に言うが、まず、女将の声だ。女将の凛とした声は聞いていて心地良。元は歌い手かなにかだったのかな? そして、次にその屋台での働き振りだ。屋台をこれだけ切り盛りできるんだ。しっかり者である証拠であろう。この二つが、私が思う、女将の魅力だ」
「……」
何故だか女将はポカンとした表情で俺のことを見てくる。何故だろうか。女将の瞳がキラキラと輝いている気がする。
「しかしだ。女将は家庭では働かせないようにしたほうがいいだろう。屋台だけでも大変なのだ。その上に家事までさせるとなると……女将は気苦労で疲れきってしまうだろう。女将には家庭でゆっくりできる男性と結婚したほうがいいな……っと、失礼した。女将の魅力についてだったな。さて、女将の魅力についてだが……」
「も、もういいです! いいですから!」
両手を顔の前でブンブンと振って慌てだした女将は声を出すと、俺の言葉を遮ってくる。……恥ずかしかったのかな?
「お願いします! それ以上は私が恥ずかしくて死んでしまいます!」
「だが、女将が言ったのだろう?」
「ごめんなさい! 謝りますから、許してください!」
別に謝って貰うような事ではないのだが。あまりにも虐めすぎたかな?
「いやいや、別にいいよ。むしろ私が謝るべきだ。ごめんね。からかいすぎちゃったね」
「い、いえ……」
女将に笑いながら言うと、少しだけ目線を逸らして頬を赤らめてしまった。あら、可愛らしい。
「ち、ちなみにお兄さんは家事とかってできます?」
「家事? 出来るよ」
毎日あの馬鹿でかい紅魔館を掃除してますからね。家事なんて余裕でこなせますよ。料理だって、毎回紅魔館にいる皆を満足させるために、手を抜かずに作ってますからね!
「そ、そうですか……」
頬を赤らめたまま、女将は再び蒲焼を作り始めてしまった。
「おにいさん、私はどう?」
「君かい?」
さっきまで泣いていた少女は恥ずかしがるのをやめたのか、俺のことを上目遣いで見ながら聞いてくる。
ふむ、この少女の魅力的な所か。
「君の場合は、内面をよく知らないから外見的になものになってしまうが……まず、君のその緑色の瞳は魅力的だ。森の葉のような緑色の瞳。君の瞳を見ているだけでそういう光景が心に浮かんで癒されるよ。これが、一つ目の魅力かな。他に……」
「ごめん、もういい! 少し聞いただけで恥ずかしい!」
なんだ、これから色々と詳しく語ろうと思ったのに。
再び少女は両頬を抑えると俯いてしまった。……今気づいたんだが、少女の向こう側でカロがこちらを見ながらニヤニヤしている。
カロを見ながら、先程少女の涙を拭いたハンカチをポケットにしまおうとする。すると、両頬を抑えていた少女がいきなり俺のハンカチを持っている方の手を掴んだ。
「あ、あの! これ、私の涙で汚れていると思うんで、私が洗ってきますよ!」
……ああ、これはアレか。俺に会うための口実作りか。会いたければ、いつでも言ってくれればいいんだがな。
「しかし……」
「いえ、洗ってきますよ!」
「……じゃあ、お願いするよ」
「はい!」
満面の笑みの少女。うん、こういう笑顔も魅力的だよな。やはり、女の子には笑顔が一番だ。
少女にハンカチを渡した俺は、女将がさっき出してくれた丼を食べる。……旨。なにこれ? 超旨いんだけど。
濃厚な醤油ダレ。程よい歯応えがある蒲焼。そして、ツヤツヤホカホカの米。三つがそれぞれ反発せず調和している。いつぶりだろう。こんなに人の料理が旨いなんて思うなんて。……お嬢様が作ってくださった時以来かな。これは、咲夜ちゃんといい勝負が出来そうだ。
「旨いな。女将、これはなの丼なんだい?」
「……」
「女将?」
何故だか女将は蒲焼を焼きながら、俺の顔を見て固まっている。……あらら、俺は一体いつフラグを立てたのだろうか?
「女将、私に見とれていると、蒲焼がこげてしまうよ」
「……ふへ? あ!?」
女将は俺の指摘に慌てると、蒲焼を磯で引っくり返して再び焼き始める。やれやれ、危なかっしいな。だが、こういうおっちょこちょい的な面は、需要があるよな。こう、守ってあげたくなる。
「ふ~御馳走様でした~! 美味しかったよ~」
「ありがとうございます!」
カロはもう食い終わったのか。俺、まだ半分位しか食べ終えてないのだが……仕方ない、じっくりと味わって食いたかったが、少し早めに食べるか。じっくり味わうのは、今度でも問題ないだろう。
食べるスピードを早め、急いで丼を食べてしまう。……ふう、美味かった。今度、ひっそりとここに一人で来よう。萃香と飲みに来るのもいいかもしれないが。
「女将、ご馳走様。とても美味しかったよ」
「あ、ありがとうございます……」
……カロの時はどもらなかったのに、何故俺の時はどもるんだ? そして、俺が使った箸と丼を頬を赤くしながら見てるのは何故なんでしょう。……気にしちゃダメか。
「食べ終わった~?」
「ああ、食べ終わったよ。……それじゃあ、女将。私達はそろそろお暇するよ。いくらだい?」
「え……えっと」
う~む、心苦しい。俺が帰ると言い出した途端、女将が悲しそうな表情で俺のことを見てくるんだ。それは、隣にいる少女もなんだが。
「……ふむ。何も二人してそんな悲しい表情をしないの。これが今生の別れってわけじゃなのに」
「「……」」
あらら、二人して黙っちゃったよ。……さて、どうするかな。このまま帰ってしまっては、彼女達を悲しませたままになってしまう。……約束するしかないか。
「あ~……女将、明日はこの屋台やっているかな?」
「やっていますけど……」
「なら、また明日来るよ。だから、二人してそんな悲しそうな顔しないの」
「だけど……」
「自分達のせいで無理矢理私をここに来させてしまったとか考えないでよ? 私は君達に会いたいから来るのであって、無理矢理来るわけではないからね」
なんて言っても、自分達が悪いと思ってしまうだろうな。これは、明日の夜フォローするしかないな。
「そういう事で、女将。代金は?」
「……こちらになります」
伝票を渡してくれる女将。ふむ、値段はこの前の咲夜ちゃんの時より数倍近く安いな。手頃な値段でこの美味しさ。今度、萃香と飲みに来るか。……いや、待てよ。久々にあの子と来よ。
懐に手を突っ込んで伝票分のお金を取り出す。
「はい、これ」
「あ、ありがとうございます……」
女将の手にギュッとお金を笑顔で握らせる。おお、照れちゃって。可愛いこと。
「それじゃあ、二人共じゃあね。また明日会おうか」
「あの、これは……」
帰ろうと暖簾をくぐる瞬間、少女がハンカチを持ちながら席を立つ。
「ああ、それは明日返して頂戴。だから、絶対に明日は来てくれよ」
笑顔で言いつつ、少女の頭をワシャワシャと撫でてやる。サラサラの髪の毛。やはり、少女の髪は男とは違うな。
「それじゃあ、今度こそ。また明日」
「じゃあ~ね~! 女将さん~美味しかったよ~」
女将と少女に手を振り、カロと一緒に屋台を出る。
……さて、じゃあ、行くとするか。カロのお仕置きは……なしにしてあげるか。カロのお陰で、可愛い子達に会えたし。
「カロ、腹ごしらえも済んだだろうから、今度こそ行くぞ」
「うん!」
狼の姿へ変身したカロの背に飛び乗ると、カロはその場で地面を二、三度蹴ってから空に向かって跳ぶ。そして、空中で空気を蹴り、竹林に向かって飛び出す。
勢いは最初にここに向かって来た時よりあるな。ここで遅れた分を取り戻そうとしてるのかね。
Side女将
お兄さんが去った後、私はお兄さんの箸だけを洗わずにしまい、他の食器の後片付けをしていた。
「……ねえ」
「どうしました、お客さん」
食器を片付けていると、まだ残っていたお客さんが話しかけてきた。
「そんな、お客さんなんて硬いこと言わないで、いつものように呼んでよ」
「そう……どうしたの、リグル」
お客さん……ではなく、彼女の名前はリグル・ナイトバグ。いつも私の屋台に顔を出しては里であった愚痴を零しながら酒を飲んでいる。
最初はいつものお客さんのように普通に対応していたんだけど、段々とリグルの愚痴を聞いてくうちに仲良くなったので、名前で呼び合うようになった。
リグルに聞いてみると、頬を赤くして微笑んだ。
「あの人って、素敵な人だと思わない?」
「きゅ、急にどうしたの?」
どうしたんだろう急に。
確かにリグルが言うように、お兄さんは素敵な人だと思う。
ここに来るお客さんで、私を可愛いとか言ってくれる妖怪はいる。だけど、それはあくまで表面上の私を見ているだけで、内面は見てくれない。それに、酒に酔ってるから冗談にしか聞こえない。
でも、お兄さんは違った。私の外見的特徴で可愛いと言ってくれてはいない。お兄さんは私の内面を素敵だと言ってくれた。しかも、私の体の心配もしてくれた。
彼を素敵じゃないとしたら、いったい誰が素敵な人になるんだというくらい、私はお兄さんが素敵な人だと思う。
リグルは私の言葉を聞くと、再び頬を赤らめた。
「いやね、その、私の事可愛いっていくれたじゃない?」
「言ったわね」
「その一言でね。どうも、私、あの人に惚れちゃったみたい」
……なんとまあ。それはそれは。私と同じじゃない。
リグルはニへっとだらしない笑みを作る。
「ほら、私ってさ。里の皆から男だって馬鹿にされてるじゃない。たまには私の事を女の子だって言ってくる奴もいるけど、大抵の奴らは冗談半分で言ってくるのよ……でもね」
リグルはそこで一度言葉を区切り、酒を少し飲む。
「あの人は違った。私の事を嘘でも冗談でもなく本当に可愛いと言ってくれた。……その時かな、私の胸の奥がキュンってなっちゃった。これって、あの人に惚れたってことでいいんだよね?」
「私に聞かれても困るよ……でも、それは惚れてるんだと思うよ。私も、同じだし」
お兄さんの言葉を聞いた瞬間、私の胸の奥が高鳴った。その時、私は確信した。私はお兄さんに惚れちゃったんだって。
安い女かもしれない。簡単に落ち過ぎかもしれない。でも、仕方ないでしょう。女って生き物は、内面を知ってくれる男性になびきやすいんだから。
リグルは一瞬キョトンとした表情を作ると、微笑んだ。
「そっか。ミスチーもあの人に惚れちゃったんだ」
「うん……」
「……ねえ、ミスチー。あの人は明日来るかな」
お兄さんが最後に行っていた言葉。また、明日来ると。
リグルは不安そうな表情のまま聞いてくる。そんなリグルに対して私は微笑みながら自信満々で言う。
「来るよ、きっと……だって、お兄さんがそう言ってくれたじゃない」
「……そうだね。きっと来てくれるよね」
「ええ、だから待ちましょうよ。明日の夜まで」
「……ミスチー、今夜はとことん付き合ってもらうよ」
「ええ、いいよ。ただ、今夜は明けるのかしらね」
次回は懐かしのあの子。
感想、アドバイス、誤字、お待ちしております。