ソードアート・オンライン ~時を越えた青薔薇の剣士~ 作:クロス・アラベル
今回は短め、閑話のようなものだと考えてくれればと思います…
私が言いたいことは一つだけ。
________ロニエのフィギュア、作ってくれませんか。公式さん…
アスナやアリスばかりでちょっと悲しくなります…
どうか……MORE出番組にも、どうかフィギュア化を…
後、一番くじのラバスト枠からも外れてるって……どういうことですか(威圧)
んで、FGOも50連分(察して…)突っ込んだのにアビーチャどころかふじのんさえ来ないんですが…
後、ナリタブライアン可愛い(せめてSAOの事話せや)
○
あれから三日。
ユイ、シャロがいなくなってしまった。
「____ただいまー、シャロ……ぁ」
今日も街のパトロールを終えて帰ってきたユージオとティーゼ。
玄関の扉を開け、いつものようにシャロの名前を呼んで____気付いて、目を伏せた。
「…ユージオ」
「ごめん……うん、見事に引きずっちゃってるね」
分かっている。
彼も頭では分かっていても、受け止めきれないこの喪失感。
胸にぽっかり穴が空いたかのような。
「_____ふぅ」
リビングまで行って、ソファーに座り込むユージオ。
思わず____涙が出そうになって、慌てて上を向く。
涙が、零れ落ちないように。
「先輩…」
「泣いちゃ、駄目だって分かってるんだよ。でもさ____僕、結構泣き虫なんだ」
そう零すユージオの声は震えていた。
「失うことの怖さも、寂しさも、自分への怒りも。全部、僕は知ってるから」
アリスの失った時と同じ。
自分の無力さを呪わざるを得なくなる。
どれだけ強くなろうと_____絶対に守りきる事なんて、出来ない。
だから、絶対とは言わない。自分の手の届く範囲だけで構わない。守れるものは守りたい。
仮にも、家族として過ごした人だったのなら尚更。
ユージオは今もまた、己の無力さを呪い、悲しみの底に落ちている。
「____分かってる……分かってるんだ!!シャルロットも、シャーロットも、僕らが泣く所なんて、見たくないって…!」
「_____」
「でもっ、でも……っ!!」
嗚咽の混じった独白。
ティーゼはそれに耐えられず、ユージオを抱き締める。
「___我慢、しなくていいんです。泣きたい時に泣かなきゃ_____その悲しみは、あなたを苦しめる…から」
「ティー、ゼ…?」
「私だって知ってます。愛する人を失うことの悲しみも。恐怖も____自分の不甲斐なさも」
ティーゼの声も、震えていた。
何よりも____ティーゼが一番、ユージオの想いを理解出来た。
大切な人を喪う、それがどれだけ苦しくて、悲しい事なのか。
「あの子は…怒るかも知れませんが、その時は謝りましょう?抱き締めて、ごめんねって」
「____うん。そう、だね…」
涙をふいて、ユージオもティーゼを抱き締める。
それでも、その涙は溢れて、零れた。
「___っ」
「_____大丈夫、です。辛かったですね」
ティーゼはユージオの頭を撫でながら、ユージオが泣き止むまで抱きしめた。
「______ありがとう、ティーゼ。落ち着いたよ」
「__はい、良かった」
10分後。
ようやく落ち着いたのか、深呼吸をするユージオ。
「シャルロットも、こんな姿見たら幻滅するだろうなぁ」
「そんな事ないわ。
「…そうだといいな」
ユージオは笑みを零す。
ティーゼもユージオの隣に座った。
「_____《オプリチニク》の対応も落ち着いてきたね」
「確かに、逮捕者が結構多かったけど、もうこの騒動も終わり…だと、信じたい…」
「___この騒動が終われば、75層のボス攻略開始だ。多分あと1週間くらいは様子を見たいだろうから…次のボス攻略は、結構厳しい戦いになるだろうね」
「えっと、キリのいい数……くぉーたー…ですよね」
「うん、
最前線____75層はクォーターポイントだ。25層、50層と同じように手強いボスモンスターが待ち受けている。
「____勝とう。まだあと25層あるんだ、ここで手間取っている訳にはいかない」
「はい______見ててね、シャルロット、シャーロット」
ティーゼは首に下げたネックレス_____あの二人の残したモノに触れて呟いた。
両手でぎゅっと包み込む。
その菱形の宝石は、確かに。
トクン、と小さく…答えるが如く脈打ったようにティーゼは感じたのだった。