ソードアート・オンライン ~時を越えた青薔薇の剣士~   作:クロス・アラベル

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遅くなりました!クロス・アラベルです!
今回はド下手なまとめ編……?になります。多分…
それではどうぞ!


僕らの未来(みち)を歩む

 

 

「……いよいよだね」

 

「ああ、まさかこんなに早く終わるなんてな」

 

あれから3日後。僕らはキャンペーンクエストを迷宮区のボス戦へと突入する前に終わらせる。そういう約束した僕らは急ぎでキャンペーンクエストに挑んだ。秘鍵を取り戻したり、ダークエルフの兵士を助けたら、その兵士が実はフォレストエルフの伏兵だったり、それでその兵士を追うために小さな光る印を探したり、そして、最後にフォールンエルフの盗賊達との戦いを経て、ついに秘鍵を取り戻した。どのクエストもキズメルとパーシーが物凄い洞察力と戦闘技術を駆使して頑張ってくれた。だからかなり早めに終わった。

 

が、フォールンエルフの暗躍が二度も見られたことから、『私達エルフだけで上にまで持って行かなければならん』という事で秘鍵の運搬はキズメルに任せることに。パーシーも納得済みで、彼女は僕らと一緒にボス戦に参加することになった。が、流石はフォレストエルフの騎士、迷宮区のモンスターを瞬殺するという異常な強さだった。数値的にはレベル16と、ロニエ達と一緒だった。まあ、僕らも人のことは言えないけど…因みに僕とキリトはレベル17だった。

 

「さあ、行きましょう!先輩!」

 

「…そうだね。ボス戦もそろそろ始まりそうだし」

 

『皆さん、解毒薬は持ちましたね?』

 

「20個くらい持ってるから大丈夫だよ!それに、毒は喰らわないからね。そんなのよゆーで避けられるよ!」

 

『頼もしいことですね』

 

「でも、無理はしちゃダメよ。ユウキ」

 

「分かってるよ!」

 

「んと……パターンとしては、枝振り回し、倒れ込み、雑魚モンスター製造、巻きつき、それから毒液噴射があるな」

 

「……通常攻撃は避けやすいかもしれないけど、やっぱり注意すべきは毒攻撃だね」

 

「ああ、でも大丈夫だ。奴はボス部屋の中心から動かないからな。しかも毒攻撃の前に体全体が青色にうっすら光るし、震える。多分、ボスの中じゃ、一番戦いやすいタイプだと思うぞ」

 

「でも油断はしないでくれ。またボスが増えたりしてるかもしれないからな」

 

「でも大丈夫デス!そのために私達がいるんですカラ!」

 

どんなボスだった僕は怖くない。だって、みんながいる。必ずや倒してみせる。

 

その時、ボス部屋への大扉の前にいたディアベルがみんなに号令をかける。

 

「じゃあ、みんな!アイテム補給は済んだか⁉︎」

 

『『『おおおおおおっ‼︎』』』

 

「じゃあ、これから第三層のボス攻略を開始する!ボスの情報については会議で話した通りだ。毒状態になってしまった場合は仲間とスイッチしてすぐ治しくれ!行くぞッ‼︎」

 

『『『おおおおおおおおおっ‼︎』』』

 

「……みんな、気合入ってるね」

 

「まあ、現実世界の回帰に一歩近づくんだからな。とは言え、小さなもんだけど」

 

「……そう、だね………僕らも行こうか」

 

「ああ!」

 

そして、僕ら攻略組は満を持してボス攻略に挑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん……やっぱり全部避けるのは無理だったかな?」

 

「その発想自体おかしいぞ、ユウキ」

 

「そんなことないって!やっぱり何事もチャレンジだよ!」

 

『ちゃれんじ?何ですかその言葉は?』

 

「それなら、《チャレンジ》は挑戦するっていう意味でしたよね!アスナさん!」

 

「ええ」

 

『そうでしたか』

 

「……というより、結構早く終わったね。もう少しかかると思ってたんだけど…」

 

「早いことに越したことはありまセン!これで次のフロアも早く攻略出来るんですカラ!」

 

「そうだね、ナギちゃん」

 

あれから40分後、僕らは無事ボスを倒し、次の層へと続く階段を上っていた。死人はゼロ、毒にかかった人達はいたけど大量に準備していた解毒ポーションは尽きることは無かった。毒にかかってもすぐに後退し治療してまた戦えた。これもディアベルの指揮の賜物だ。

 

そして、ベルとあのギルド《オプリチニク》の連中はボス攻略に姿を見せなかった。これは当然のことで、アルゴに調べてもらったところ、彼らのレベルは8が最高で、到底迷宮区攻略が出来るほどの実力ではなかったそうだ。現に一度迷宮区に入って5分で逃げてきたらしい。『ただのアホだナ』とアルゴは言ってた。そして、ベルはどうやらアルゴでも分からなかったらしい。でも、あの時戦った感じからして僕らとそう差はなさそうだった。

 

結果的に彼らは攻略組に危険視されただけでボスも倒せていないし、迷宮区すら攻略出来ていない。何がしたかったのかさっぱりだ。

 

「……次はどんなフロアなの、キリト?」

 

「ああ、次は砂漠みたいな渓谷なんだけど……これまた面倒なフロアだぜ?」

 

「…頑張ろうね、キリト」

 

「…ああ。次の層は5日ぐらいで突破したいな」

 

残り 97層。道のりは長く険しい。それでも、僕らは前に進み続ける。どんな試練が待ち受けていようと……キリトが『帰りたい』とそう願うなら。

 

そう決意を新たにし、僕は一段、また一段と階段を上って行った。

 




これでプログレッシブのストーリーは一旦終了し、次回からアインクラッド編に入ります!
そして、次回から書き方を変えてみようと思います。
それでは次回も楽しみに!

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