初恋は叶わない   作:音槌和史

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 皆さん、おとつちわ!毎度お馴染み素人小説投稿者の音槌政旨です!
 夏休みの課題も無事、終わりまして、投稿している8月21日は絶賛、県下一斉テストの真っ最中です。(ついでに言うと執筆している8月16日は宿題の追い込み真っ最中です。息抜きは大事なので)
 そしてうれしいお知らせがあります!なんと「初恋は叶わない」の全話PV(ページビュー=アクセス数)が20000を越えました!UA(ユニークアクセス=アクセス人数)も5000を突破!(正確には5540)のべ5000人もの人がこれまでに見てくださったって、もはや恐怖ですね。このうち何アクセスが自分なのかは置いといて!本当にいつも見てくださる皆さんありがとうございます。受験生ですが息抜きがてらまだまだ投稿していきますし、高校生になっても投稿は続けていくつもりなので末永くよろしくお願いします!!!!!!
 というわけで前書きが異常に長くなりましたが、本編レッツゴーー☆


part4 分かっていた

 翌日。

 なんとしても帰りに康多を捕まえて昨日のことを確認しようと帰りの会が終わるやいなや帰る準備もせず3組に突撃した。3組は康多を告白させた人たちがいるから少し苦手だが。

「あ、康多」

 意外と近いところにいた。席替えをしたようだ。

「ちょっくら話したいことがあるからしくよろ」

 あえて謎の言葉をしゃべることで察させないという僕の戦法だ。

「あーおkおk。んじゃあちょっと待っとくわ」

「あざまる」

 いや渋谷とか原宿にいそうな会話(行ったこと無いから実際がどうかは知らない)。

 とりあえずさっさと荷物をまとめてっと。

「ただいま~」

「お前の教室じゃねえ」

 うん、確かに。

 歩きながら康多に色々を問う。

「そういえば久々じゃない?2人で喋るのって」

「まあ確かにな」

「……」

「……」

 あ、理由はお話しになられないんですか?

「放課後デートでも行ってた?」

「いやちょっと前に別れただろ。そのままバレンタインは0個だな恐らく」

「え、家族からは?」

「あるわけないやん」

 あ、ご愁傷さまです。僕はとりあえず学生の間は家族から貰えるんで毎年3個はゲットしております。……なんか悲しい。

「え、じゃああれか、イチャコラしてたのか」

「そんな相手いねえわ!親に早く帰ってこいって言われてただけだわ!」

 ふーん……。じゃあ昨日のことは僕の幻覚なのか。

「まあ時間かかる話じゃないから。ちょっと確認したいことがあるだけ」

 自転車を漕ぎ、僕の家のカーポートに自転車を止め、取り調べのお時間が始まった。

「カツ丼……。あげないから正直に答えるんだな」

「いや正直に答えねえよ」

「嘘をついたりバックレたりしたらあっつあつのカツ丼を食わせるからな。火傷でもするがいい」

「地味に嫌だわ」

「なら正直に話せ」

「りょ」

 とりあえず悪魔の契約完了だ。カツ丼はないが。

「昨日、お前は何をしていた」

「家でマイクラで家作ってた」

「紛らわしいが、とりあえず家で日がな一日、ゲームをしていたんだな」

「ああ。そうだ。素晴らしい読解力だな」

 到底取り調べられているとは思えない口調だ。

「そうか」

「そうだ」

「……はい嘘つきー!!!!!!あっつあつカツ丼案件!」

「なんでだよ!」

 康多が自転車に乗ったまま吠える。確かに夕日がきれいだ。

「証拠映像……はないから口頭で話してやろう。ありがたく思え」

 面倒くさい容疑者には上からが一番だ。

「あっざーっす!」

 な、なんだと……。上から目線が効かないとでも言うのか……!くそっ身長で10cm負けている影響がここに出るとは……。だがいい。話せば分かる!

「お前さん、昨日、イ○ンに行っていたな!」

「まあ、デートというものだな」

「ああ!……あぁ?」

 早い!認めるのが早い!

「相手は誰だ!」

「香里だ。許せ。浮気でもないし不倫でもない。何より一線は越えていない」

「そうか。ならば許す──ってそんなわけあるかーい!こっちは経緯を知りたいんじゃい!」

「ゾンビランドサガの巽さん……」

 よくぞご存知で。第二期決定したぞ。

「んで、どんな経緯でそうなった。そしてなぜ別れて2ヶ月にも満たないのにまた付き合った」

「ちょっと待ってくれ。経緯はちゃんと話すから安心してくれ。俺と香里は付き合っていない」

「はあ!?」

 え、じゃあさっきの「デート」発言は?昨日僕が見たものは!?

「『デート』は冗談だ」

 じょ、ジョーダン……。

「まあまず、今の状況を軽くおさらいしよう。12月に俺と香里は別れ、俺は想い人無し。香里は1人いる。以上」

「軽すぎん!?」

「大丈夫。それだけ情報があれば十分だ」

 康多は明後日の方向を向いて頷いた。

「香里の想い人とは……そう!貴様だ!」

 一瞬、こちらを振り向いて指を指す康多。こちらを見ると眩しいのか。

「というか何キャラ?」

「マイケル・ジョーダン」

 ごめん、名前は聞いたことあるけど知らないわ。

「と、いうわけだが、一つ問題が浮上した」

「ほう」

「ほけきょ。……高城が告らない問題だ。1ヶ月前言ったことをもう忘れたか?」

「いえ……違います」

「知ってる。んで、俺は考えた」

 あ、変なしゃべり方に疲れたんですね。

「まあここから先は俺と香里だけのトップシークレットだから言えないが、まあ考えて、香里にも協力してもらうことにした。以上!」

 いや……。

「ちょっとよく分からない」

 すると康多が自転車に乗ったままこちらへ突っ込んできた。

「つべこべ言わずさっさと告れ、ということだな」

「えそんな急に言われても」

「3年前みたいに、いつ告るか決めとかないとやらなさそうだから決めるぞ」

「え、じゃああの80年後で」

「バカ言え。今週の金曜日だ」

 えと……。

「5日ある。告白の言葉を考えておくんだな。んで土日の間に考えてもらうように言うんだな」

「ははー!」




 というわけでいかがだったでしょうか!
 夏休みということで(というより宿題からの現実逃避が楽しすぎて)2000文字近く書いてしまいました。まあ楽しんでいただければ幸いです。
 そして最後の方で分かると思いますが、Season14ようやくの告白編です!!!!!!広樹推しの皆さん、そして片想いをしていて毎晩眠れない皆さんに笑顔をお届けできればうれしいです。
 それではまた次回の小説でお会いしましょう、サラダバーー☆

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