初恋は叶わない   作:音槌和史

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 皆さん、おとつちわ!毎度お馴染み素人小説投稿者(絶賛投稿頻度低下中)の音槌政旨です!
 投稿頻度ばかりはお許しください……。自分で言うのもあれですが、これでも頑張っている方なので。
 それでは本日も本編……レッツゴーー☆


part2 広樹の決断(後編)

「さてさて」

 僕は極めて明るく“その”話題を切り出す。

「さてさて?」

 康多はまだ頭の上に疑問符を浮かべている。

「私は神父です。あなたが嘘をつかないと信じています」

「私は正直者です。嘘は絶対につきません」

 謎の小芝居にちゃんと付き合ってくれる康多は寛大だ。

「それでは今から話すことを、私以外の人に結果的であってもイワナイコト、チカイマスカ?」

「チカイマス!──ってなんで途中から国籍変わってんだよ」

 おい、ツッコミは僕の役割だぞ。……まあ僕が最初にボケたんだけど。

「アリガトゴザイマス。ソレデハハナシマス」

「ユルシマス」

「いや別に許される事柄じゃねえ」

 ようやくツッコミアー(tsukkomier)だかツッコマー(tsukkomer)だかの座を奪還。

「ってな茶番はいいとして」

「アラソウナノ?」

 いや、それもはやオネエです。

「んでさ」

 さすがにこのままだと永遠に本題には入れなさそうなので声のトーンを落とし、今度こそ“その”話題を切り出す。

「ん」

「まあこれは康多を信じてのことなんだけどさ……?」

「別に言うつもりはないから安心しな」

 察しが早い。ってか康多のことだから予想ついてるんじゃね?と思ったが怖いので口に出すのはやめておこう。

「香里に告白するか迷ってる」

「うん」

 ここはありがたくそのまま話させてもらおう。

「間違いなく僕は香里のことを好きだ。だからこそ本当に香里が僕のことを少しでも気になっているというのであれば、僕でいいのか、と思うんだ。別に何かとても優れた部分があるわけじゃない僕で」

 康多はふんふんと頷いた。

「確かに広樹は突出した才能を持っているわけじゃない。すまんけどな」

 それは事実だからいいよ。僕は小さく返す。

「でも、何かしらの才能を持っているイコール優れてるってわけでもないし、才能を持っていないイコール優れていないわけももちろん無いと思う。この理論が通るなら、性格なんてどうでも良くなっちまうからな。広樹は一番大事な性格の部分が優れているから、突出した才能なんて無くても大丈夫だよ」

「康多……」

 まさかこんな深い話が返ってくるなんて。予想の斜め上だった。

「ってかワンチャン、性格のよさも、才能の1つって可能性もあるけどな」

 でも……。

「……とは言われたものの、自分の性格の良さが分からないんだけど……」

 すると康多は深い深いそれはマリアナ海溝より深いため息をついた。

「どこまでお前は自分をけなすんだ」

「えっ?」

 別にけなしてたつもりはなかった。

「謙遜もしすぎは良くないぞ。実際広樹にはいいところがあるんだから。これだけ言われてんだからさすがにお世辞では無いだろ。というかお世辞なんて面倒なこと、俺はしない」

 それは僕も同じだ。

「天狗にならない程度に頑張るよ」

「だからと言って謙遜しまくって自分に嘘をつくとピノキオになってどっちにしろ鼻が伸びるから気をつけろよ」

 いや……。

「座布団18.93582枚!」

「いや小数点以下なんなんだよ」

 いつものように黄昏時の住宅街に僕らの笑い声がこだました。




 というわけでいかがだったでしょうか。
 これを書いているのが朝の3時ということで、ところどころコメディ要素というかネタ要素が織り交ぜられております。この笑い所が好評でしたらこれからも夜のテンションで生きていこうと思います。ってなわけでもしそうなったら誰かツッコミ役をお願いします。僕がボケて滑るのはツッコミがいないことが原因だと思うので。
 そんなわけで、今回のテンションが良かったかどうか等の感想お待ちしております。あ、あと眠いので誤字があるかもしれませぬ。とりあえずおやすみなさい。
 学生たち!!あと3週間頑張るぞー!!

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