今日もまた投稿予定の日に書いています。しかたがないじゃん!(ゴリ押しで正当化する)
と、バタバタしておりますが、この「初恋は叶わない」シリーズ。今回で49話目です!!つまり次回で50話!というわけで【番外編】と称して、裏話でも載せちゃいましょうかね〜。
そんなわけで本日もよろしくお願いします(*ーー)(*_ _)ペコリ
僕はプールの前にいたとき、こちらを見ていた女の子──と言っても同い年くらいだろうけど──のことが頭から離れなかった。
肩より少し長いくらいの髪の毛、華奢な手足、はっきりした目鼻立ち……。それらは僕の心をざわざわさせた。
こういう想いになることはこれまでもあったが、なぜ話したこともない相手に、今日初めて見かけた相手に……?という疑問の方が大きかった。
そんなことを考えながら歩道を歩いていると、左側の方をトントンと叩かれた。振り返り、僕は思わず固まる。その視線の先には、あの彼女がいた。
──な、なぜ?
そう思いながら「どうしましたか?」と平静を装い、問う。すると目の前の僕の心をざわつかせた本人は頬を赤らめて口を開いた。
「さ、先ほど見かけたときから貴方のことが頭から離れなくて……」
──あ、貴方も!?
と叫びそうになるのを堪え、小さく「そう、ですか……」と呟く。
「やっぱり迷惑ですよね……。すみませんでし──」
僕より少し小さい彼女は慌てて方向転換しようとする。僕は思わずその華奢な肩を掴んでいた。
「……え?」
彼女は大きく目を見開きこちらを見つめる。
「実は私も、先ほどプールの前で見かけたときから、貴方のことが頭から離れませんでした」
「え……うそ……」
彼女はそう呟くと、体ごとこちらを向き口を開いた。
「す、──」
「その言葉は私から言わせてください」
僕は彼女の言葉を遮り、その目をしっかりと見つめる。
「私は貴方のことを好きになりました。私で良ければ、付き合ってください」
そう言って大きく頭を下げる。3秒後に頭をあげると顔を真っ赤にした彼女が返事をした。
「はい……。もちろんです……」
彼女の潤んだ目からはあっという間に大粒の涙がこぼれ落ち、慌てて目をこする。
「目をこするのは良くない」
僕は慌ててそう言い、ハンカチを渡す。
「今度、洗濯して渡しますね。そう言えば、まだ私の名前を言っていませんでした……。私は豊島奈緒と言います」
そう言えばそうだった。気が急いてそこまで頭が回らなかった。
「奈緒。いい名ですね。私はヒェーリー・益伴。日本人とフランス人のハーフです」
だいぶん人通りが減り、ガラーンとし始めた。
「あ、もう少し柔らかく話そう。あまり堅く喋るのは疲れるから」
「分かりました──じゃなくって分かった」
「あと連絡先を交換しておこうか。奈緒はLINEやってる?」
「はい」
スマホを取り出し、お互いのIDを交換する。
「じゃあ、改めてよろしく」
「よろしくお願いします」
僕は奈緒の手を握り、そのまま彼女の体を引き寄せ、両手を背中に回した。
というわけでいかがだったでしょうか!
前々々回に引き続き、僕には何かが取り憑いたんですか、と言うくらい自分でもビックリしております。何か悪いことが起きるんじゃないでしょうね〜w
さて、今回でSeason10が無事に終わりました。ちゃんと書けるか不安だったのですが、なんとか書けて本当によかったです!
で、Season11なのですが、広樹視点に戻り(主人公ですし)文化祭や生徒会長選挙など学校行事メインでやっていこうと思います。時々、康多・香里やマッスー・奈緒なども出てくると思います。
まあとにかく次回は50話記念で【番外編】と称して「初恋は叶わない」シリーズの裏話をお届けしたいと思います!
感想・評価をいただけるととても嬉しいです♪また、身の周りの人ににぜひ広めてください!
それでは後書き長くなってしまいましたが、本日はここまで!明日の小説でお会いしましょう!!サラダバーー☆