初恋は叶わない   作:音槌和史

46 / 65
 皆さん、おとつちわ!毎度お馴染み素人小説投稿者の音槌政旨です!というわけで今日も毎日投稿頑張っていきましょう!
 本日は康多編ですね〜。その次が香里編なのでカップル要素は確実……。頑張って書きます。(心の声:お〜い〜……。恋人なんかできたこと一度もねえのに無理だろぉ〜……)
 あ、ちなみにちょっと時間が戻ります。頑張ってついて来てください!
 それでは本編どうぞご覧ください♪


part2 康多は初めてデートに誘う

 高城や女テニのやつらからよく「デートしてないの」という類のことを言われるのだが。はっきり言ってどう誘えばいいかが分からない。そりゃ前に付き合った人もいるのだが、椰子乃をデートに誘ったことがないからなぁ……。

 俺は昼休み、考える。

 まず誘うかどうか。これはYESしかないだろう。というかNOを続けて色々言われるのも面倒くさい。まあ噂がなくなるわけはないんだけども。

 次にいつ行くか。来週が実力テスト、その次の週が中間テスト……。そうなると次の土日がラストチャンスか……。敬老の日も含めると3日。そのどこかだな。

 さて、どこに行くか。映画と言うのが王道だろうし、ちょうどキミスイ(「君の膵臓を食べたい」)のアニメ版も上映されている。イオンシネマにでも行けばいいだろう。

 金銭面は親になんか適当に言って……と。

 そしていつ誘うか。昼休みはもう時間がないから放課後にしよう。

 最後にどう誘うか。まあ「今度の休み映画いかん?」とでも言えばいいやろう。

 俺は軽く考えて──机に突っ伏した。

 

──

 

 下山先生との雑談もほどほどに2組へ向かう。ちょうど高城が出てきたが今はそれどこじゃないので「今日は喋れん」と言って、2組の廊下側の窓へ向かう。視界の隅で高城とマッスーが喋っているのが見えた。

 とりあえず周りに女テニはいないようだ。

 俺は窓から顔をだし、香里に声をかける。

「お〜い」

「うわっ、びっくりしたぁ」

 普通に驚かれる。まあそりゃそうだ。

「いや、今度の土曜か日曜か月曜か映画見にいかん?」

 香里の深く澄んだ目を見ると、嬉しそうな顔をしていた。

「日曜と月曜部活休みだからいいよ〜。実力あるけどもう片方で全力で頑張ればいいし」

 なるほど二日休みなのか。

「んじゃあ日曜の1時半くらいにそこのコンビニに来て」

 俺はそう言って向かって右側を指差す。

「分かった〜。っていうかなんの映画?」

──キミスイ

 と言いかけたが俺の中のいじわる心が邪魔する。

「う〜ん……日曜のお楽しみかな」

「え〜? まあ日曜日の1時半に駅前ね。了解でーす」

 香里の笑顔を見て思わず顔がほころぶ。あ、緊張していたのか、と気づく。

「じゃあ、よろしく」

 俺は自分のクラスに戻る。

 高城とマッスーの姿はなかった。もう帰ったようだ。

 俺もそろそろ帰るか……。そう思って人が少なくなった廊下に出ると香里がいた。

「うお、香里?」

「きょ、今日部活休みだから、一緒帰らない?」

 !?

「え、あ、ああいいけど」

 あまりにも驚いて、帰る方向違うけどな、というツッコミも忘れ、ただただ上ずった声で返事するのが精一杯だった。

 俺は香里の後を歩き、自転車小屋にたどり着く。

 そして自転車を出し、学校の敷地を出る。

「なんか最近、不審者が出るんだって……。めっちゃ怖くていっつも全力で自転車漕いでたんだけど……。康多がいるなら大丈夫だよね」

──別にそんな強いわけじゃないが……。まあ高城の数倍は強いけど(高城:失礼な!!─まあ事実だけどね……)

「まあ、これからの時期は暗くなるのが早いからな。部活休みの時は着いてくから」

「良かった……」

「マジで暗くなるの早くなってきたら、部活ある日でも一緒帰ろうぜ」

 俺はそう言って香里の斜め前をゆっくりと進んだ。




 ええええ、すごくない!?こんなラブコメ書けるとは自分でも思わなかった!!
 まあまず主人公の片想いの相手が、仲いい人と付き合う、とかいう小説を書けるとも思ってなかったし、やっぱ何事にも挑戦してみないと!!ってことですね♪
 ぜひぜひ感想・評価お待ちしております!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。