というわけで皆さんおとつちわ!毎度お馴染み音槌政旨です☆
今日からはまた広樹視点ですよ♪
part1 なんでいきなり勉強会!?
【……と、いうわけで勉強会することになった。高城はいつなら空いてる?】
一応週末以外は空いてるが……。
「週末以外なら空いてるけど……そこは君たち二人で行くべきでしょ?初々しいカップルの初デートなんだし」
それを邪魔するのはさすがに無理っす。というわけで……。
「勉強会、ふs──」
【去年の冬、バレンタインに遊びに誘われて仕方なく行ってあげたのは誰かなぁ〜。確か今澤康多とか言ったような……】
くっ……。確かに僕が香里に告白した半月後、遊びに誘われたとき、康多は来てくれた。
「でも、立場が違うよ」
【週末以外な。了解了解。仕方がないからマッスーも誘ってやるよ。んじゃ】
ガチャッ。……ツーッツーッ。
僕は康多に幸せになってほしいんだ。僕は一旦、香里への恋心は封印しているから、僕のことなど気にせず日々を楽しんでもらいたいんだ。
それに僕がいたら、一年半前の友達だったころと同じだ。香里と康多は付き合ってるんだし、二人きりで行動してもいいじゃないか。
ピッピッピッピッピ……。トゥルルルルルルル。トゥルルルルルルル。トゥ──
【はい、もしもし】
良かった。マッスーが出てくれた。
「高城です」
【おお、高城か。どうしたんだい?】
「いや、康多が今度勉強会するらしいんだけど……」
【それはいかなきゃだね!!】
「いや……それが……」
僕は言葉を濁す。
【どうしたんだい?】
「香里も来るとかなんだとか」
【それはお邪魔しちゃダメなやつだね】
そうそう。マッスーという仲間ができて嬉しいよ。
「でもなんか僕らにも来てほしいとか言ってきてて。そっちにも康多から電話かかってきたら、断っといて」
【ああ、了解したよ。わざわざありがとう】
「いやいや」
ガチャッ。
さあ、これで良かろう。カップルらしく振る舞え!今澤康多!!
〜10分後〜
プルルルルル。プルルルルル。プル──
「はい、高城です」
【マッスーだよ】
ん?
「なとしたん?」
【勉強会強制参加になりました】
え、待って、え?なんで?なんで?
「どうして??」
【あの、椰子乃と康多のことバラしてたのがバレた】
あれま……。弱み握るのほんっと好きだなぁ〜。
「分かった。日時は?」
【まだ】
「りょ。んじゃ」
【サラダバー】
まあ、仕方がないか……。できるだけあの二人の邪魔をしないように静かに家庭学習を書き溜めよう。マッスーにもそう伝えなければ。
あ、それかめちゃくちゃ冷やかすのはどうだろう。いや、でも香里が嫌がるだろうからやめておこう。いくら恋愛をスリープしているとはいえ、わざわざ嫌われにいく必要もないからね。
新章スタート!!
次回もお楽しみに〜。