今週はまともに投稿します。
「高城、今度の月曜日遊ばん?」
実力テストが終わった直後の教室で康多が言ってくる。
来週の日曜日が文化発表会──高校で言う所の文化祭なので、月曜日が代休になっているのだ。
10月の第1週が中間テスト、2週目は合唱コンクール、3週目が実力テストで第4週が文化発表会、という異様な忙しさである。
「あぁ、多分空いてるけど?」
「ならさあ、香里はもちろんのこと、春歌も誘わん?」
「おっ、いいねぇ。初期メンバー」
僕らが最初に集まって遊んだのは僕、康多、香里、春歌の四人だったから、完全なる初期メンバーなのだ。
「初期メンバー。あはははは。確かにそうだわ」
「じゃ、僕が香里に伝えるついでに春歌に言っとくよう伝えとくわ」
「了解」
と、そんな感じのトントン拍子で決まったのだ。
で、まずは香里に電話をかけねば。
謎の緊張で、手汗が……。
電話が滑らないように、
「****-**-****……っと」
トゥルルルルルル。トゥルルルルルル。
「はい、もしもし」
相変わらず、眠そうな声の香里が電話に出る。
「もしもし、広樹ですぅ」
「あ、広樹?」
「うん。あのさぁ、月曜日空いてる?」
電話の外で「月曜日って空いてるっけ〜?」と聞く声がする。
「うん、多分空いてる」
「じゃあさぁ、久々に四人で遊ばない?」
「四人?」
「うん、僕と康多と香里と、春歌」
「ああ、はる!!」
春歌の名前を聞いた途端元気になる香里。
「でさぁ、僕、電話番号知らないから春歌に伝えといてくれない?」
「うん、いいよ!!じゃあまた後で連絡するね」
「は〜い」
電話の最初と最後で声のトーンの代わり様がすさまじい。
これから、遊びに誘うときは春歌の名前を出して──ってダメダメ!!嘘はつくもんじゃないよ。
と一人でボケツッコミをしたとこで……。
「ホイホイホイホイっと」
トゥルルルルルル。トゥルルルルルル。
「はい、もしもし」
「もしもし、康多?」
康多の報告の電話をかける。
「ああ、広樹か。どうだった?」
「えっとねぇ、とりあえず香里の方は予定はないらしいよ」
「んで、春歌は?」
「春歌は、今香里が聞いてるとこだと思う」
「了解」
で、電話を切る。
春歌を含めた四人で遊ぶのは何ヶ月ぶりだろう……。
それこそ、最初に遊んだのは2月の、バレンタインデー直前だったはず。
そっから何回か遊んでいるものの、中学生になってからは全くと言っていいほど遊んでいないから、半年くらいぶりかなぁ。
とりあえず、香里からの電話を待たねばな……。
はい、おとつちわ。
先週は更新が滞ってしまい、申し訳ありません。
親しい友人から「今週から投稿サボったらげんこつ一発」と脅されたので、ちゃんと仕事できそうです。
投稿がサボリ気味になったらコメント欄で言ってください「明日も投稿サボったらげんこつ落とすよ」と。そうしたら仕事しますので。
では!!