初恋は叶わない   作:音槌和史

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あと三十分で書かなきゃ毎日投稿できない!!

 というわけで連続投稿part24です(-Ц-)ヤベェ


part4 すべての恋が叶わぬ時(中編)

「……うん、というわけで七月の二十三日に児童センター集合でOK?」

【了解。一時半でいい?】

「うん。いいよ」

 このような会話が三回繰り替えされた。

 電話をかけたのは僕で相手は康多、奈緒、香里だ。

 用件は【夏休みの宿題終わらせよう会!!】の日時。

 簡単に言うと勉強会だ。六月の一学期末テスト前にもやったがそれの二回目だ。

 そして、この勉強会の目的というのは二つある。一つ目は勉強会。もう一つは……。

 

───六月───

 

「あのさ……。実は……七月に勉強会開くっていう話あるじゃん?」

 そう言ってきたのは奈緒だ。なぜか中学校の参観日に来ている。

 奈緒が続ける。

「で、勉強会のときにどうにかして告白したいと思っているの。だから協力してくれない?」

「ああ、いいよ」

 僕は即答する。それが100%奈緒のためだけかと言われるとノーとしか答えようがないのだが。

「じゃあ私と康多が二人きりになれるようになんとかしとくから手助けしてね」

「う、うん」

 僕は複雑な気持ちになる。それは、どれだけ準備をしても結果は変わらない、ということを分かっているからだ。

 しかし僕は思い出す。

 何もしなかった後悔より、何かを一生懸命やって失敗した後悔の方が経験にもなる、という康多の言葉を。

 

─七月二十三日─

 

「じゃ広樹は香里ちゃんと勉強しておいてね」

 奈緒が囁く。

 そして他の二人に向かって言う。

「なんか飲み物買ってこようか?何がいい?」

「まじ?ありがと。じゃあ普通にお茶で」

「奈緒ありがとぉ〜。私コーラね」

「おっ買ってきてくれるのか。俺は……いろはすにしといて」

 最後に言った康多を奈緒が見る。

「か弱い女の子はペットボトル四本も持てないんだからあんたも来なさい!!」

「私行こうか?」

「いや、康多だけでいいわよ」

──……。奈緒は果たして「か弱い女の子」なのか……。

 康多も思ったのか

「奈緒ってか弱い女子だったのか?」

 と言うが奈緒に瞬殺される。

「ぐはぁ。飲み物買いにいくの手伝ってやるからやめろ」

「よし、行くわよ!!」

 自販機に引きずられていく康多。

 それを見て香里が言う。

「二人とも仲いいね」

 少し悲しそうな表情だったのは気のせいだろうか。

 僕は少し待ってから口を開いた。

「うん」

 その後、黙々と勉強をする。

 たっぷり五分ほど経ったころようやく奈緒たちが帰ってきた。

「遅くなってごめんねぇ。とりあえず買ってきたよ」

「ほい」

 僕は百六十円を渡す。

「いや、いいよ。お小遣い有り余ってるし」

『いやいやいや』

 香里も一緒にお金を押し付ける。

「奈緒は受け取る」

 と、RPGのような返事をしたものの、さっきの康多とのけんかとは打って変わって落ち込んでいる雰囲気が丸出しだ。

 どんなににぶい人間でも分かるだろう。

 香里も分かったのか奈緒に心配そうに声をかける。

「どうしたの?」

 しかし奈緒は答えられない。

「いや、飲みたかった飲み物がなくて落ち込んでいるんだ」

 康多がよく分からないフォロー。しかしそれで香里は納得したようだ。

 

 僕らは夕方まで勉強会をしてなんと半分の量が終わった。

 しかし奈緒はしばらく復活まで時間がかかりそうだ。

 康多は何を言ったのか。それだけが気になる。




どうも、音槌です!!
 ☆
結局一時間かかりましたw
というか元々三部作にしようと思っていたんですがちゃんと収まるのかそれだけが心配です。
 しかも書き溜めがない状態で迎える平日……。
かなり厳しいものがありますねぇ(でもわくわくしてます)
 でも連続投稿50は目指すんです。
こんな20くらいで中断するわけにはいきません!!
というわけで明日もお楽しみに。
 ☆
◇明日の投稿◆
[こちら私立警察事務所です!!〔消えた紙麻大明神@解決編〕]
ついに解決です!!
全ての謎が解き明かされる!!
(早く書かなきゃwww)

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