無個性より苦労してます。   作:ソウルゲイン

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今回はすごく短いです。
後書きに主人公紹介があります。


第3話(主人公紹介有り)

 時刻は夜の9時。

 場所はとある家―――と言うか錬の家。

 その家の一室で錬は―・・・

 

 

「91、92・・・」

 

 

 日課のトレーニングをしていた。

 だが、それはただのトレーニングではなく逆立ちをしながらの腕立て、・・・いわゆる逆立伏せであった。

 プロの体操選手でも10回出来れば凄いレベルのトレーニングを錬は当たり前のようにこなしていた。

 ――実は、彼の筋肉に秘密がある。

 

 みんなは"ピンク筋"と言うものを聞いたことはないだろうか?。

 簡単に説明すると、人間の筋肉は主に二種類で構成されており、力が強く瞬発力があるが持久力が低い〝白筋〝、逆に持久力は高いが力は弱い〝赤筋〝の二つが存在する。

 人間の筋肉は主にこの二つの筋肉で構成されているが、実はもう一つ筋肉が存在する。

 二つの筋肉の長所を兼ね備えた中間的筋肉、それが〝ピンク筋〝・・・・錬の肉体はそのほとんどがピンク筋で構築されているのである。

 

 本来ピンク筋はとても少なく、常人では一割にも満たず、そのパーセンテージは一生変わらないとまで言われているが、錬は己の個性〝錬金術〝を用いて長い時間を掛け、そのパーセンテージを変えてしまったのである。

 錬金術の本質は〝理解〟し〝分解〟し〝再構成〟するものであり、錬は己の個性"錬金術"で白筋と赤筋のほとんどを長い月日をかけてピンク筋に再構築してしまったのである。

 錬の肉体は細身ではあるが、無駄がなく構成された超強化ボディと成っていた。

 ちなみに体脂肪率は7%・・・。

 

「99、100!・・・・ふぅ~」

 

 取り決めた回数をやり終えて一息をつく錬。

 超人的な肉体を手にいれた錬のトレーニングは凄まじく、常人では不可能なことも当たり前にこなす日々を送っている。

 

 トレーニングを終えた錬は、汗を流すためにシャワーを浴び、風呂に入る。

 

「ハァ~・・・・・」

 

 湯船に浸かり大きな溜め息を吐く錬。

 

「入試試験まで後3日。倍率は300を超えると言うが・・・問題ない」

 

 雄英高校ヒーロー科の入試試験を3日後に控えている錬だが、その顔は余裕に満ちている。

 倍率は300、偏差値79の超難関の試験であるが、勉強も運動も出来、何より永年ヴィランに襲われ、時には戦闘までこなして来た錬にとって、雄英の入試試験であっても動揺することはなかった。

 

「ふぅ~・・・」

 

 錬は気持ちよく湯船で温まる―・・・

 

 

 

 ◇◇

 

 

 風呂から上がった錬は寝巻きに着替え寝る準備をする。

 

 ――がその前に、一度これまでの人生を振り返ることにした。

 

「ヒーローに成れば個性が自由に使用できる。ヴィランへの対抗策も大幅に増えるはずだ。何よりヴィランによる襲撃も減るはず・・・」

 

 ヒーローの資格さえ取ってしまえば個性を使って堂々とヴィランを返り討ちに出来る。

 錬は今まで人目に付かないようにヴィランを誘い込み処理するように心がけていたが、資格を得ればその必要もなくなる。

 

「残りの三日間はゆっくり休んで、英気を養うか・・・」

 

 錬はベットに入り、ゆっくりと眠りに付いた。

 

 ――――




主人公プロフィール

名前:造理 錬

外見:メガネをかけたインテリ・クール系

性格:冷静で物事に動じることが少ない現実主義。

好きなもの 本、甘いもの

嫌いなもの 最低な人間


個性:錬金術
 物質の構成元素や特性を理解し、分解、そして再構築するもの。
 何かを造る場合は元素が同質のものでなければならない。

 簡単な主人公の設定です。
 個性の設定は鋼の錬金術師をネタをアレンジして使っています。
 両手を合わせたり錬成陣を書いたりはしません。

(プロフィールの内容は今後増えて行くかもしれません)

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