「わー!やっとヒーローらしい記録だしたよ、緑谷くん!」
「そうだね、なんだか力が抜けたよ」
「指が腫れ上がっているぞ。入試の件といい、おかしな個性だ……」
「スマートじゃないよね」
「………!!!」
うわあ、次は爆豪君が大変だ……顔が般若になってるよ。
爆豪君が両手を爆発させながらデク君に迫った。
「どういうことだ、こら!ワケを言えデク、てめぇ!!」
「うわああ!!!」
暴走する爆豪君を横から飛び出てきた白い布が縛った。
「ぐっ……っんだこの布、固っ……!!」
「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ“捕縛武器”だ。ったく、何度も“個性”使わすなよ……俺はドライアイなんだ!」
(((“個性”すごいのにもったいない!!)))
(さすが相澤先生……略して“さすあい”!)
相澤消太
視た者の“個性”を消す!
髪が下がりいつものボサッとした相澤先生に戻った。
「時間がもったいない、次準備しろ」
「指、大丈夫?」
「お疲れ様」
「あ…うん……」
うん……爆豪君、顔どうにかしようぜ。まじで怖いよ。
全種目終了
「んじゃ、パパっと結果発表」
「ちなみに除籍はウソな」
「「「!?」」」
「君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」
「はーーーーー!!!!??」
「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えれば分かりますわ……」
「それはどうかな」
小声でそっと呟く。最初のあの目を見ていたら、どうにも嘘だとは思えなかった。
(……六覚には気付かれてるな)
「そゆこと、これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから、目ぇ通しとけ」
「「「………」」」
「緑谷、
(((……なんなの………)))
初日終了 下校時間
明日はついにコスチューム……そしてヒーロー基礎学!!いやあ、テンション下がる暇がないね!
「六覚くん、一緒に帰ろう!あれ?緑谷くんがもういない……!」
「本当だね…まだ校門辺りにいるかも。急ごう」
「お二人さーん!駅まで?待ってー!」
「麗日さん!……と、六覚くん!」
「君は
(
(
「
「改めて
麗日ちゃんの名シーンに迷わず乗っていく。
「デク!!?……六覚くんは分かって言ってるでしょ!」
「え?だってテストの時爆豪って人が“デクてめぇー!”って」
「あの…本名は
「蔑称か」
「ごめん、ごめん…冗談だよ」
「えーーーそうなんだ!!ごめん!!でも“デク”って“頑張れ!!”って感じで、なんか好きだ私!響きが」
「デクです」
「緑谷くん!?浅いぞ!!蔑称なんだろ!!」
「コペルニクス的転回……」
「コペ?」
「気持ちは分かるけどさ……ぶふっ」
「六覚くん!君は笑わない!!」
「いやだって、即答って……!はははっ…笑いが止まらないよ!」
「だから笑ってはいけないと言っている!」
「そ、そうだよ!頑張れって感じでいいじゃないか!」
「うんっ…ふふっ……そうだね、いいよね…ふふっ」
「「
「六覚くんって笑い上戸なんだねぇ」
「「麗日さんも和まないで!?」」
「「ふふっ」」
麗日ちゃんと目を合わせ、お互いに笑い合った。
それにデク君と委員長がツッコミをいれる。
「じゃあ私は緑谷君って呼ぶよ、麗日さんはお茶子ちゃんでいい?」
((初日から女子を名前呼び!?))
「いいよ!私も
「うん、よろしく」
なんだか和むなあ…今日みたいな穏やかなのがずっと続けばいいのに……
「安心してる時間はないぞ緑谷少年……明日からが…本番だ」
やっと個性テスト終わりました!
長かった……!と言うよりかは、グダグダでした。
これからヒーロー基礎学が始まるのに、大丈夫なのか……いや、大丈夫じゃない。
でも更新は頑張ります!