今年もISー兎協奏曲ーをよろしくお願いいたします。
そろそろ本編が100話越えますね・・・・越えたら何か番外編をやろうかと思います。
北斎は手に入れたけど、晴れ着シャルは出なかった・・・・
「シィィィイイン!!」
「ロシェェェエエエエ!!」
フライング・ラビットから少し離れた場所でシーンとロシェットはそれぞれ手にした大剣【ヴァリアブルアームズ】とナイトメアブレードをぶつけ合う。
ヴァリアブルアームズはシーン用に雪兎が改修したネオアムジャケットの武装でカテリナのリヴァイヴⅡCの可変合体武装ヴァリアブル・リッパーをアムドライバー仕様にしたもので、装甲パーツと合わせて双銃剣、大剣、双刃剣、弓に可変合体する。また、チューブを接続すれば剣からビームを放つことも可能だ(原作でもダークのネオアムジャケットのナックルからは拳状のエネルギーを飛ばしてた)。つまり、「ーーカリバー!!」が出来るのだ(ここ重要!)。
「くっ!」
打ち負けたのはロシェットだった。装備性能の差もあるが、かつてのチームメイトであったロシェット達と戦う覚悟を決めたシーンと、大した覚悟も無くシーンを追い落とすことを考えてキャシーの甘言に乗ってJAについたロシェットでは心技体全てにおいてシーンの方が勝っていた。
「ロシェ!」
「おっと、お前さん達の相手は俺達だぜ?」
「はははっ!やっちまうか?やっちまうぜ!やっちまおうぜ!」
「くそっ!」
「シーンの邪魔はさせない!」
残るK.K.やエーリック、バグシーン達はダーク達に抑えられており、シーンとロシェットの一騎討ちの邪魔をする者はいない。
「こうなったらアレを使う!こい!【バンダースナッチ】!」
劣勢に陥ったロシェットは多脚型の昆虫を模したバグシーンとバイザーを組み合わせた新兵器バグブレイム【バンダースナッチ】を呼び寄せ背面に接続する。このバンダースナッチは脚部がガンスラスター【ドラグヴァンディル】という兵装になっており、推進装置として以外にもビーム兵器としても使うことが出来る。これにより複雑な変則機動と多彩な攻撃を仕掛けることが可能なのだが、雪兎からすれば京都でオータムの使っていたアラクネⅡ【アトラク・ナクア】の劣化版程度の認識だ。
「これが僕の奥の手だ、シーン!」
「バグシーン型のバイザーか・・・・」
自律行動も可能な事から使い方次第では確かに脅威になりそうなバイザーではあるが、シーンは雪兎達の使う白月や白鳳、コスモスを知っているせいか大した脅威には見えなかった。白月達はISコアに内蔵された高度なAIがある事もあってそれ単体でも桁外れの性能を有している。それに比べたらバンダースナッチなど赤子も同然なのだから仕方あるまい。
「そっちもバイザーを着けなくていいのかい?シーン」
「必要無いな。
「舐めやがって!!いけっ、ドラグヴァンディル!!」
そんなシーンの言葉に激昂したロシェットはドラグヴァンディルを一斉に展開しシーンへとビームの雨を放つ。
「はっ!その程度、あの弾幕に比べたらどうということは無い!」
しかし、シーンはヴァリアブルアームズを双刃剣に組み替え、それを高速回転させることで対ビームコーティングされた刃でビームを弾いていく。また、シーンも移動の合間に雪兎達と模擬戦を行い、あの弾幕の洗礼を受けていたらしく、この程度の弾幕では動じない。
「くそっ!くそっ!くそぉおおおおっ!!」
ダメージを与えられないことに苛立ちエネルギー残量を考えずドラグヴァンディルを乱射し続けたことでロシェットのアムジャケットのエネルギー残量はあっという間に尽きてしまう。その隙をシーンは見逃さず、ヴァリアブルアームズを弓に組み替え背面のチューブを接続しチャージを開始する。
「・・・・穿て、ライトニングバースト!!」
そして緑の雷光は矢となってロシェットへと迫る。
「ひ、ひぃ!!」
咄嗟にバンダースナッチを分離させ、それを楯にすることで直撃を避けたが、大破したバンダースナッチの爆風で大きく吹き飛ばされてしまう。
「ロシェット!?」
「くっ、ここは退くしかない!エーリック、ロシェを」
自分達の不利を察したK.K.は即座に撤退を宣言し、エーリックと共に気を失ったロシェットを連れ撤退していった。ただ、残った大量のバグシーンを置き土産として残していったことと、フライング・ラビットから遠く離れる訳にはいかなかったため、シーン達もロシェットを追う事は出来なかった。
「逃がしたか・・・・」
残ったバグシーンはラグナの合流やジェナス達の帰還により殲滅する事は出来たものの、結局はロシェット達を取り逃がしてしまったのは大きかった。それとは別に彼らには心配な事があった。
「それに雪兎とニルギースもまだ戻ってない」
そう、雪兎とイヴァンの事だ。
「あの二人の事だから大丈夫だとは思うが・・・・」
「何、あいつらの事だ。そのうちひょっこり帰ってくるさ」
彼ら(主に雪兎)をよく知る面々はそこまで心配してはいないようだったが・・・・むしろ、また何かやらかしてないか?という方が心配だった。
「雪兎のバカ・・・・(絶対に帰ってきたら心配させた分の色々してもらうんだから)」
それでも心配になるシャルロットは密かにそんなことを考えるのであった。
一方、その雪兎はというと・・・・
「なあ、イヴァン・・・・俺と、人の形をした災害と呼ばれた俺と取引してみないか?」
この世界を変える取引をイヴァンに持ちかけていた。
ロシェット乙・・・・
シーンのネオアムジャケットは完全に原作とは別物です。解説は下の方で。
そして兎はついに本格的に動き出す。
次回予告
他の面々がロシェット達の襲撃を返り討ちにしている最中、雪兎はイヴァンにある取引を持ちかける。そして一行はムーロンへと旅立つ。
次回
「雪兎の取引と二つ目のピース 兎、取引をする」
ジョイ「今回のメカは大きく改変されたシーンのネオアムジャケットッス」
シーン「俺のアムジャケットだな」
ジョイ「原作では連結して射出出来るミサイルポットを装備してたッスけど、シーンのスペックを最大限に活かすために距離を選ばずに使用する事が出来る可変合体武装ヴァリアブルアームズを装備したッス」
シーン「近・中・遠距離どこでも対応出来るな」
ジョイ「今回は弓形態で使ったッスけど、各形態でチューブチャージが可能で恐ろしく汎用性が高い装備ッス。でも、その分扱いが難しい装備でもあるッス」
シーン「組み替えの練習とか言っていくつも立体パズルやらされたな・・・・」
ジョイ「雪兎曰く『変形武器の練習には手先の器用さを培うパズルが打ってつけなんだよ』とか言ってたッス」
シーン「他にも金剛なんとかとかいう武器の使い手がどうとか言ってたな」
ジョイ「それとぶっちゃけ、あの装備小型のエッジバイザーみたいなもんなので並のバイザー要らないんスよね・・・・」
シーン「ロシェを挑発するのに役に立ったな」
ジョイ「今後出るシーン用の新バイザーも結構ヤバいんスけどね・・・・」
シーン「えっ!?」