私はシャルロットが大好きなのでシャルロットルート予定です。
ツッコミどころや誤字脱字は感想までお願いします。
宇宙を目指す兎の協奏曲、始まります。
1話 入学
元々は宇宙開発用パワードスーツとして開発された本来は
「なあ、雪兎。俺達何でこんなとこにいるんだ?」
その片割れ織斑一夏は隣にいる幼馴染の一人・
「・・・・一夏、お前が試験会場間違えてISなんか起動させたからだろうが」
そう女性しか起動できないはずのISを試験会場を間違えて起動させてしまった一夏はその瞬間「ISを起動させた男」となってしまった。なら他にもISを起動できる男性はいるのではないか?と同年代の男性を対象に適性検査が行われ、何故か雪兎もISを起動してしまい二人まとめてIS学園に強制入学させられてしまったのだ。
「それにしても幼馴染が揃ってISを起動しちまうとはな」
「・・・・」
暢気な一夏に対し雪兎は当初困惑していた。
(何で俺までIS学園入っちゃってんの!?俺、主人公補正とかないはずなんですけど!)
実は雪兎は転生者である。ただし、神様とかに会った訳でもなく普通に事故で死んだかと思えば赤ん坊になっていたのだ。そしてこの世界が
(てっきり弾や数馬と同じモブキャラかと思ってたのに・・・・まあ、IS使えんのは嬉しいんだけどさ、元読者としては)
誤算と言えば誤算だが、ある意味嬉しい誤算だった。なにせ雪兎は前世の頃からこのライトノベルは読んでいたし、元々ロボットなどが好きだったのだ。そんな雪兎がISに関わろうとしない訳がない。幸い姉が開発者である篠ノ之束と交遊があったために一時期束に弟子入りしていた程だ。
「同じ男同士、しかも知り合いが一緒ってだけでも気が楽だぜ」
「だな、IS学園は
何度も言うが本来ISは女性しか起動できない。その為IS学園に通う生徒も女性ばかりだ。そんな中に男二人で放り込まれるのだ。原作で一夏一人で放り込まれることを思えば気も楽だろう。だが・・・・
「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね」
「・・・・」
入学式のあとのSHRで二人は思い知る。女子校に男子が紛れ込むというのがどれだけ女子の興味を引くかということを。
((居心地悪っ!))
四方八方からの好奇の視線は容赦なく二人に突き刺さっており、大変居心地が悪かった。
「では、次は天野雪兎君」
「へっ?」
「聞いてなかったんですか?出席番号順で自己紹介をしてもらってるんですが、次は天野君の番ですよ?」
「す、すいません!」
副担任である山田真耶にそう言われ雪兎は慌てて立ち上がる。
「あ、天野雪兎と言います。趣味は機械弄りと読書。一年間よろしくお願いします!」
何とか無難に自己紹介を終え席着くと鋭い視線を感じる。
(ん?この方角にいんのは確か・・・・)
原作の知識を思い出し視線のする方を向くと
(やっぱり箒か)
そこにいたのはもう一人の幼馴染・篠ノ之箒だった。その視線は今自己紹介をしている一夏と雪兎に交互に向けられており、箒の方を向いた雪兎と目が合った。なので雪兎は軽く手を振ってみると箒は慌てて視線を逸らす。
(六年振りだってのに冷たいなぁ)
そんなことを考えていると脳天に鋭い痛みが走る。
「あだぁ!?一体何が・・・・」
頭を押さえつつ振り向けばそこには笑ってない笑みを浮かべた幼馴染の姉にしてこのクラスの担任である織斑千冬が出席簿を片手に立っていた。隣の席の一夏も同じように頭を押さえていることから一夏が自己紹介でやらかした直後のようだ。
「・・・・お久しぶりです。織斑先生」
「久しいな、天野。だが、余所見は感心せんな」
「す、すいません」
姉同士・弟妹同士が同い年とあって雪兎・一夏・箒と同じく雪兎の姉の雪菜・千冬・束も幼馴染で親友なのだ。それ故に雪兎は千冬とも面識があった。
(箒のやつ、千冬さんに気付いて目を逸らしたのか・・・・)
噂(どこのとは言わん)の出席簿アタックの痛みはSHRが終わるまで消えることはなかった。
「久しいな、二人とも」
SHRが終わり休み時間になると箒が二人に声をかけてきた。
「その声・・・・箒か?」
「ああ、雪兎の方はさっきのSHR中に気付いたようだがな」
「あっ、それでさっき余所見してたのか!」
先程の一件を思い出し一夏はポンと手を打つ。
「そういうこった。おかげでヤバいの一発もらったがな」
「ああ、あれは痛かった」
「あれはお前達が悪い」
六年振りだというのに三人は昔のように笑い合う。
「そういえば、箒、去年、剣道の全国大会で優勝したってな。おめでとう」
「なんでそんなこと知ってるんだ」
一夏がそういうと箒は顔を真っ赤にし一夏に詰め寄る。
「いや、新聞載ってたし」
「ゆ、雪兎まで」
その休み時間はそんな話で盛り上がった。
次回予告
やっぱり絡んできたチョロインことセシリア・オルコット。一夏に巻き込まれて雪兎も試合をする羽目に。
次回、「クラス代表決定戦 兎、やらかす」