IS―兎協奏曲―   作:ミストラル0

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体育祭第2種目 玉打ち落とし です。

活動報告にアンケート3としてオリISorオータムのISの名前募集します。
とりあえず敵味方問わずです。二年目に出す新キャラ勢(新一年生組)用のISとして採用するかもです。そして、そのISからオリキャラが生まれる・・・・かも


63話 激闘!玉打ち落とし! 兎、クールに決める?

シャルロットをテントに運んだ雪兎は自身の出る競技・玉打ち落としに参加すべくフィールドに降り立つ。

 

「うわぁ、私のグループに天野君いるんだ・・・・」

 

「装備制限してるとはいえ強敵だよぉー」

 

そう、他の参加者が言うようにこの競技では他の参加者が訓練機を使用するため雪兎は【T:トライアル】で出場する決まりとなっていた。

 

「シャルも頑張ってたし、俺もいっちょ頑張るとしますか」

 

両手にソードライフルを構え雪兎はやる気満々で競技開始を待つ。

 

『Go!』

 

開始直後、中央に設置された射出機から大量の玉が上空へと射ち出され、他の生徒が狙いを付けようと各々の武器を構えるが、狙いを付けようとした的から次々と打ち落とされていく。

 

「えっ?」

 

「まだ私射ってないよ!?」

 

「あ、あれ!」

 

その理由は・・・・他の生徒よりも速く雪兎がノールックでソードライフルを射ち放ち、的を殲滅していたからだった。

 

「う、嘘っ!?ほとんど見ずに全弾命中させてる!?」

 

その恐るべき技量に競技中だというのに他の生徒達は動きを止めて見入ってしまう。

 

「やはり雪兎の射撃技術は恐ろしいな」

 

だが、以前にセシリアへ向けてノールック投擲や模擬戦でのとある一幕を知る一夏達はそこまで驚いてはいなかった。むしろ「あいつならこれくらいやるだろう」という妙な確信があったくらいだ。

 

「私の山嵐もあれで全基落とされたことあったし・・・・」

 

「えっ?簪さんの山嵐全部っ!?」

 

「うん、しかも【白雷】装備の時に」

 

【白雷】とは打鉄弐式の砲撃強化パッケージで、追加装甲のミサイル量も増し増しのものだ。それを全基撃墜とか並みの技量ではない。先の模擬戦でのとある一幕とはこれのことである。

 

『しょ、勝者、1年1組天野雪兎・・・・』

 

結果を告げる放送担当もそのぶっちぎり過ぎる雪兎の得点に若干引いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雪兎、やり過ぎ」

 

「すまん、ちょっと張り切り過ぎた」

 

クラスのテントに戻ると雪兎はシャルロットに注意されていた。

 

「もう、そんなに頑張られたら僕が良いところ見せられてないじゃないか!」

 

「「「「怒るとこ、そこっ!?」」」」

 

シャルロットや1組クラスメイト達も随分毒されてきた気がする・・・・

 

「あっ、次セッシーとひじりんにかんちゃんのグループだ!」

 

「また特訓メンバー固まってんなぁ・・・・」

 

どうやら鈴はこの競技には出ないようだ。

 

「聖は今回アレできたか」

 

「シャープガンナーか・・・・しかも最初からアーマードモードかよ」

 

聖の専用機の射撃戦仕様バイザーボード【シャープガンナー】は四基のビームキャノンと二基のガトリングガン、ミサイルコンテナに有線式ヒートチャクラムなどを装備するもので、それらを武装として身に纏うアーマードモードでは肩にビームキャノン、腕にチャクラム、背面にミサイルコンテナを装備する重装備化する。

 

「あれ、劣化版【G:ガンナー】だからな・・・・」

 

「劣化版と言ってもあまり差は無かったな」

 

「あの重弾幕はないよぉ・・・・見てて怖かったもん」

 

以前、3対3の模擬戦で雪兎、シャルロット、聖の三人でトリプルガンナーで開幕ブッパをされた一夏、箒、簪は軽いトラウマになりかけた程だ。その時観戦していた本音は既にトラウマ化しているかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聖さん、本気のようですわね」

 

「セシリアこそエンジェル・フェザー装備じゃない」

 

「私も本気でいく」

 

「こっちは【白雷】か」

 

セシリア、聖、簪が闘志を燃やす中、他の生徒は再び恐怖していた。

 

「これだったらさっきの天野君の方がマシだったよぉー!!」

 

「私、体育祭が終わったら幼馴染に告白するんだ・・・・」

 

「そこ!死亡フラグはダメーッ!!」

 

「ってか、あんた告るような幼馴染いたんかい!」

 

『Go!』

 

そこからはビームと弾丸の雨霰が飛び交う正に死地と言える戦場と化した。

 

「「「「いーやーっ!!」」」」

 

巻き込まれた生徒達には合掌。特に死亡フラグを建てた彼女は告白が上手くいくことを願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「酷い目に遭いましたわ」

 

「酷いのはお前らだろ」

 

結果はなんと聖の勝利。聖の弾幕でビットやミサイルが思ったように動かせず聖の大量得点を許す形となったようだ。

 

「一昔前の弾幕ゲー見てるかと思ったわ」

 

ちなみにそれ以降のグループではそんな派手な試合にはならなかった。当然である。

 

『続いての競技はスプーン競走です』

 

「何だろう、この落差は・・・・」

 

スプーン競走も特に大きな見せ場は無かった。むしろあったら驚く。




雪兎より後の三人が酷い件について・・・・

体育祭編は大体こんな感じ。


次回予告

続いての競技は軍事障害物走。誰だ!こんな競技考えたのは!?と言いたくなるこの競技では一体どんな一幕が見られるのか?

「進め!軍事障害物走 兎、呆れる」

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