雪菜や聖などのオリジナルキャラのまとめも作りましたのでどうぞ。
人気投票は投票数は少ないですが、今回はここまでで・・・・シャルの人気凄い。
今回は久しぶりのあのキャラ達も・・・・
「雪兎、プールに行かない?」
雪兎はあの食事会から数日後に実家から寮に戻った。何でもIS関係でやることがあるらしい。そんな寮に戻った翌朝、寮の食堂でシャルロットと朝食を食べていると、突然シャルロットがそんなことを言い出した。
「プール?そういや先月に新しいプールがオープンしたとか誰か言ってたな」
「うん、そこ。行ってみない?」
「今年は臨海学校の時しか泳いでなかったもんな」
「雪兎が選んでくれたもう一着の方の水着も着てないし、ね?」
そう、以前買った雪兎が最初に見ていた水着は結局披露する機会がなかったのだ。
「そうだな・・・・行くか」
せっかく買った水着が勿体無いし、雪兎もその水着を着たシャルロットを見てみたかったということもあり、雪兎はシャルロットの誘いを受けることにした。
(よし、雪兎とプールデートだ!)
シャルロットもそう意気込み準備をしてプールに向かったのだが・・・・
「あれ?雪兎さんにシャルロットさんじゃないですか」
「ほんとだ。あまあまとしゃるるんだ」
「あっ(察し)」
プールの入り口で私服姿の聖、本音、簪の三人と鉢合わせた。
「み、皆も来てたんだ・・・・」
考えることは皆一緒らしい。
「簪と本音はわかるが、聖も一緒とは珍しい」
「ひじりんは私が誘ったんだよー。いつもお菓子くれるお礼に」
「そういや、お前は聖に餌付けされてたな・・・・」
そう言われ雪兎はラウラと一緒によく聖からお菓子を貰っていたのを思い出す。
「私は趣味で作ってたから別に気にしてなかったんですけどね」
「いや、聖のお菓子は十分金取っていいレベルだぞ」
両親がパティシエというだけはある。
「だから今日は私達が聖を誘ったの」
「なるほどな」
すると、今度は本音の方が訊ねる。
「そういうあまあまとしゃるるんはデート?」
「う、うん」
「一応、夏のデートの定番だからな」
恥ずかしがるシャルロットに対し雪兎は堂々と言い切った。
「流石は雪兎さん・・・・堂々と言い切りましたね」
「お、おおう・・・・」
「雪兎ならこれくらいやる」
あまりに堂々と言い切るものだから聖と本音も思わず後退る。
「そういう訳だから俺達は行くな。シャル、また中で落ち合おう」
「う、うん」
そう言うと雪兎は入場料を支払い(さりげなくシャルロットの分まで)、更衣室へと行ってしまった。それからシャルロットも慌てて更衣室へと向かっていった。
「さらっとシャルロットさんの分まで払って行きましたよ?」
「うん、しかも、かなり自然にやってる」
「私、あまあまを甘くみてたよ・・・・」
雪兎の何気無いその行動に三人は驚きつつも、遅れて三人も入場料を支払い更衣室へと向かった。
更衣室を出てシャルロットを待っていると・・・・
「ん?そこにいるのは雪兎じゃねぇか?」
「弾?お前こそこんなところで何やってんだ?」
続いて遭遇したのは友人の弾だった。
「俺か?俺はここのバイトさ。オープンしてあんまり経ってねぇから臨時でバイト雇ってんだよ」
「あー、なるほどな」
「そういう雪兎こそ一人でこんなとこ来るなんて珍しいじゃねぇか」
「いや、一人じゃなくてな・・・・」
「雪兎、お待たせ!」
そこに薄いオレンジ色のビキニ型の水着に白いパレオを着けたシャルロットがやってきた。
「おう、やっぱり見立て通り似合ってるぞ、シャル」
「えへへ、そうかなぁ?」
「お、おい、雪兎。その美少女は一体・・・・?」
「そういや言ってなかったな。この娘はシャルロット、俺の彼女だ。シャル、こいつは俺と一夏、それと鈴の共通の友人で五反田弾だ」
「シャルロット・デュノアです。よろしくね」
雪兎がシャルロットを紹介すると弾が石のように固まる。
「弾?」
「か、彼女だとぉおおおおお!?雪兎!いつの間にそんなの作ってやがったんだよ!」
「先月始め頃かな?」
「それ、俺が学園のこと聞いた一ヶ月後じゃねぇか!?その間に何があったんだよ!?ってか、前にデートがどうこう言ってたのはこの娘か!?」
まあ、前に会った一ヶ月後に友人が突然彼女作ってれば弾でなくてもそう思うだろう。そして、初デートの時に相談されていたことを思い出す。
「シャルやラウラって千冬さんの元教え子が転入してきたりタッグトーナメントがあってシャルと組んだり・・・・後は機密事項に抵触すっから言えんが色々あってな」
「ラウラってこの前一夏と一緒にいた眼帯着けてる娘だよな?相変わらず濃い学園生活してやがんな。先月始め頃っていうと臨海学校とかいうやつの後か?」
「一夏辺りにでも聞いたのか?まあ、その通りだ」
どうやら弾は雪兎とシャルロットの初デートの際に他のメンバーと一緒にいた一夏と遭遇していたらしい。
「それにしてもこんな美少女捕まえやがって、羨ましいぞ」
「美少女・・・・雪兎も前に言ってたけど僕って美少女なのかな?」
「しかも、僕っ娘かよ!?お前のハイスペックっぷりは彼女にまで適応されんのか!?」
「落ち着け、弾。シャルが少し引いてる」
「おお、すまん。改めまして、俺は五反田弾だ。気軽に弾って呼んでくれ。苗字は妹と被るからな」
「妹?」
「俺らの一個下の娘で蘭っていうんだ。そういや蘭ちゃんもIS学園志望なんだっけか?」
「ああ、来年にはお前らの後輩になるかもだからよろしく頼むわ」
その後、弾はそろそろバイトに戻ると言って去っていった。
「弾って面白いけど妹想いのいい人だね」
「もう一人、数馬ってのがいるが、そいつはまた何れな」
御手洗数馬、もう一人の共通の友人である彼は原作にすらほとんど登場していないキャラだったので雪兎も知り合った当初は驚いたものだ。
「さてと、そろそろ俺達もプールにいくか」
「うん!」
弾と遭遇して少し時間を食ったが、二人はプールへと向かった。
流れるプールを堪能し、次はどのプールへ行こうかと二人が思っていると。
「あれ?雪兎さん?」
今度は弾の妹の蘭がいた。
(どんなエンカウント率だよ・・・)
「よっ、蘭ちゃん」
「今日は一夏さんは一緒じゃないんですね」
「俺だって四六時中あいつと一緒にいねぇって」
「雪兎、この娘が蘭ちゃん?」
「はい、私が蘭です。もしかしてシャルロットさんですか?」
「なんだ、一夏達から聞いてたのか?」
「はい、このお会いした時に」
弾とは違い、蘭は一夏達シャルロットのことを聞いていたらしい。弾が離れているときに聞いて、弾だけ聞いていなかっただけかもしれないが。
「ラウラさんと一緒に転入されたフランスの方なんですよね?」
「うん、そうだよ」
自己紹介も不要ということで雪兎は気になっていたことを訊ねる。
「そういや蘭ちゃんはどうしてここに?」
「お兄がここでバイトしてるんですけど、この前、ここのグループ優待券を貰ったらしくて、それで学校の友達と来たんです」
蘭がそう言うと近くのプールで手を振っている友達と思われる女子達がいた。そして、雪兎達の姿を見つけると傍にやってくる。
「蘭、その人ってもしかして・・・・」
「実のお兄さんよりお兄さんらしいっていう雪兎さん?」
「蘭、お前は俺をどう友達に紹介してるんだよ・・・・」
優待券をくれた弾が哀れすぎる。
「あははは・・・・お兄って、誉めるとすぐに調子乗るから」
「だわな」
(すまん、弾。否定できん)
「すいません、お二人ってお二人だけでいらしたんですか?」
すると、友達の一人がそんなことを訊ねてきた。
「そうだが?」
「も、もしかしてお付き合いされてるんですか!?」
「・・・・うん、そうだよ」
シャルロットがそう答えると少女達はきゃーきゃーと騒ぎ出す。
「はいはい。そのくらいにしときなさいよー。他のお客さんもいるんだから」
「そ、そうだった」
「それにお二人にも失礼でしょ?」
「す、すいませんでした」
学校で生徒会長をしているらしい蘭は騒ぎ出す友達を静め雪兎達に謝らせる。
「へぇー、生徒会長してるって聞いてたけど、しっかりやれてるんだな」
「そ、そそ、そんなことないですって!」
「おー、会長が照れてる・・・・好きな人は別にいるって聞いてたけど、お兄さん代わりでこれなら本命はもっと凄いんだろうなぁ」
「ほどほどにな?」
いつものクラスメイト達のようなやり取りに雪兎は微笑みながら少女達に注意する。
「蘭ちゃんは俺にとっても妹みたいな娘だからこれからも仲良くしてやってくれよ?」
「「「それはもちろん!」」」
その後、IS学園への受験でわからないことがあれば頼ってくれとだけ言って蘭達と別れた。
久しぶりの登場である五反田兄妹。
21話振りの出番でした。
次回予告
簪達や五反田兄妹と遭遇しつつもプールデートを楽しむ二人。そんな二人はまだまだプールで遊び尽くす。
そんな中、二人は見覚えのある二人を目撃し・・・・
次回
「続、夏のプールでの遭遇 兎、他人のふりをする」