色々とやる事増えて書く時間が・・・・沖田オルタ無課金十連一発!あとは以蔵さんやな
今更ですが、活動報告の人気投票もよろしくお願いします。感想欄でも一応投票は受付ております。詳しくは活動報告か118話のあとがきを参照して下さい。
二回戦第二試合
神宮寺晶VS宮本聖
ファイッ!
『え~、篠ノ之束博士は都合により退席され、新たな解説者としてこの方においていただきました』
『用務員のイヴァン=ニルギースだ・・・・何故私が』
束の後釜として解説席に着いたのはイヴァンだった。
『いや~、イヴァンさん、生徒から人気ですし』
『ここはISの操縦者を育成する学園だろうに・・・・』
そんな呆れた声を出すイヴァンだが、千冬の罵倒すらご褒美にするような生徒がいるこの学園の生徒にイヴァンのようなイケメンの罵倒もご褒美にしかならない。
「イヴァン、苦労してんな」
「うん、僕も転入してきた時は本当にビックリしたからイヴァンさんの気持ち判るなぁ」
観客席に戻ってきた雪兎とシャルロットはイヴァンの苦労を何となく理解し、やれやれという顔をしていた。
『では、二回戦第二試合を始めます。青コーナー、今回もその手に勝利を掴めるか?神宮寺晶!』
「相手は聖だ・・・・本音のような消化不良な試合にはならんだろう」
やはり本音の自爆は晶としては不満だったようだ。
『赤コーナー、一回戦の勢いに乗り二回戦も制するのか?宮本聖!』
「晶かぁ・・・・あの万城君とやりあえる近接戦闘能力は危険だよねぇ」
何かと龍我と接する機会が多かった聖はそんな龍我と生身で互角だった晶を警戒する。
『そして、今回のバトルフィールドは・・・・これだ!ポチっとな』
いつものようにARプログラムがバトルフィールドを生成する。生成されたのはマングローブの水没林ステージだった。
「私、水のステージに縁あるのかな?」
前のステージが海上ステージだった聖がそんな事を考える一方、晶は苦い顔をしていた。
「何故かは知らないが嫌な予感がする」
そう、何故かこのステージを見た時、晶の第六感とも言うべき何かが警鐘を鳴らしていたのだ。まるで
『それでは二回戦第二試合、試合開始!』
試合が始まると、両者は迷路のようになっているマングローブの水没林に入っていく。水没林を無視して空中戦という選択肢もあったが、それは二人とも選ばなかったようだ。
『それにしてもこのARシステム、何ステージあるんでしょうか?』
『聞いた話では136通りあると聞いたな。ありとあらゆる状況を想定し、おまけでネタステージも作ったと言っていた』
『恐るべし、兎師弟・・・・』
すると、水没林から戦闘音が響く。どうやら晶と聖が遭遇し激突したようだ。
「やはりそれできたか!」
「だって、晶に近付かれるの嫌だし」
聖が今回セレクトしたバイザーはシャープガンナー。近接戦闘メインの晶を近付けさせないためのセレクトだ。それをいきなりアーマードモードにしてぶっぱなしているのを見て観客席の生徒の一部が苦い顔をしている。それも無理は無い。何故なら彼女達は体育祭での弾幕を間近で見ていたのだ。そこにセシリアのビットと簪の山嵐・・・・トラウマになっていても不思議は無い。
『出ました!トラウマ量産弾幕!』
『あれにはジェナス達も引いていたな・・・・』
あちらでの事を思い出し遠い顔をするイヴァン。酷い時はそこに簪やタフトも加わり、イヴァンすら敵に同情した程だ。
「くっ」
「ほらほら!逃げてばっかじゃ勝てないよ!」
晶はマングローブの林に隠れながら機を窺うも、聖は両手のヒートチャクラムで次々と林を伐採してはミサイルで爆撃してくる。
『マングローブを伐採とはな』
『ARだから出来る事ですね』
マングローブはエビの養殖場のためや家畜の飼料として伐採され減少が問題視される植物で、海の水質浄化や津波被害の軽減等の事からも再生に力を入れている。そのため現実でそんな事をすれば問題になりかねないのだ。
「だが、広くなれば!」
周りのマングローブが伐採された事で十分に広さを確保出来た事を確認し、晶は瞬時加速でチャクラムを回避しつつ聖に接敵し、
「虎咆穿!」
右手の掌から圧縮空気砲を放ち、まずは両腕のガトリングガンを破壊する。
「しまっ!?」
「まだだ!」
更に追撃として足のブレードや両手のクローを展開しての連続攻撃をお見舞いする。だが、聖も一方的にやられるばかりではない。
「パージバースト!」
装備の過半数を失ったシャープガンナーを勢いよくパージして晶を怯ませ、その隙に聖は新たに呼び出したバイザーに飛び乗りその場を離脱する。
「ふぅ、間一髪だよ・・・・ん?」
晶から逃げ切り一息ついていた聖だったが、一瞬だけウェーブライダーが光ったかと思うと形状が変わっていた。そう、ここにきてウェーブライダーもナインテイルと同じく土壇場で二次移行したのだ。これで晶達新規組を除く二次移行していないISはそもそも二次移行を想定していない紅椿と打鉄弐式だけになった。
『あーっと!ここで聖ちゃんのウェーブライダーまで二次移行してしまった!』
『・・・・二次移行とはこんなにポンポンとするものなのか?』
『しませんって!兎印のISがおかしいんです!』
元々世界でも十機程しか存在しなかった二次移行機だが、雪兎の雪華を筆頭に白式、リヴァイヴⅡ、甲龍、ブルー・ティアーズ、シュヴァルツェア・レーゲン、ナインテイル、そしてウェーブライダーと今年だけで八機ものISが二次移行をするという異常事態が発生している。その全ISが何らかの形で雪兎の手が加わったISである。
「やっぱり二次移行か!」
試合前から何となくこうなるのを予感していた晶は「どうして私の試合ばっかり!」と絶叫しているが、観客席でも一人絶叫している人がいた・・・・雪兎だ。
「毎回毎回モニター用の回線使って人のデータベースからデータ引っこ抜いてんじゃねぇええええ!!」
そう、今回もウェーブライダーの二次移行に雪兎のデータベースのデータが利用されたのだ。今回使われたデータはマドカのフッケバインにも使われたヒュッケバイン系のデータとアムドライバーのデータの二つ。二次移行後のウェーブライダーは本体は背面に小型のアクティブブースターが追加され、全身に小型のスラスターが付いた程度なのだが、新たに生成されたバイザーが今までとは大きく違ったのだ。
「これって、シーンのエッジバイザーに似てる」
そう、今まではボード型で上に乗るだけだったバイザーボード。今回の新バイザーボードは
『もう、何でもありね、兎印のISは・・・・』
『あれはもうISと言っていいのだろうか?』
もうISというよりビークルである。だが、驚くのはまだ早かった。
「うわぁ・・・・流石の私もこれはドン引きですよ」
『え~、せっかくマスターの為に選んだのに・・・・』
「・・・・」
『マスター?』
「えっと、もしかして、ウェーブライダー?」
『うん!やっとお話できたね、マスター』
「雪兎君や一夏から話には聞いてたけど、まさか私もISと話せるようになるなんて・・・・」
何と聖は雪兎や一夏ですら三次移行後からしか出来なかったISコアの人格との自由な意識疎通まで出来るようになっていた。
「まあ、細かい事は試合が終わってから雪兎君に相談しよ」
『マイスターと?』
「そっ、だから早く試合終わらせよっか、ライダー」
『合点承知!』
その後の試合はアーマードモードになった新バイザー【ブラストガンナー】でマングローブの水没林ごと爆撃し、晶が水没林を脱する前に晶のシールドエネルギーを削り切り勝利した。
『・・・・勝者、宮本聖・・・・この娘、やっぱり怖い』
『あの火力、流石は二次移行機だな』
ブラストガンナーの火力はシャープガンナーを大きく上回るもので、観客達は新たなトラウマ製造マシンの誕生に戦慄する事となった。
締まりませんでした。
という訳でウェーブライダーが二次移行しました。
二次移行後の描写をはしょったのは何かぐだぐたしそうだったので・・・・
ブラストガンナーはデュランダルを外したエッジバイザーにあれこれ火器を満載したバイザーボードです。アーマードモードのシルエットはエッジバイザーのブリガンディモードとあまり変わりません。
次回予告
二回戦第三試合は箒と鈴の一夏の幼馴染同士の戦いとなった。最初は二次移行で大きくパワーアップした甲龍改め煌龍に押される箒だったが・・・・
次回
「真の幼馴染決定戦!?箒対鈴! 兎、見守る」
活動報告に質問コーナー作りました。