雪兎「定番化してきたあらすじ劇場!今回はオーズっぽくやるか」
龍我「オーズ?」
雪兎「まあ見てろって・・・・1、気絶した万城龍我を医務室に運び、シャルとレヴィに平行世界の説明を任せる」
龍我「ああ、この前のあっちの話だな?」
雪兎「2、織斑先生に事情を説明してしばらく万城龍我を学園で預かる事にした」
龍我「先公に話つけてきたのか・・・・」
雪兎「そんな呼び方したら出席簿、最悪斬艦刀食らうぞ?3、スタークが持たせたとおぼしきUSBメモリからクローズの強化アイテムらしきものの設計図を手に入れる」
龍我「ざ、斬艦刀?何かヤバそうな名前だな・・・・」
雪兎「さて、前回のあらすじも説明したし、いつものいくぞ?」
龍我「ほんとだ、3つで説明済んでる」
雪兎「せーの」
雪・龍「「さてさてどうなる第116話」」
「はぁ!?お前と同室!?」
「こっちだってしたかないがお前を学園で預かる条件がそれなの!」
ドライバーの解析を終えた雪兎が医務室に赴くと、既に事情の説明を終えたようで、龍我とレヴィがじゃれていた。そこに雪兎が龍我が学園に滞在する条件を説明しているところだ。
「何で雪兎なの?」
「こいつは男だし、何かやらかした時に取り押さえれるの俺くらいだし、連れて来たのも俺、な?俺以外に適任いねぇだろ?」
「「「確かに」」」
シャルロットと龍我はわかるが何故かレヴィまで頷いている。
「あと、ほれ、これは返しとく」
そう言って雪兎はビルドドライバーとロックフルボトル、そしてクローズドラゴンを龍我に返却する。
「アーッ!?忘れてた!」
「ドライバーとドラゴンも結構ダメージあったから直しといたぞ。ってか、定期的にメンテしとけよ。自分の相棒だろうが」
「ウグググッ」
雪兎の言葉に正論故に言い返せない龍我。
「あと、あの折っちまった剣・ビートクローザーだったか?あれも修理してっからもう少し待て」
「直せるのか!?」
「俺を誰だと思ってやがる。天災・篠ノ之束が一番弟子、あんま好きな呼び名じゃねぇが
「龍我が戦った雪兎のIS・雪華も雪兎が設計したんだよ?」
「マジでか!?……つっても、どのくらいスゲェんだ?」
「僕を作ったのもご主人なんだぞ」
「エッ!?お前、人間じゃねぇの!?」
「レヴィはロボットだ・・・・で、話は戻すが、ついでに強度とか上げておいてやる。そのまま修理してもまたぶっ壊しそうだからな、お前」
この時、龍我は篠ノ之束という名前に聞き覚えがあったのだが、シャルロットの言葉が衝撃的だったらしくそんな事は頭から抜けていた。
「お前を元の世界に返す方法も一応心当たりがある。準備出来るまでこっちでゆっくりしてけ」
「オ、オウ・・・・すまねぇがしばらく世話になる」
「それじゃあ改めて自己紹介だ。天野雪兎、こっちでの二人目の男性IS操者でIS技師だ」
「万城龍我、仮面ライダークローズをやってる」
多少すれ違いはあったが、無事に二人は和解し雪兎は龍我が元の世界に帰る手伝いをする事となった。
翌朝、雪兎はいつもの朝練ついでに皆に龍我を紹介する。
「へぇ~、平行世界から来たのか・・・・」
「あちらにも私達がいるのか」
「しかも、6月というと・・・・あの頃ですわね」
「まあ、悪い奴には見えないわね」
「うむ、身体つきを見るにそれなりに鍛えているようだな」
「りゅ~が~、お菓子食べる?」
「雪兎に聞いたけど、仮面ライダーって本当!?」
とりあえずは一夏、箒、セシリア、鈴、本音、簪の龍我がよく知るメンバー。
「万城君ですか・・・・よろしくお願いします」
「簪ちゃん、落ち着いて」
「格闘技を嗜むと聞いた。一度手合わせを願いたいものだ」
「アキラは相変わらずね・・・・」
「アキラだしね」
「・・・・ライダーシステム。後で師匠にデータ見せてもらおう」
「新しい仲間と聞いたが、女子では無いのか・・・・」
「むむ、ポニーテールは慣れない」
「きゅ」
『でも似合ってるの』
続いて龍我が知らない聖、楯無、晶、エリカ、アレシア、カロリナ、ロラン、ちょっと正体がバレると面倒なので髪型をポニーテールにしたマドカ、そして兎のミュウだ。
「ウ、兎!?」
「きゅ」
『よろしくなの、リューガ』
「こ、これはご丁寧にども・・・・って、兎っ!?」
流石の龍我もミュウには度肝を抜かれたようで、開いた口が塞がらないようだ。
「そいつはミュウっていってな。ちょっと変わった兎なんだ」
「イヤイヤ!?普通、兎がプラカードで挨拶しねぇだろ!?」
「龍我、現実は小説より奇なり、だ」
色々あったが、やはりミュウに全部持っていかれたようだが、このおかげで龍我の妙な緊張は解けたようだ。
「ついでだし、こいつらも紹介しとくか・・・・」
そう言うと、雪兎はレヴィと似たような三体を呼び出す。
「お呼びでしょうか、マスター」
「やっと我らの出番か」
「よ、よろしくお願いします!」
「順にシュテル、ディアーチェ、ユーリだ。それぞれルシュフェリオン、エルシニアクロイツ、スピリットフレアの能力が使える」
「シュテル達完成したんだ」
「あっ!シュテルン!王様!ユーリ!」
元より開発しているのを知っていたシャルと、元ネタの関係でその存在を知っていたレヴィが三体に近付く。
「レヴィ、ようやく会えましたね」
「これからは我の左腕として力を振るうがいい!」
「よろしくです、レヴィ」
きゃっきゃっと戯れる四体に皆の表情がほっこりしたものになる。
「アレ、本当にロボットなのか?」
「ああ、俺の自信作だ」
龍我は未だにレヴィ達がロボットだとは信じれないらしい。
「ね、ねぇ、あの娘達、今夜だけお持ち帰りしちゃダメ?」
「本人達がいいって言えば構わんぞ、アレシア」
可愛いもの好きのアレシアはマテリアルズ(雪兎命名)にすっかり心を奪われたらしく、目が凄い事になっていた。その後すぐにマテリアルズに突撃したアレシアだったが、目がアレだったせいでユーリに泣かれてしまい、お持ち帰りどころではなくなってしまった。
「ね、ねぇ、龍我」
そして、もう一人、我慢が出来なくなっている娘がいた。
「変身するところ、見せてもらってもいい!?」
特撮ヒーロー大好きな簪である。
「オ、オウ、いいぜ」
一応、雪兎に目配せして許可を取ってから龍我は簪の頼みを聞き入れた。
(ワクワク)
「やっぱ、世界は違っても簪は簪だな・・・・」
「あっちでもこのパターンあったのか」
その後、龍我の変身シーンを動画に収め、あちらこちらから写真を撮りまくられた龍我はすっかり疲弊してしまう。
「戦って無いのにこんなに疲れた変身は久しぶりだぜ・・・・」
「恐るべし、特撮オタク・・・・」
色々あったものの、無事に龍我は皆に受け入れられたようである。
その夜。ピッピッと投影式キーボードを叩く雪兎を龍我は筋トレをしながら眺めていた。
「雪兎、こんな時間に何やってんだ?」
「ん?これか?こいつはお前用のISだ」
「へっ?」
「お前、クローズには変身出来ても専用機ねぇんだろ?」
「ああ、俺にはコイツがあるからな」
そう言って龍我はビルドドライバーを取り出す。
「だが、クローズが使えないって状況もこの先あるだろ。そんな時にお前が使えるISがあった方が便利だろ?」
「言われてみればそうだな」
医務室での一件の後、雪兎は龍我に龍我がいた世界での日時を確認しており、それがあの銀の福音との戦闘がある臨海学校の前と知り、急遽龍我の専用機を設計し始めたのだ。
「勿論、クローズに変身してる時もお前をサポート出来るようにしてある」
「自分のIS設計したとは言ってたが、そんな事まで出来んのかよ!?」
「俺にかかれば簡単な事だ・・・・で、何かつけて欲しい機能とかあるか?」
「あんましごちゃごちゃしてんのは合わねぇから拳一つで戦えるやつがいいな」
「あ~、なるほどな。確かにそんな複雑な機構積んでもお前じゃ扱い切れんか」
「お前、今俺を馬鹿にしたろ!?」
「少なくとも俺よりは馬鹿だろ?」
そんな話をしながら雪兎は龍我の専用機を形にしていく。
「名前を付けるとしたら、そうだな・・・・【蒼龍】ってとこかな?」
という訳でコラボオリジナルIS登場!?
スペックについてはまた今度ということで。
次回予告
龍我の生活必需品が必要になり、買い出しに出かけた龍我と案内に同行する聖と晶。しかし、その途中にこの世界にはいないはずのスマッシュが現れ・・・・一方、雪兎はとある調べものをしており・・・・
次回
「異邦からの襲撃者 兎、龍とは別行動」