アンケートの結果、3一択だったので雪兎と契約したイヴァン以外はピュアアムドライバーの面々からは連れて行きません。
100話記念閑話は遅くても4月中には書き上げるつもりです。内容は・・・・雪兎と束の出会いか、シャルロット目線のお話のどちらかにしようと思います。
ガン=ザルディとの戦いから十数日が過ぎた。
そのガン=ザルディは【
ウィルコット議長やジノベゼも政界を脱し、議長は原作では少し前に亡くなってしまうはずが雪兎達の介入により生存していた娘と田舎に移り住み、ジノベゼもJAを解散して元々多くの支援者がいた地元の地方へと隠居したらしい。そして、その解散させたJAだが、ディグラーズを筆頭に解散を良しとしない多くの残党勢力が集まり【
さて、何故こんな近況報告のような事をしているかと言うと、漸く雪兎達が元の世界に帰る事になったからだ。実を言えばムーロンベースでの一件の前に帰る方法自体は確立していたのだが、雪兎が先日のガン=ザルディとの戦いで使った【
雪兎や束達が見つけた元の世界に帰る方法だが、その鍵はGENESICに搭載されたある武装であった。それはフルゼアムジャケットを木っ端微塵にした【マルチボルトドライバー】という先端のボルトを変える事で様々な用途に使用出来る物で、そのボルトの中に元ネタである勇者王の設定にも存在した空間歪曲ボルトを再現した【ディメンションドライバー】があり、その力で強引に空間の歪みを発生させ、世界の復元力を辿り元の世界へと移動する方法だ。
※尚、元ネタには次元を移動するゲートを開くツールも存在するが、残念ながらそれはまだ再現出来ていない。
「随分と世話になったな」
「それはこっちの台詞だ、雪兎。雪兎には本当に色々と助けてもらったからな」
雪兎達が帰ると聞き、ジェナス達ピュアアムドライバーの面々もわざわざ見送りに集まってくれた。
「でも、
「気にするな。元々そっちの資材で作ったやつだし、持って帰っても使い道無いからな。それにデータは十分取れたから作ろうと思えばあっちでも作れるし」
「それもそうか・・・・なら、ありがたく使わせてもらうよ」
「そうしてやってくれ」
ビーストバイザーを残していくのは先程話題に出た残党勢力であるDAとの戦いに備えてである。DAには原作でも最後の登場話ではピュアアムドライバー全員を相手に無双したディグラーズがいるため、ビーストバイザーを使えるのはジェナス達にとってもありがたい事だった。
「色々と驚かされてばかりだったが、達者でな」
「元気でな!」
「お二人もお元気で」
歴戦のアムドライバーで別れも多く経験してきたダークとタフトはそうさっぱりと。
「ロシェ達やキャシーの事では迷惑を掛けたな」
「気にすんなって・・・・それより、セラとは上手くやれよ?」
「なっ!?」
「どうしたの?シーン」
「な、何でもない!?」
シーンは最近仲の良いセラとの仲をからかい。
「向こうに行っても元気でね?」
「セラこそ」
「また何れ会おう」
「うん、絶対に」
「あ~!セラだけ狡い!」
「私達もだよ!」
そのセラやジュリジュネの三人は蘭やマドカと再会を約束し。
「ラグナ、シシーを大切にな?」
「そういう一夏はさっさと答えだせよ?」
「うっ、痛いところを・・・・」
「まあ、一夏に関しては今更だがな」
「うんうん」
「酷っ!?」
ラグナは一夏や弾達とそんな会話をし。
「本当に最後まで賑やかな人達ね」
「でも、しんみり別れるよりはいいでしょ?」
「そうね」
パフは楯無とそんな一同を見て微笑み。
「ジョイ、ジャックさん、良い勉強になった」
「それはお互い様ッス」
「だな。それにしても束の嬢ちゃんに雪兎のやつはこっちが一を知って十を知る間に百も千も知識を吸収していくから何度か危うく置いてかれそうになったぜ」
「そうッスよ。特にあのEXCEEDってやつはオイラ達だけじゃ再現出来そうに無いッス」
「それについていけるジョイやジャックさんが異常。あと、アレは再現出来たら人間辞めてる」
ジョイやジャックといったメカニックは一緒に作業したカロリナと語り合い。
「貴方達の事は忘れ無いわ」
「ああ、私達もだ」
「また一緒に飲みましょうね」
マリーは旅の中で飲み仲間となった千冬や麻耶とまた飲もうと誓い。
「ニルギース、ゲンキデ」
「ああ、シャシャもジェナス達を頼む」
「ウィ」
イヴァンは残るシャシャにジェナス達を託し。
『皆様、準備が整いました』
別れの時がやってきた。
「そんじゃ、いくぜ!ディメンションドライバー、フルドライヴ!」
雪兎は再び【
『空間歪曲率規定値を突破。開きます!』
すると、こちらへ跳ばされる前に遭遇したものとは違い安定した?空間の歪みが発生する。
「またな!アムドライバー!」
「また会おうぜ!IS学園の皆!」
その言葉を最後に歪みはフライング・ラビットを呑み込み消滅した。
「いっちまったな・・・・」
「ああ・・・・でも、またいつか会えるさ」
「そうね。彼なら『一度行った世界への移動くらい楽勝』とか言ってあっさり来ちゃいそうね」
「雪兎の場合、あり得そうで困る」
「違いねぇ」
「でも、その前に俺達の世界を平和にしなきゃな!」
「ウィ。コンドハミンナデカンコウリョコウ!」
「いいッスね!」
「そうね、そんな再会がいいわね」
そんな光景を夢見てアムドライバー達はこれからも戦い続ける。
「・・・・通常空間に戻りました。座標データも正常、私達が跳ばされた場所と誤差の範囲です!」
「時間は・・・・跳ばされた一時間くらい後だな」
「「「「やった!!」」」」
何とか元の世界へと戻る事の出来た一同はクロエや雪兎の観測データを聞き歓喜する。
「随分と長い一時間だったな」
「まあ、完全に
「確かに誰に言っても信用してもらえなさそうですよね・・・・」
そう皆がしみじみと思っていると、雪兎が一人険しい顔をしていた。
「雪兎?もしかしてやっぱり負荷が?」
「いや、そっちは短時間だったから少し疲れた程度だよ・・・・問題は二次移行した鈴達の専用機をどうやって説明したもんかと」
「「「「あっ」」」」
そう、こちらでは一時間しか経っていない間に鈴、セシリア、ラウラの三人の専用機は二次移行してしまっていたのだ。
「ど、どうしよう・・・・」
「こ、これは本国にどう説明したら・・・・」
「何を悩む必要がある?二次移行自体は喜ばしい事ではないか」
「その過程が説明出来ないって言ってんの!」
元の世界に戻ってもまだまだ問題は山積みのようだ。
「ふふ、相変わらず愉快なのだな、お前達は」
「そうは言うが、今日からお前もその愉快な仲間達の一員だぞ?」
「そうだったな。よろしく頼む」
「そんじゃあ・・・・
とりあえずこれにてアムドライバー編閉幕です!
長かった・・・・ちょっとがっつりやり過ぎたと反省しております。
かなり趣味全開なコラボシナリオでしたが、ここまで読んでいただき感謝致します。この後は予定通り11巻の聖剣編に突入します。やっと兎がフランス行くよ。
次回予告
元の世界に戻ってしばらくして冬休みが近付く中、雪兎はシャルロットに故郷・フランスへの里帰りに誘われ・・・・
次回
「冬休みとシャルロットの誘い 兎、彼女の故郷へと誘われる」