IS―兎協奏曲―   作:ミストラル0

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先日、2日3日に愛媛県の道後温泉に行ってきました。住んでるのが岐阜なので行くのに半日以上バスに乗ることになりましたが、いいところでした。帰りに姫路城も寄ったのですが、何かコスプレ系のイベントやってましたね・・・・オッキー等fateのコスしてる人とか刀剣のコスしてる人とか色々いました。中には犬夜叉とか懐かしいコスの方もいましたが(犬夜叉、かごめ、弥勒、七宝の四人は見かけた)


98話 3つ目のピースと覚醒の淑女 兎、義妹に非自重武装を預ける

マドカside

 

兄さん達とは別にピースを持つ工作員と接触するべくムーロンに向かっている私達。メンバーは私、更識楯無、布仏虚、ラウラ=ボーデヴィッヒ、カロリナ=ゼンナーシュタット、イヴァン=ニルギース、シャシャ、そして蘭の兄・五反田弾の8名。他のメンバーはともかく五反田弾の参加は意外だった。いくら兄さんの決めた編成と言えど潜入任務に素人である彼をメンバーに加えたのは疑問だ。前回のミュネーゼでの一件は蘭の護衛を兼ねての同行だったので仕方なかったが、今回は計画的なものである以上万全の態勢で挑むべきだ。

 

「この編成に疑問があるみたいね、マドカちゃん」

 

そんな私の心を読んだかのように更識楯無が声をかけてきた。

 

「お兄さんが信用出来ない?」

 

「そうではない。あの妙に用意周到な兄さんが何の考えも無しにこの編成を組んだとは思わないが・・・・」

 

「あ~、彼って時々・・・・ううん、ほとんど何考えてるかわからないものね」

 

その言葉に頷く。今回の任務に際し兄さんは私と更識楯無、そして五反田弾に新たな装備を持たせていた。その中でも私に託された開発コード【BBC】はスペックデータを確認して思わず絶句してしまった。アレは対人で使っていい代物ではない。兄さん曰く「俺と束さんのやつの劣化版」とのことだが、完全版(オリジナル)はどんなキチガイ武装だとツッコミたい。

 

「私もこんなもの(専用パッケージ)なんて貰ったから万が一なんて事は無いとは思うけどね」

 

更識楯無には兄さんが考案した専用パッケージ【ミストラル】が与えられている。ミストラルとはフランスの地方風に由来する名で、この名を持つこのパッケージはアクア・クリスタルを介したナノマシンによる水操作を主とするミステリアス・レイディの機能拡張パッケージだ。元々このISはアクア・クリスタルで清き熱情(クリア・パッション)やミストルテインの槍等の水の状態変化を操っていた。対してこのミストラルはそのアクア・クリスタルの強化版とも言えるアクア・スフィアを搭載しており、通常の水だけでなく軽水や重水(※1 中性子を減衰させる作用のある水。人体には約30%程で害を成し、重水中では魚は生存できず植物は発芽しない。一般的な水にも極僅かに含まれているが、まずその程度では害にはならない)すら生み出し支配下における。他にも(ミスト)を用いてビームを霧散させたり、空間中の水分子を操り敵の動きを阻害させる事すら可能だという(※2 これは原作におけるミステリアス・レイディの単一仕様能力【沈む床(セックヴァベック)】に該当する能力なのだが、雪兎は原作知識がこれが登場する前の巻で途切れている為これの存在を知らない)。

 

「二人共、そろそろムーロン近郊だ」

 

そうこうしている間に私達の乗るプロメテウスがムーロン近郊に到着した。ここからはプロメテウスをstorageしまい本格的な潜入工作に入る。まずチームを更に変装し街中に潜入するチームと工作員と接触するチームの二手に分かれる。街中に潜入するチームには市民達から連邦評議会の動きをそれとなく探らせる。これは兄さん曰く「シムカが捕まった事で議長の行動がどう変化しているのかを探る」とのこと。原作とやらではシムカ派がウィルコット議長を傀儡にしていた為、派閥のトップであるシムカのいなくなった影響を知る必要があるらしい。こちらのチームには更識楯無、ラウラ=ボーデヴィッヒ、カロリナ=ゼンナーシュタット、五反田弾、布仏虚が回される。潜入方法はもはやお馴染みの屋台だ。確かにこの方法ならば五反田弾が編成に加わっていても不思議じゃない。そして、残る私、イヴァン=ニルギース、シャシャが工作員と接触するチームだ。

 

「それではそちらの指揮は任せるぞ、更識楯無」

 

「ええ、更識の名は伊達じゃないとこ教えて上げるわ」

 

こうして私達の潜入任務は始まった。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楯無side

 

久しぶりの裏方仕事とあって若干張り切り過ぎた感はあった。しかし・・・・

 

「ほんとにこの世界の情報管理は雑よね・・・・」

 

いくら雪兎君から借りた兎印のハッキングツールを使ったとはいえ私達の求めていた情報がものの数十分で手に入るとは思わなかった。

 

「それに彼の予想通りというか何というか・・・・」

 

そして、得た情報は「旧シムカ派が引き続きウィルコット議長を傀儡とし、JAに対する反抗作戦を計画中」というものだった。

 

「仕方あるまい。今ウィルコット議長を自由にすれば市民達の安全の為にとジノベゼとやらの言い分を認め戦争を終結させようとするだろう。そうすれば旧シムカ派の議員達がどうなるかなど火を見るより明らかだろうに」

 

「そうだわなぁ・・・・でも、雪兎のやつが言うにはジノベゼってやつは例え戦争に勝利したとしても今みたいな武力行使を止めねぇんだろ?」

 

弾君の言う通りジャン=ピエール=ジノベゼという男は武力行使を止めないだろう。簪ちゃん曰く「原作でもあの人はそういう人だった」との事。どうやら何でも自分の思い通りにならないと気が済まない小者らしい。

 

「だからこそ雪兎君はあの【計画】を・・・・」

 

虚の言う雪兎君の【計画】とは今後起こるであろう連邦評議会とJAの全面衝突に介入し双方を制圧。そして、ウィルコット議長とジノベゼ氏を公の場で法的に裁く。これにより戦乱が終わりゼアムは不要になるのでガン=ザルディを説得し(訊かないなら物理で)廃棄させるというもの。雪兎君曰く「ウィルコット議長にはバグシーン・アムドライバー計画の罪、ジノベゼにはJAのやらかした諸々の罪があるからな。そもそもJAに各都市を武力制圧していい権限なんざ無いからな。市民からしちゃあバグシーンもJAも大差ねぇし」との事。またジノベゼ氏としてはウィルコット議長を追い落としたとしても、今後反抗勢力が生まれないようにJAの力を見せつける為にも武力行使は続くと私は見ている。なのでウィルコット議長が未だに傀儡となっているのはある意味でこちらにとっては好都合なのだ。

 

「さてと、あっちのチームも戻ってきたみたいだし撤収するとしますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お前らはピュアアムドライバーとその一味!」

 

あちらも無事にピースを確保出来たようなので合流しムーロンからケーナへと帰還している最中、運悪く包囲網を完成させようとケーナに向かっていたJAの部隊と遭遇してしまった。しかも、雪兎君からは「咬ませ犬」と扱き下ろされているロシェット=キッスの率いる部隊だった。

 

「また貴様らか・・・・懲りない連中だ」

 

「だ、黙れ!こうなったらお前達を捕らえて人質にしてやる!」

 

マドカちゃんの挑発に簡単に激昂し、どう見ても小者としか言えない発言をするロシェット。だから咬ませ犬なんて呼ばれるんじゃないかしら?

 

「丁度良い。新装備の評価試験をさせてもらうとしよう」

 

あとマドカちゃん、貴女も随分とお兄さん色に染まってきてない?

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ロシェット達は楯無の沈む床で身動きを封じたところを他のメンバーに意識狩り取られ、バグシーンだけを残して全員拘束。拘束した後に全員叩き起こし、残ったバグシーンをマドカの【BBC】・・・・ブラックホール・バスターキャノンで一掃するのを見せて戦意喪失させ、武装解除した後にプロメテウスの一室に缶詰にした。

何?戦闘がダイジェスト過ぎないか?だと?それぐらい呆気なかったのさ・・・・




設定をいくつか更新しました。

戦闘がダイジェストですいません・・・・正直、長々と戦闘描写するまでもないくらいあっさりな展開になってしまいまして。
更新に時間がかかったのは楯無の専用パッケージで躓いたからです。
・・・・K.K.は?彼も一言も発する間もなくやられましたよ?流石は空気キャラ。


次回予告

あっさりと残りのピースを回収した雪兎達はついにムーロンで始まる連邦アムドライバーとJAの一戦に介入することに。果たして雪兎達はこの一戦を止められるのか?


次回

「開戦!アムドライバーVSジャスティスアーミー! 兎、喧嘩両成敗する」







ジョイ「今回のメカはマドっちの使ったBBCことブラックホール・バスターキャノンッス」

弾「あのやべぇやつか・・・・」

ジョイ「次回登場するアドヴァンスドの方がキチらしいッスよ?」

弾「マジか」

ジョイ「さて、話は戻してこのBBC。元ネタは勿論あのキチガイPT【エグゼクスバイン】のブラックホール・バスターキャノンッス。今回は沈む床で拘束して撃ってますけど、当然本体の方にも拘束系装備が用意してあるらしいッス」

弾「これって確か着弾点を中心に超重力圏を発生させ圧殺するんだよな?IS同士だと使えねぇな・・・・」

ジョイ「まず食らったら死ぬッスね・・・・」

雪兎「ネタとして作らなきゃいかんと思って作ったが、ヤバかった・・・・後悔・反省はしてないし、俺と束さんのやつの方がヤバい」

ジョイ・弾「・・・・」

シャルロット「・・・・本当に自重してないや」

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