ドールブレイクゾーン 機械仕掛けの彼女   作:甘原彩瀬

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燐達の世界情報
WDB(WORLD Doll BREAK ZONE)
第一種戦闘侍女人形の管理とドールブレイクゾーンの管理をする機関
WDBに認められた学園しか、ライセンスがとれない。
また、第一種戦闘侍女人形を作ってる企業すら管理している。


第5話空中戦がダメなら、地上戦があるじゃない

2055年4月2日 午前9時25分 黒塚 友哉

「シェリフ、高機動モードへの移行を実行しろ、早く」

俺は、高度計とコントロールパネルを交互に目をやりながら高機動モードの準備をする。

俺は、後ろの席を見ると、緑髪の女の子が返事をする。

「了解、30秒後に移行しマース。それまでに、escapeお願いしマース」

「武運を」

俺は、スロットレバーを抜き、シートの下側にある脱出レバーを引いた。

コックピットハッチが開くと共に、俺の席が打ち上げられる。

「っく!」

全身に強烈なGが襲い掛かる中、俺は、シェルフから無線が来る。

「準備完了デース。さぁ、マスター、カウンターを開始するデース」

「そうだな。ここからは、俺たちのターンだ」

俺は、スロットレバーについているダイアルを空から機に回した。

直後、トム猫に変化が起こる。

スラスターが伸び脚に変形し、尾翼は折り畳まれスカートアーマに、左翼は立ち上がり、右翼は、スライドしながら右腕に、機首は、格納されていた左腕を展開しながら左側に曲がり人型に変形する。

「クイックな機動で1対1をするための高機動モードだ、さあ、今のセッチーには、狙撃は出来るか?」

高機動モードになったシェリフは、森に中へと落ちていった。

2055年4月2日 午前9時27分 古風五十鈴

「まさか、ヤキトリとメアリーの同時狙撃で、仕留めたと思ったら、変形するとはな」

「ええ、しかも、森の中へ消えてしまうなんて」

俺とメアリーは、ミサイル攻撃をなんとか回避できたが、爆風により、俺は、煤で黒くなり、メアリーは、ドレスが吹き飛び、半裸に近い格好をなっていた。

「マスター、ヤキトリからの情報は?」

「今の所、無い」

俺とメアリーは、今、木の枝から枝へと飛びながら、索敵をしていた。

「よっと」

俺は、近くにあった太い枝につかまり、一旦止まる。

「マスター?」

メアリーも同じように止まり、何故止まったのか、聞いてくる。

「メアリー、今、来ている物、すべて脱げ、下着もだ」

メアリーは、命じられるままに、ドレスや下着を脱ぎだす。

「全部、脱いだら、衣服をあそこの岩の側に投げろ」

メアリーは、ドレスとショーツを丸めブラジャーのカップに入れて、片方のカップで蓋をしストラップで、縛りボール状にし、ぶん投げた。ボールは、岩にぶつかると、中身が巻き散らかした。

「なるほど、まき餌ですか。てっきり、私は、このまま、野外ブゴっ」

「うんなわけあるか!」

俺は、メアリーの口をふさぎ黙らせる。

「そんなことよりも、空気迷彩を起動さて、狙撃準備をしろ」

俺は、メアリーから手を放し、スーツの電源を入れ、匍匐になり、後は、黒塚達が掛かるのを待つだけだ。

 

 


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