さぁここからエースコンアサルトが導入導入されます。
それではどうぞ
1週間が経った。
一夏は晴人と弾と共にISを纏い太平洋の中央上空で模擬戦をしていた。
真下には浮上して立体映像で艦をカバーしているラビットハウス。
束は別の広いラボでバルキリー3機同時製造してい途中である。
クロエとミハエルは監視室で三人の模擬戦のデータを記録している。
三人共使用しているISはラファール・リヴァイヴ。
晴人は連装ショットガンを弾に放ち攻撃する。
それに対し弾は急上昇し攻撃を避ける。
後を追う晴人は連装ショットガンを構え上にいる弾に狙いを定める。
弾は二丁のアサルトカノンを展開しえび反りの体制で追ってくる晴人にフルオートで連射する。
しまった、と目を見開く。
だがそれは一瞬の表情、晴人は歯を食いしばり回避し旋回する。
弾は止まりアサルトカノンで更に攻撃を仕掛ける。
晴人は避けながら弾との距離を詰める。
距離が短くなる程、弾のアサルトカノンの弾幕がより激しくなる。
連射ショットガンを収納して近接ブレードを取り出す晴人はアサルトカノンの弾丸を斬りまた更に追い詰める。
そして追い詰めた晴人は近接ブレードを振りかざす。
しかし、もう一人の少年によって止められて。
一発の重機関銃が晴人に命中する。
バランスを失い落ちていく晴人を見つめる弾は一瞬何が起きたのかわからなかったが、一瞬でわかった。
そして一夏の攻撃だと。
今度は別の方向から弾丸が弾目掛けて飛んできたが弾は避けハイパーセンサーで重機関銃を構えている一夏を見つけた。
アサルトカノンを一丁収納して最大出力で一夏の方へ向かいアサルトカノンで撃つ。
だが遠いのか命中率が低く弾丸が逸れて行く。
一夏はスコープに目を覗かせ照準を弾に合わせ引き金を引いた。
重機関銃から放たれた弾丸は弾の顔面目掛けて光の速さで飛んで来る。
驚きを隠せないまま弾はギリギリ避け攻撃を再開する。
重機関銃を収納して二丁のアサルトカノンを展開した一夏は弾に接近する。
ジグザグに飛びながら攻撃する。
そして弾とゼロ距離となり二丁のアサルトカノンを収納し右手に連装ショットガン、左手は近接ブレードを展開し弾のアサルトカノンを近接ブレードで破壊する。
弾は重機関銃を展開し一夏の腹部に向けた。
しかし遅かった。
この時点で一夏は連装ショットガンの銃口を弾の腹部に付け連射し吹き飛ばす。
一方の晴人はなんとかバランスを取り戻し海との衝突を回避し一夏の方へと上昇接近し近接ブレードで下から斬り掛かるがホバリングで回避された。
そのまま上昇する晴人に一夏はアサルトカノンを連射する。
二、三発命中しシールドエネルギーが削られる。
すると弾がいつの間にか重機関銃を構え一夏の背後に居る。
それに対し一夏は体の能力を使ってISの機動性をアップし弾の重機関銃を近接ブレードで破壊し殴る。
弾も歯を食いしばり拳でやり返すが一夏は簡単に避ける。
それをハイパーセンサー見た晴人は二丁のアサルトカノンを展開し一夏と弾の方へ急降下しアサルトカノンを連射する。
その時だった。
弾の拳を避ける一夏はその拳の腕を掴み陸上のハンマー投げのように振り回して攻撃しながら急降下する晴人に向け投げ飛ばし衝突する。
更に攻撃を加えようと接近する。
しかし模擬戦闘の終わりを告げるアラームが鳴った。
ラビットハウスに戻り格納庫でISを解除する一夏たち。
ISは緑色のリストバンドへと変わる。
汗の所為でISスーツが肌にへばり付く。
三人は脱ぎ、上半身裸になる。
体は細いが腹筋がくっきりと見え後ろ姿が美しく見える。
だが一夏は違った。
背中に大きな傷跡が残っている。
そして今や骨格や筋肉、一部の肌は天然ではなく軍式の人工物になり身体能力が強化され、
胸以外全身女性に近い。
最初変わり果てた一夏の姿を見た晴人と弾、そして束は驚愕し涙してしまった。
そんな一夏は汗を拭きたいとタオルを探す。
そこへ大きなバケットを持っているクロエと束に買ってもらったメガネを掛けているミハエルがやって来た。
クロエ「皆さんお疲れ様です。スポーツドリンクとタオルを持って来ました。」
バケットを床に置き中からスポーツドリンクとタオルを一夏たちに渡す。
一夏「すまないなクロエ。」
と一夏はクロエに礼を言い貰ったタオルで汗を拭く。
クロエは小さく微笑んだ。
ミハエル「それにしても一夏、お前1週間でIS乗りこなせたな。」
1週間で一夏はISを乗りこなせている。
それは代表操縦者より遥かに超えている。
「そんな事はない。」 と一夏は否定するが晴人と弾は一夏の言葉に否定する。
晴人「そんな事ないよ兄さん!だって一度も攻撃当たらなかったじゃん!」
弾「そうだぞ一夏!攻撃が正確だし!接近戦でも直ぐにやられるし!しかも後ろに近づいて攻撃を仕掛けようとすると物すげぇ反応力で跳ね返されるしよぉ!」
途中口調が強くなり文句へと変わる弾。
すると奥からドタバタと足音が聞こえ徐々に大きくなる。
そして
束「いっくぅぅぅぅん!!!」
奥の方からウサギ耳をパタパタさせながら束が両手を広げ人間とは思えない速さで一夏目掛けてやって来る。
束に抱きしめられる直前、一夏は束の右肩に左手に掛けてジャンプし背後に付いたが束はコケて顔からダイブし転んでしまった。
束「もぅ!ひどいよぉ〜いっくん、愛情込もったハグをしようとしたのにぃ〜」
起き上がり涙目で真っ赤な鼻の先端を両手で撫で文句言う束。
一夏「束さんは愛情込もったハグではなく、愛情込もった殺人タックルですよ。でっ?どうしたんですか?」
「ハッ!?そうだったぁ!」とパッと表情が変わる束。
束「ついに完成したよ!VF-25シリーズ!」
束がVF-25シリーズを完成させたと一夏に告げた。
これに対して一夏とミハエルは驚いた。
一夏「い、1週間で!?」
ミハエル「な、何!?」
一夏たちはパンドラというラボに居た。
中にはまだ塗装されておらずシルバーに輝くファイター形態のVF-25F、S、G、がガンポッド(スナイパーライフル)を兵装した状態で正面に横列で並んでいた。
一夏「す、すごい……」
ミハエル「い、一週間で3機を造るとは……」
一夏とミハエルは唖然としながらも口にする。
晴人と弾は「おお!」驚きの声を上げる。
向こうの世界ではVF-25一機製造するのに最低1ヶ月が必要だった。
だが束は1週間でVF-25シリーズ全機を製造したのだ。
束「どうだぁ!この天災と言われる束さんのスゴさは!」
両手を腰に当て胸を張る束。
一夏とミハエルは3機のバルキリーの主翼、垂直尾翼、水平尾翼、そして細かい各部を厳しくチェックする。
すると外側のコックピットの前にある紫色に輝くものを見つけた。
一夏「お、おいミシェル……見てみろよ……」
最初に気付いた一夏は目を見開きミハエルを呼ぶ。
ミハエル「どうした一夏?」
ミハエルはVF-25Gの先端に座っている一夏の方に近寄り近くにあった脚立で登り一夏が見ている方に目を向けた。
ミハエル「なっ!?こ、これは⁉︎ま、まさか!?」
一夏が見る先にある紫色に光る物に驚き声を張り上げるミハエル。
一夏「ああ、フォールドクォーツだ。」
そう確信した一夏。
だが束は違うと言った。
束「それはいっくんとみっくんが言うフォールドクォーツじゃないよ。」
ミハエル「違う?じゃあ一体これはなんですか?」
束「えーとね、みっくんから聞いたけんだけどフォールドクォーツは大宇宙にあるんでしょ?流石にこの私でも無理があるよ。だけどね、この地球と月の裏側にはフォールドクォーツと同じ性質を持つ鉱石『ジャンプクォーツ』が存在してるんだよ!」
一夏「ジャンプクォーツ?何処かにジャンプするんですか?」
束「そう!けど地球原産のジャンプクォーツは大体地球の半分の範囲しかジャンプできないんだよ。でも月原産のジャンプクォーツは地球全体なんだよ!」
一夏「まるで超小型化したフォールドブースターがバルキリーに搭載しているようなもんだな。」
ミハエル「じゃあこの3機のバルキリーに搭載されているジャンプクォーツは?」
束「月原産だよ!」
どうやって持ってきたんだよ、と一夏とミハエルは思った。
束「でも、ジャンプクォーツはフォールドクォーツの代用だからジャンプできないから。まぁいずれジャンプ出来るようにするから待っててね。」
一方の晴人と弾とクロエは1機ずつバルキリーを眺めていた。
弾「スッゲェな晴人。」
晴人「う、うん。戦闘機だけどロボットに変形するんだよね?なんだかロボットアニメの世界にいるみたいだよ。」
弾「ISも同じだろう。」
晴人「だね。しかし、戦闘機をこんな近くで見るのも初めてだけど、久しぶりに戦闘機を見たよ。」
弾「ああ、ISが世界に知れ渡った時だよな。」
クロエ「今でも戦闘機を所有している国はフィリピン、ジャマイカ、アフリカ、 チェコスロバキア、そしてシリア。どれも経済が訳ありで女尊男卑がない国なんです。」
そう会話しながらバルキリーを見る晴人たち。
一夏とミハエルはそれぞれコックピットに乗り計器に異常がないかチェックする。
そこに束が脚立に登ってコックピットの外側から嬉しそうに一夏を見る。
束「これでSMSが立ち上げれるね。」
一夏「はい、でも正直オペレーターや経営担当が出来る社員が居ないのは厳しいです。」
束「ねぇいっくん、束さんの知り合いで経営担当出来る人たちがいるんだけど。」
一夏「スコールとオータム、そしてマドカですよね?」
スコール、オータム、マドカ。
彼女らは束の仲間であり、現在ISの戦闘データを収集しに向かっている。
束「ほふぇ!?なんで知ってるの?」
一夏「束さんがラボにこもってバルキリーを造っている間、ISを教えに来てくれたんですよ。」
計器を触り不備がないか確認する。
その時だった。
束のポケットからアラートが鳴った。
ポケットから小さな長方形のリモコンを取り出す。
するとリモコンから立体映像が映し出されそこに椅子に座って寛いでいるスコールが映し出された。
どうやらこれは束の携帯電話らしい。
束「おひさースコーリュン☆」
スコール『ええ、お久しぶりね束。』
束「それでどうしたのスコーリュン?束さんに電話を掛けてくるなんて相当な事があるのかな?」
スコール『ええ、そうよ。そこに一夏くん居るかしら?』
一夏「ああ、ここに居る。」
スコール『お久しぶりね一夏くん、顔が見えないけどまぁいいわ、束も聞いてちょうだい。』
束「オーケー☆」
一夏「で、何の用だ?俺絡みの事か?」
スコール『残念だけど違うわ。ニュースつけてくれるかしら?と言ってもあなた達がいる所はラボよね。今イギリスの首都ロンドンでテロが起きてるの。」
束「テロ?」
スコール『ええ、けど爆弾テロや集団テロと言った汚い手段で実行するテロじゃないの。』
一夏「どうゆう事だ?」
スコール『つまりテロリストが正々堂々とロンドンに向かってるって事よ。』
一夏「はっ?向かって来てるってその前に軍に叩かれてるだろ?」
スコール『それが逆に叩きに向かったIS部隊が壊滅したのよ。』
束「ISが全滅⁉︎」
声を張り上げた束に他のみんなが振り向き近寄る。
一夏「実行犯が使っている兵器は?」
スコール『それが信じられないけど航空要塞だわ。そしてそれを守る4機の戦闘機Su-37よ。この戦闘機のパイロットたち、ほぼISを確実に落としていくの。それにイギリス政府の情報では航空要塞に目に見えないシールドが貼られてるらしいわ。』
一夏「航空要塞……」
スコール『ええ…今でも信じられないわ……ロンドンは壊滅状態、だから貴方の力でロンドンを救って欲しいの……私の生まれ故郷なの……』
一夏「…家族が居るのか……」
スコール『父と母……祖母が居るの…政府は混乱状態で非常事態宣言が発令していないの………お願い一夏くん…ロンドンを…家族を………守って…』
一夏「……俺の条件を呑んでくれるなら引き受ける……」
スコール『条件………』
一夏「ああ、俺はSMSと言うPMCを立ち上げた。だが戦闘員はいるが経営担当が少ない状態でな、そこでだスコール。お前とオータム、マドカと一緒に経営担当としてSMS社員になって貰いたい。」
スコール『いいわよ……データ収集以外私たち暇だから…』
一夏「了解した、依頼を引き受けよう。」
スコール『ありがとう……一夏くん…』
スコールは電話を切った。
いつの間にかパンドラの中は静まり返っていた。
一夏はコックピットから降りた。
束「いっくん行くの?」
真剣な表情で言う束
一夏「ああ、行きますよ。まさか最初の仕事がこんな大きな仕事だとは思いませんでしたけど。」
ミハエル「まぁウチの会社の宣伝にもなるしな。」
ミハエルはそう言い掛け直しながらニヤリと笑う。
一夏は「まぁな。」と言い少し間を空け晴人と弾に真剣な顔を向ける。
一夏「晴人、弾、此処にあるVF-25F、G、はお前たちの為に束さんに造って貰った。だから此処で俺のドッグファイトを見ておけ。」
晴人「わかったよ兄さん。」
弾「ああ!だが死ぬなよ一夏!」
一夏「フッ俺はそんなタマじゃない。」
と一夏は二人に言う。
次にクロエに顔を向け此処からロンドンへの最短ルートを聞いた。
クロエ「一夏さんの機体なら弾道ミサイルのように宇宙に上がりそこからロンドンに向かうのが一番の最短ルートです。」
一夏「わかった、すぐに準備する。」
パンドラを出て部屋に戻ってパイロットスーツに着替えヘルメットを持ち滑走路に向いガウォーク形態のVF-27ルシファーに乗りヘルメットを被る。
一夏「クロエ準備は出来た、滑走路を上げてくれ。」
クロエ『わかりました、滑走路を上昇させます。』
ブザーが鳴り一瞬揺れ滑走路は上に上昇する。
その間に全システムを起動しルシファーを起動させ機体のチェックに入る。
そして滑走路はラビットハウスの甲板に上がった。
クロエ『レーダーに機影の反応なし、立体映像を解除、いつでも発進出来ます。』
一夏「了解、各エンジン良好、圧力異常なし、全システムオールグリーン、出る!」
ルシファーは少し上昇しファイターに変形し最大スピードで一気に上昇し宇宙へと飛翔した。
英国、イギリス。
ロンドンを中心とし政治、経済バランスが安定で有名な国である。
歴史や文化が長く、ウェストミンスター宮殿、タワーブリッジ、を始め多くの歴史深い建物が存在し年間何万人もの観光客がイギリスに来る。
だがそんなイギリスのロンドンは今、テロによる攻撃を受けていた。
空から爆弾が降りロンドンに落ち爆発し黒煙が上がる。
爆発が降って来た方角にブーメラン型の巨大航空要塞が飛んでいた。
そこにリヴァイヴを纏った4機のイギリス軍IS部隊が接近していた。
だが航空要塞を守る4機のSu-37のバルカン砲の攻撃が見事にヒットし爆発を起こした。
そして爆炎の横を1機ずつ通過して行き元居た航空要塞の背後に並列で飛ぶ。
???『ヒャッフォォォォォ!この新装備イケるぜ!』
???『オルマ中尉、作戦中は私語を慎め。』
オルマ『方苦しい事言うなよスレイマニ隊長!おいトーリャ、何かゆったれ!』
キリアコフ『ああ!機体はダメだけどこの新装備は世界で一番の美しい物だよ!』
???『ガハハハッ!こりゃ凄いもんだぜ隊長。』
スレイマニ『ガリビア、お前まで………』
ヴィルコラク遊撃隊の隊長を務める「ミロシュ・スレイマニ」は新装備に興奮する三人の部下たちに呆れる。
ガリビア『そりゃそうだろ?ISが誕生して俺たち(戦闘機パイロット)お払い箱になったんだぜ?そして俺たちはテロリストと言う形で新装備ぶら下げて久し振りに飛んでいるんだ。』
確かにガリビアが言っている事には同感するスレイマニ。
だが興奮している三人の部下がISに堕とされたらたまったもんじゃない。
スレイマニ『興奮するのはいいが、作戦に集中しろ。新装備がISに効いているが、このSu-37の機体はISにとって脆い物だ。それだけは頭の中に入れとけ。』
レーダーに1機のISを補足しアラートが激しく鳴った。
スレイマニ『回避。』
ヴィルコラク遊撃隊は二手に分かれた。
するとスレイマニが元飛んでいた場所から真下からビームが飛んで来た。
ビームを発射されたところに目を向ける。
そこに巨大なレーザーライフル「スターライト」を構え蒼いIS「ブルー・ティアーズ」を纏う金髪のロングヘアの国家代表候補生「セシリア・オルコット」が居た。
セシリア「わたくしたちの国をよくも滅茶苦茶にしてくれましたわね!さっきのは威嚇です。もうこれ以上は好き勝手にはさせませんわ!このわたくしセシリア・オルコットが祖国イギリスに手を出した事を後悔させてあげますわ!」
敵に届かないのに声を張り上げるセシリア。
その間に旋回し編隊を組み直しているヴィルコラク遊撃隊。
そしてスレイマニは部下たちに指示を出した。
スレイマニ『相手の狙撃は正確だが集中し時間が掛かっている。一列になり相手のビーム発射後、散開し左右前後から一気に叩く。』
部下達は「了解」と告げる。
スレイマニ『行くぞ、ヴィルコラク遊撃隊。』
スレイマニの機体が急降下しそれに続き、オルマ、キリアコフ、ガリビア、の順で急降下し一列になる。
セシリア「一列でこちらに来るとはどうやらこの『スターライト』のビームで串刺しにされたいようですわ…ね!」
スコープで狙いを定めスターライトを放ちビームがスレイマニ達の方へと向かって来る。
決まった。
セシリアはそう思った。
だがその予想は裏切られた。
スレイマニ『今だ、全機散開。』
ヴィルコラク遊撃隊は散開しビームを避けた。
セシリア「なっ!?」
そして指示通りに左右前後に散らばりセシリアを囲みロックする。
セシリア「ま、まぐれですわ!こうなったらッ!」
セシリアは背中に搭載されている4基のレーザービットを射出し攻撃する。
ヴィルコラク遊撃隊は一旦回避しセシリアと距離を取る。
セシリア「まだまだですわ!」
4基のビットは散らばったヴィルコラク遊撃隊の背後に回りビームを発射する。
だが背後を取られてもヴィルコラク遊撃隊は避ける。
セシリア「どうして当たらないのですか!たかが戦闘機に!」
ビットが敵に命中しない事に苛立ち声を上げるセシリア。
スレイマニ『全機、共同で後ろにまとわり付いている虫を撃墜しろ。』
ガリビア、キリアコフ、オルマ、『了解!』
スレイマニーはガリビアのビットを、ガリビアはスレイマニーのビットをバルカン砲で破壊する。
オルマ『よぉトーリャ!お前のケツ拭きに来たぜ。』
オルマはキリアコフの後ろにつきキリアコフにまとわり付いているビットをロックした。
だがビットの前にキリアコフの機体がある為攻撃が出来ない。
「それじゃあお前のケツが拭けねから上昇しろ。」とオルマが言う。
キリアコフ『そりゃどーも。』
キリアコフは呆れた声で返事をし一気に操縦桿を引き急上昇する。
これでキリアコフに当てなくて済む。
オルマ『ファイヤ!』
オルマはバルカン砲でビットを破壊した。
キリアコフは逆に急降下し真上からオルマの後ろに付いてきてるビットをバルカン砲で破壊した。
セシリア「そ、そんな!?わたくしのブルー・ティアーズが!?」
声を張り上げ絶句するセシリアは再びスターライトを構えオルマ機に向ける。
しかしスレイマニーが放った一発のミサイルで破壊された。
セシリア「キャァァァァァ!」
セシリアは悲鳴を上げながら爆風と爆発に煽られ落ちて行った。
だが何か大きな物に包まれて受けてめられた。
それを確かめるとそれは大きな「手」だった。
よく見てみればロボットの手だった。
上を向くとこっちを向いているロボットの顔があった。
そのロボットはISより大きかった。
するとロボットから声が発せられた。
???『大丈夫か?』
その声は男性だった。
このロボットの中に人が乗っているだろうと思うセシリア。
しかし男性嫌いな彼女にとって最悪だった。
だが助けてくれた事には感謝した。
セシリア「助けてくれて有難うございます。」
???『礼なんていい、それよりもここから離脱した方が方がいい。』
男性の言葉に腹が立ったセシリア。
セシリア「その言葉は私が貴方に言う言葉ではありません事?」
???『レーザーライフルとビットを破壊された奴が何を出しゃばっている。』
男性はセシリアと4機の戦闘機の戦闘を見ていた。
セシリア「なっ!?それは……数が多いからですわ!あんな戦闘機ISでー 」
???『じゃああれはどう解釈するんだ?』
男性はロボットの首を動かしある方へと顔を向ける。
その先には航空要塞を堕とそうとする大人数のIS部隊がいた。
だが4機の戦闘機に次々と堕とされていくのだった。
セシリア「そっ!そんな!?IS部隊が!?」
ハイパーセンサーでその様子を見たセシリアは驚愕する。
???『戦争を経験した事もない奴らが戦争を経験している奴らに勝てるわけがないだろ。しかもパイロットは相当のプロだ。いいか?勝てないのはそれが理由だ。』
事実を述べた男性。
しかしセシリアはロボットの手から離れ空中に浮き男性が述べた事を否定した。
セシリア「そんな事はありませんわ!ISは世界最強、負けている理由はISが量産型機(リヴァイヴ)だからですわ!」
???『じゃあお前はどうなんだ。そのISは量産型機じゃないだろ?』
セシリア「グッ………」
不意を突かれたかセシリアは黙ってしまう。
???『もういい、お前と話してもその間にロンドンの被害が大きくなるだけだ。とりあえずお前は此処から離れろ。』
するとロボットは戦闘機に変形した。
セシリアは目を見開き戦闘機に変形した事には驚く。
戦闘機は一気に戦場と化している航空要塞の空域まで飛翔した。
ISより遥かに超える速さにセシリアは唖然と宙に立っていた。
次回、ヴィルコラク遊撃隊とドッグファイトします。
次回もお楽しみに