インフィニット・ストラトス F   作:スカイマーク

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どうもスカイマークです
何も言う事がないので本編どうぞ!


革命を

 

発表会見開始時間になった。

会場にいる報道陣たちが息を殺し待っていた。

すると前方のステージの右側から右手にマイクを持った女性が現れた。

彼女の登場で報道陣たちのカメラを光らせた。

 

スコール『お待たせていたしました。ただいまから、SMS発表会見を始めす。司会進行を務めます、SMS社経営担当部部長のスコール・ミューゼルです。よろしくお願いします。』

 

スコールは深々と一礼し司会を進めた。

 

スコール『注意事項があります。質問時間は設けてあります、発表中の質問はやめて下さい。尚、技術面の質問は我が社の企業機密なので技術面の質問はやめて下さい。注意事項を守らなかった場合、発表会見は中止します。』

 

彼女の眼は報道陣たちの息を呑み込ませるほどだった。

 

スコール『それでは、発表に移ります。南西の空に注目して下さい。』

 

報道陣たちは南西の空に視線を向けると同時にカメラも向けた。

するとカラフルスモークを噴射する3機の戦闘機が三角形の編隊飛行していた。

「変形する戦闘機」で話題になっている戦闘機だ。

すると報道陣たちは真ん中先頭の戦闘機が後ろの2機の戦闘機と違う事に気付いた。

良く見てみるとヴァラヒアによるロンドン襲撃の時、突如現れロンドンを救った「英雄の騎士」の戦闘機だった。

驚きの声を上げながら報道陣たちは英雄の騎士を撮った。

3機の戦闘機は編隊飛行をしながら会場上空を通過した。

通過した3機の戦闘機は急上昇して「人型ロボット」に変形し急降下した。

更に報道陣たちは「おおおお!!」と驚声を上げた。

そして地上から10メートルのところで「腕と脚が付いた戦闘機」に変形しステージの後ろへ着陸した。

コックピットのハッチが開きそこから出て来たのは見た事もないパイロットスーツと顔を覆い尽くすヘルメット姿で敬礼する三人、翼、空、風馬が現れた。

 

スコール『皆様ご存知の通り「変形する戦闘機」で世界中で話題になっている戦闘機です。正式名は「バルキリー」三段変形する可変戦闘機です。ここからはSMS創始者社長の翼・リーゼ・バーフォード社長がSMSの説明とバルキリーについて説明をします。ではバーフォード社長お願いします。』

 

スコールに名前を呼ばれた翼はヘルメットを取り愛機のルシファーから降りてステージへと上がりスタッフからマイクを貰って真ん中へ立った。

報道者から「若すぎる…」「子供じゃないのか!?」と動揺の声がするが翼は無視して唇を動かし言葉を発した。

 

翼『SMS創始者社長の翼・リーゼ・バーフォードです。まず先にSMSについて説明したいと思います。SMSは「Strategic Military Services 」の略語で現在はテロ組織の犯行阻止と壊滅を目的とし活動するPMCです。』

 

翼が言っている事は半分嘘である。

 

翼『今後ろにいる二名のバルキリーのパイロットは私率いる精鋭小隊「デルタナイト」です。私は社長という柄ではなくどちらかと言うと訓練の指導と前線で戦うタイプです。さて自分の話よりバルキリーについて説明します。二名のパイロットについては後でお話しいたします。バルキリーは先程言った通り三段変形する可変戦闘機です。飛行形態は「ファイター」今後ろにあるバルキリー、みなさんが「両足、両腕が付いた戦闘機」と言っているのは「ガウォーク」という形態です。そして人型形態は「バトロイド」です。我が社の社員(戦闘員)はVF-25『メサイア』という量産機を使用しています。全長はファイターで18.72m 全幅15.50m バトロイド時の全高は14.53m です。攻撃兵装は12.7mmレーザー機銃、58mmガトリング式ガンポッド、アサルトナイフ、マイクロミサイル、防御兵装は防弾シールド、ピンポイントバリアシステム、アクティブステルスシステム、チャフ・フレアがあります。また、ISのパッケージのように選択武装備があります。VF-25の性能はISを上回っており最高速度M(マッハ)5.0を記録しています。』

 

そんなまさかと報道陣たちの大半は呆れていた。

だが次の翼の言葉によって変わった。

 

翼『実際デュノア社のIS『ラファール・リヴァイヴ』、三菱社のIS『打鉄』この2機のISと同時に模擬戦をして2機とも絶対防御の範囲を軽く超えてしまい「破壊」という形でバルキリーが勝利しました。実際の映像があります。』

 

翼はスコールに顔を向け目で合図した。

スコールはコクリと頷きポケットから黒い延べ棒状の小型立体映像機(プロジェクター)取り出し翼の元へ向かい報道陣たちの真上に2DでISとバルキリーの模擬戦映像を映した。

最初に映ったのは1機のVF-25がファイターで2機のIS「リヴァイヴ」「打鉄」のアサルトカノンの攻撃から逃げているところだった。

2機のISはVF-25の後ろを追いかける。

その時、VF-25が徐々に斜め上に傾き始めた。

するとバトロイドに変形し華麗に回転しながら2機のISの背後を取り右手に持っているガンポッドでリヴァイヴを攻撃した。

無数の弾丸を浴びたリヴァイヴは装甲が貫かれ4枚の他方向加速推進翼が蜂の巣になり爆発を起こした。

幸いISのパイロットは気絶したままだがISスーツの背中に着けていた自動パラシュートで脱出していた。

席から驚愕する声が彼方此方から聞こえてきた。

報道陣たちから見れば衝撃な映像で情報だ。

生中継で見ている人たちもさぞかし驚いているだろう。

映像はまだ続いていた。

アサルトカノンの弾を切らした打鉄はそれを投げ捨て日本刀の近接用ブレード「葵」を取り出しVF-25の左腕に斬り掛った。

だがVF-25のピンポイントバリアシステムが起動し左腕にある防弾シールドとともに防ぎ打鉄を振り払った。

それはまるで野球のように飛んできたボールをバットで打つようなものだった。

装甲も両肩部分の盾も砕け散り打鉄を纏ったパイロットは脱出したがリヴァイヴのパイロットと同様気絶していた。

 

翼『ISを纏っていたパイロット二名は体に異常はありません。』

 

翼たちは世界に衝撃を与えた。

世界最強と呼ばれたISが10m以上の可変戦闘機にやぶれたのだ。

 

翼『コレでバルキリーの発表を終わります。ここで質問時間にします。何か質問ある方は?』

 

報道陣たちは続々と我こそはと手を上げた。

映像を切り小型立体映像機を元のポケットにしまったスコールがある記者を指名した。

指名された記者はその場に立ち上がりスタッフからマイクを貰った。

 

『フジテレビの………と言う報道番組の者ですがこのバルキリーは独自開発ですか?』

 

翼は答えた。

 

翼『ええ、勿論です。システムも全て独自開発です。これから発表するもの全て独自したものだと思って下さい。』

 

報道陣たちは「おおおお!」と動揺の声を上げる。

スコールは次々と記者を指名した。

 

『中日新聞の者ですがVF-25の「25」とは他にもあると言う事ですか?』

 

翼『いいえ、「25」というのは起動テストを25回目でクリアし「VF-25」と名付けました。』

 

当然嘘である。

次にスコールが指名したのは海外メディアの記者だった。

 

『アメリカのMMMの者です。失礼ですが……バーフォード氏は何歳ですか?』

 

翼『15ですが何か?』

 

報道陣たちは言葉を失った。

15歳の少年が高度な技術と兵器を持つPMCの社長なんて聞いた事もない。

MMMの記者は質問を続けた。

 

『で、では「英雄の騎士」も………』

 

翼『はい、「英雄の騎士」は私です。他に質問は?』

 

正直言いたくなかったが質問にはきっちり答える翼。

英雄の騎士の正体が少年だと知った報道陣たちは唖然と驚愕そして動揺が表情を見せる。

その所為か挙手していた者たちはいつの間にか手が下がっていた。

 

翼『それではバルキリーについての質問時間を終わります。』

 

確認した翼は質問時間を終わらせ一礼して上手側へと退場した。

 

スコール『では次の発表に移りたいと思います。我々 ー 』

 

その時だった。

 

 

 

 

空から人が降ってきた。

空気を切り裂くように音を立て落下しアイアンマンのようにステージの真ん中に着地した。

報道陣たちは口を開きぽかーんと唖然としていた。

これに対しスコールは手を額に当てやれやれとした表情でため息をついた。

何故なら空から落下して来た人物がスーツ姿のミミ・リーゼ・ラビット(旧名:篠ノ之 束)だからである。

彼女は立ち上がり何故かしら用意していたマイクで喋り始めた。

 

ミミ『はいはーい!みなさーん!こんにちはー、ISの生みの親「ミミ・リーゼ・ラビット」こと旧名「篠ノ之 束」だよー!』

 

突然 ISの開発者であり全国指名手配の人物が現れ唖然としていた報道陣たちは騒ぎ始めカメラをミミに向け拡大する。

 

ミミ『ここからは私の発表だからスコーリュンはもう戻っていいよ。』

 

なんであだ名で言うのかしら、と呆れた表情でスコールはミミ言う通り元いた場所に戻った。

 

ミミ『それじゃあ発表するよ!はっ!』

 

ミミは両腕を横に広げた。

するとミミの左右に光り輝く閃光が現れた。

ISの展開時と同じ閃光だ。

そして閃光の中からISのようなアーマードスーツが現れた。

 

ミミ『これは「インフィニット・バルキリー」通称「IV」、ISの進化版アーマードスーツだよ!』

 

報道陣のカメラがIVに向けられる。

ミミはIVについて説明に入った。

 

ミミ『IVはバルキリーで言うファイターに変形可能、そしてISより遥かに機動性を超える優れた機体だよ。あっ、このIVの事言ってなかってね。紹介するよ、左のIVは「ナイトメアプラス」で反対側は「ナイトメアプラスEX」、2機とも量産機だよ。』

 

ナイトメアプラス

名前の通りオズマたちの世界にある統合軍の量産型バルキリーである。

ナイトメアプラスEXも同じでナイトメアプラスの発展機でもある。

束はこの2機の量産型バルキリーをIV化したのだ。

 

ミミ『あっ、そうそうナイトメアプラスEXは面白いんだよねぇ〜』

 

この後、ミミは爆弾発言をした。

 

ミミ『実はナイトメアプラスEXは男性も乗れるんだよ!』

 

ミミが放った言葉に報道陣は騒然となる。

 

ミミ『どうやって出来たのかは教えないよ。勿論IVの事もね。質問タイムはめんどいいからやりません。これでIVの発表を終わるねー』

 

そう言ってミミはナイトメアプラスとナイトメアプラスEXを収納し後にした。

ここで10分の休憩に入った。

この10分の間に各国は嫌、世界中はこの発表で混乱状態になっていた。

 

 

 

 

 

 

10分後

 

 

ステージの真ん中に社長の翼とミミ、そしてパイロットスーツ姿の空と風馬が立っていた。

 

翼『ここからはバルキリーとIVの販売について説明します。休憩中に本社から数件購入についての電話が来ましたが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バルキリーとナイトメアプラスこの2つは販売及び軍には提供しません。』

 

報道陣たちは騒然としたが数秒後に黙った。

 

翼『理由は簡単です。我が社はPMCで商売しているからです。そして戦争になりかねないからです。特にバルキリーは完全に兵器ですから販売しません。なおナイトメアプラスEXについては女尊男卑に干渉されていない国だけに販売します。発売日は今日からです。』

 

ミミ『もしバルキリーやIVを強奪や解体して調べて自分の会社や国に渡したら ー」

 

ミミはポケットから黒いスイッチボタンを報道陣に見せた。

 

ミミ『世界中のISのコアをこのボタンでひとつで破壊するよ。そんなの嘘だって鼻で笑っている人たち、ミミさんを誰だと思ってるのかい?ISのコアを開発した生みの親だよ?コアひとつひとつに爆破装置付けてあるから馬鹿なことをしたら覚悟しといてね☆それじゃあ最後の発表に移るよ!ここにヘルメットをかぶった二人の男性がいます。この二人はデルタナイトの隊員です!自身の事情で名前と顔を映すことは出来ません。この二人はISを動かせることが出来るんです!あともうひとり動かせる男性も居るよ!』

 

またSMS社は世界を騒がせた。

 

 

 

 

 




勝手に打鉄を三菱社の物にしてしまいましたw
あとフジテレと中日新聞も出して申し訳ありません。
次回は、、、鈴 登場?
次回もお楽しみに!

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