美少女な妹いるけど文句ある?   作:ainex

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結局連続でゲームネタ書きました、でも今回はボードゲームです。


妹達とゲーム2。前編

現在俺と小麦と胡桃ちゃんは自宅のリビングにいる、しかし会話は無い。それもそうだろう、あんなクソゲーやった後でハイテンションでいれるわけないです。

 

「「「………………。」」」

 

うわ、めっちゃ気まずい、佐倉家最大の気まずさだよ。心なしか皆顔がひきつってるよ。

 

「……お、おい、とりあえず昼飯にしようか。」

「……お兄ちゃんあんなの見た後にご飯食べる気になるの?」

「……さすがに私も固形物は喉を通らなそうです……。」

 

だ、だよな。確かにそうだ、あんなの見た後で飯食べるとか正気じゃない。俺よ、選択を間違えるな。何かかんがえろ!この気まずさを吹き飛ばす名案を!

俺は無い脳みそをこねくり回して考えた、しかし俺程度の奴にそんな名案考えつくはずもなく俺は天を仰いだ。

 

「お兄ちゃんさっきから何してるの?」

「いや、少し考え事をだな……。」

「お兄様、もしかしてこの気まづい雰囲気を打開する策をお考えですか?」

「な、なぜそれを!?」

 

胡桃ちゃんいらない所でかんがするどすぎるぜぇ……。

 

「お兄様の事なら何でもわかっていますから。」

「ンぐぐぐぐ……。」

得意げに鼻を鳴らす胡桃ちゃん、それをどこか悔しそうな目で睨む小麦。うん、もはや気まづい空気悪化してないか?

 

「そ、そうか、とりあえずその策ってのはどういうやつなんだ?」

「とりあえず昼食を食べてからのお楽しみにしましょう。」

「うげぇ、結局昼食たべるの。 」

「勿論ですよお姉ちゃん!あんなレゴブロック見たいなものだけでは栄養が偏ってしまいますから!」

 

ちなみに胡桃ちゃんが言ったレゴブロックみたいなものと言うのは朝に小麦がコンビニで買ったカロリーゲット、と言うゲーマー御用達の栄養補助食品である。

 

「か、カロゲをバカにするつもり!カロゲは私に夢と希望をくれた最高のご飯なのよ!」

「はいはい、……お兄様?今日のお昼は私が作りますから冷蔵庫のもの勝手に使ってもいいですか?」

「お、おう、勝手に使ってもいいぞ!それにしても胡桃ちゃん料理出来るのか?」

「む、失礼ですねお兄様、私これでも元の家では朝昼晩全部つくってたんですからね?」

「む、無視しないでよ!」

 

マジか胡桃ちゃん料理出来んのか!こりゃどっかの冷凍食品妹と違ってポイント高いぞ!

 

「そりゃ期待できる。んじゃ悪いけど胡桃ちゃん、頼む!」

「はい、任せて下さい!」

「だから無視しないでって!」

 

胡桃ちゃんは期待してくださいと言った感じで胸を張って俺を見る。

むむ、タダでさえでかいのにそんな事したらはち切れるぞ。何がとは言わんがな。

 

「……うぅうぅうううぅぅぅううう!」

 

尚小麦は胸に手を当てて胡桃ちゃんのを恨めしそうに見ていた。

気にするな小麦、お前は小さい訳ではない!胡桃ちゃんがデカすぎるだけなんだ!ほんとに何がとは言わないけど。

 

「……お兄ちゃんのバカ。」

 

 

 

××××××××××××

 

 

 

その後胡桃ちゃんの料理(めちゃくちゃ美味しかった)で満腹になった俺達3人は腹を抱えて椅子に座り込んでいた。

 

「ふーめちゃくちゃ美味しいな。」

「む、悔しいけど美味しいと認めてあげる!」

「お前は何様だ。」

 

ビシ!と強めに小麦の頭を叩く、お前はまず冷凍食品で弁当を埋めることをやめろ!

 

「お2人ともお粗末さまでした。2人に美味しいと言われたら作った甲斐があったものです。」

「いや、マジで美味しかったよ。下手すれば家の母さんより上手いかも。」

「確かにそうかもね。下手すれば、下手すればだけどね!」

「だから何でお前は対抗しようとしてんだよ。」

「黙っててお兄ちゃん!女には譲れないものがあるの!」

 

もう放っておこう、何かめんどくさいし。

 

「あ、所でさっき胡桃ちゃんがいってたやつってなんなんだ?」

 

俺は台所で洗い物をする胡桃ちゃんに話しかける

 

「そう言えばそんなこといってましたね。すっかり忘れてました、テヘ」

 

いやいや、テヘじゃないから。

 

 

それから洗い物を終えた胡桃ちゃんは急ぎ足で2階に上がっていった。んー何を持ってくるつもりなんだ?……変なものじゃないといいけど。

 

「お待たせしました。」

 

すると胡桃ちゃんは小脇に何かを抱えてリビングに入ってきた。

 

「みるく何持ってきたの?」

「お前まだその名前でよんでんだな……」

「はいお姉ちゃん、これは……妹と共に回る人生ゲームです!」

「え?なにそれ、嫌な予感しかしないんですけど。」

「妹と共に回る人生ゲーム、だと……。」

「あら、お兄様このゲームを知ってるんですか?」

「いや、知らん。」

 

すいません言いたかっただけです。反省はしてません。

この後妹たちに白い目で見られたのは言うまでもないだろう。

 

 

 

×××××××××××××

 

 

 

説明しよう!妹と共に回る人生ゲームとは普通の人生ゲームのスタート時主人公1人でスタートからスタート時を主人公と妹に置き換えただけのゲームである。(説明書参考)

 

なんだこれ、クソゲーの匂いがプンプンするんだが……

 

「では始めましょう!」

「ほんとにやるの?」

「勿論ですお姉ちゃん!」

「はぁ、もうお姉ちゃんって呼ぶなって言うのも疲れたよ。」

「ではこむぎんと呼びましょうか?」

「……お姉ちゃんでお願いします。」

 

小麦、胡桃ちゃんに弱いな。

 

「と、とりあえずやろうか、文句つけるのはやってからにしよう。」

「それもそうね、終わったらボロクソに罵倒してあげるから。」

 

あ、もう罵倒するのは決定事項なのね……。

とりあえず妹と共に回る人生ゲームスタート!

 

「んーとルールは普通の人生ゲームとあまり変わんないのよね?」

「はい、とりあえずは普通の人生ゲームだと思ってプレイして見ればいいかと」

「よくこんなの発売されたな……。」

「これは発売されてませんよ?元の両親から貰ったものです。」

 

え、胡桃ちゃんの両親って何やってる人なの。

 

「そ、そっか、じゃあまず俺からスタートで。」

 

そう言って俺はルレーレットを回す。そして止まったのは5の数字、俺は妹を載せた車のコマを5進める。そして止まった先は……

 

「……妹を拾った、妹が1人増える。ってなんだこれ!」

 

妹を拾ったってどういう意味じゃこら!

 

「ふふ、ある意味お兄様らしいですね。」

「お兄ちゃんゲームでも妹増やしたの?変態。」

「別に増やしたくて増やした訳じゃないから!」

「まあまあ、次は私の番ですね。それ、」

 

そう言ってまたルーレットは回り始める、そして止まったのは6の数字、俺よりも一つ上か。

 

「妹が駄々をこねた、1回休み、ですね。」

「もはや、意味が不明だな。」

「もういいからさっさと終わらせよ、えい、」

 

小麦がルーレットを回す、そして止まったのは2の数字、どれどれ内容は……

 

「……妹がゲームにハマって引きこもりになった。2回休み……か。これまんま小麦だな。」

「う、うるさい!」

「これはお姉ちゃんにピッタリなマスですね。」

「どういう意味よ!」

「はいはい、んじゃ次俺な、」

 

止まった数字は5の数字、どれどれ……

 

「財布を忘れた、スタートに戻る、もっと早く気づけよ!」

「もう、おっちょこちょい何ですねお兄様。」

「ばーか!バチが当たったんだよ!」

 

んぐぐ、何だかこのゲームはストレスが貯まるな、ってまた俺か。

俺はまたルーレットを回す、止まった先はまたまた5、って

 

「また妹が増えたじゃねーか!」

「お兄様まだ増やしたりなかったのですか。」

「やっぱりお兄ちゃんは変態だね。」

「誤解だー!」

 

 

 

 

 

 

 




途中経過、胚芽、妹3人、小麦、妹1人(引きこもり中)、胡桃、妹1人(駄々こね中)
次回は割と長めに書こうと思ってます。

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