美少女な妹いるけど文句ある?   作:ainex

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何だか思っていたより短くなりました。いいえ、作者がいいアイディアを思いつかなかったせいです。


妹達とゲーム。後編

 

『俺の名前は佐倉 胚芽!このエロイカ学園に入学した新1年生だ!これから新しい生活が始まるのか!楽しみだな!』

あなたはこの学園の校門を期待に膨らませ校門をくぐった。

 

ポチ!!

 

俺はゲームを一時停止にする。

 

「もうなに?お兄ちゃん。」

「どうかしたんですか?」

「いや、ちょっと気持ち悪くなって来た。」

 

何なんだこの佐倉 胚芽は、こんなの俺じゃねーし!てかこれ妹ものだよね?何で新1年生でストーリーが始まんだよ!

 

「画面酔いしたの?お兄ちゃんって案外弱いんだね。」

「お兄様、気分が悪いなら横になりますか?」

「あ、いや、その気持ち悪いじゃなくてだな……。」

 

生理的に無理っていうかさ!わかるよね?おれだけじゃないよね!?

 

「もう、うるさい!」

 

ポチ

 

こうしてまた地獄の時間がはじまった。……泣きたい。

 

 

『はぁ、家にいる引きこもりの妹達は大丈夫かな?高校も楽しみだけどそれ以上に妹達が心配だ。』

 

ここで選択肢が登場

 

1、『やっぱり妹達が心配だ!一旦家に帰ろう!』

 

2、『いや、アイツらなら大丈夫か。信じて学校に行こう!』

 

3、『んま、どうでもいいや、それより新しい女だぜ!ぶひひ、』

 

おい、1もどうかと思うけど3はもっと酷いな。人格変わりすぎだろ。

 

「どうするんだ?小麦」

「これは勿論1よ!」

「いいえ、ちょっと待って下さい!ここは2にするべきです!」

 

まぁ、そうなるわな。この2人の意見が合うわけ無いし。

 

「いいや!絶対1!」

「いくらお姉ちゃんでもこれは譲れません!2です!」

「はぁ、んじゃ間取って3にする?」

「「絶対だめ!」」

 

そこは息ぴったりだな、てか妹達ってひきこもりの妹複数人いるのか?その家庭結構やばくない?この主人公絶対苦労してるな……。

 

「じゃあここは正々堂々ジャンケンよ!」

「望むところです!」

 

俺は妹達のジャンケンを暖かい目で見守っていた。結局勝ったのは胡桃ちゃんで選択肢は2になった。

 

「ぐぬぬぬぬぬ!」

「ここの選択肢は絶対2で正解です。今帰ったら絶対妹達の引きこもりが悪化しますから!」

 

んま、胡桃ちゃんの言ってる事は正しいかもな。当の小麦はめちゃくちゃ悔しがってるけど。

 

『いや、アイツらなら大丈夫か、信じて学校に行こう!』

こうしてあなたは家で引きこもっている天使達を信じて学校に向かうことを決意した。

 

ここでシーンが切り替わって場所は入学式。

 

『うーやっぱり心配だな俺がこうしているうちにもし家に強盗がはいったらどうしよう。』

 

この主人公心配性過ぎるだろ。どんだけ妹達好きなんだよ。んま、そう言ってる俺も人のこといえないけどさ、でもここまで酷くはないな。

 

「この主人公の心配具合お兄ちゃんに似てる。」

「確かにそう言われればそうですね。」

「嘘つけ!俺はここまで酷くないぞ!」

「「……ジー」」

 

ち、違う!断じて俺はここまで酷くない!酷くない、はず、だよな?

 

『んーやっぱり心配だ!でも今は入学式だし……どうしよ。』

ここでまたもや選択肢。

 

1、『どうしても心配だ!やっぱりうちに戻ろう!』

 

2、『いや、でも俺は信じる!このまま入学式にいよう!』

 

3、『うわぁー入学式だっり!うちに帰ってアニメみてーわ。』

 

どの選択肢も極端すぎだろ。んまやっぱりこの選択肢でも意見は割れるな。

 

「今度こそ1よ!可愛い妹達が待ってるわ!」

「いいえ!今度も2です!本当に妹が大事なら信じて待つことも愛情の一つです!」

「はぁ、もう3でよくね?」

「「絶対だめ!」」

 

デスヨネー、もう選択肢の度にこれだとエンディングまでの道のりが遠いな。結局この選択肢もジャンケンで決め勝ったのは胡桃ちゃんで2を選択することになった。小麦ジャンケン弱すぎだろ。

 

「うがああぁぁああ!」

「ふふん、お姉ちゃんジャンケン弱いんですね?」

「頼むから仲良くプレイしてくれ。」

 

ちなみに選択肢2を押した時何故かその後に本当にこれにしますか?と画面に表示されて、俺は頭に?マークを浮かべた。

 

この時俺達は知らななかった。何故この時もう1度選択の機会が与えられたのかを。この後に待っている壮絶な光景を。

 

『んー入学式も終わったから早くうちに帰ろう!』

 

その後入学式も終わり教室では恒例の連絡先の交換合戦が繰り広げられていた。このイベントって必ずあるよね。でもとりあえず全員と連絡先交換するんだけど後で特に連絡する要件も無くて結局消すんだよ。あれ?これ俺だけかな?

 

するとまたまた選択肢。

 

1、『さぁ早く帰ろう!我が愛しのエンジェルたちが待っている!』

 

2、『いや、先に夕飯の食材買ってからうちに帰るか。』

 

3、『とりあえず可愛い女の子の連絡先だけ聞いてゲーセンにたまろ。』

 

相変わらず3の選択肢のゲスいこと。制作会社どんな気持ちで作ったんだ?病んでるんじゃね?

 

「ここは絶対に1ね。」

 

ふふんという顔の小麦。

 

「いいえ、ここも2です。しっかり家のことをこなしてこそ真のお兄ちゃんです。」

 

当然、という顔の胡桃ちゃん。

 

「もう、だるいから全部3でいいよ……」

 

もはや面倒くさくて考える事を放棄している俺。

 

「「もう黙ってて!」」

 

そして息ぴったりの姉妹。はぁ、もう寝たいんだけど。

結局この選択肢も2を選ぶことになった。

 

『今日の夕飯はカレーでいいかな?妹達は全員カレー好きだし。』

あなたはカレーに使う食材を手に取り悩む

 

ここで選択肢。もうめんどくせぇ!

 

1、『とりあえずニンジン。』

 

2、『とりあえずジャガイモ。』

 

3、『とりあえずビール。』

 

1と2はどっちも入れろ!そして3を考えたやつは死ね!

 

何だかんだで買い物も終わり遂にやって来た帰宅の時。

 

「はぁ、ここまで来るのに時間かかったわ、アンタのせいだからね!」

「何を言いますか。これでこそ真のお兄ちゃんです。私には分かりますこの主人公のお兄ちゃん力は1万です。」

 

胡桃ちゃんはまるで某アニメの戦闘力を測るものの真似をしてそう言う。

 

「はぁ、もういいわ、ここまで来たらもうこっちのものよ!」

「ま、結局私の勝ちはゆるぎませんけどね?」

「う、うるさい!」

「とりあえずはよ進めろ。」

 

そして、シーンは進み場所は家の扉のまえ。

 

『はぁ、何だかんであっという間だったな、早く妹たちに会いたい!』

そう言うとあなたは勢いよく扉をあける。

 

ようやくか、俺はそう思って安心して画面を見つめる。しかし扉を開けそこに待っていたのは…………

 

 

 

…………何故か裸エプロンの3人の妹。

 

「え、ええええええええ!なんで!」

「こ、この展開は斬新だわ!」

「は、はわわわ!は、ハレンチです!」

 

俺は絶叫し、小麦は画面に食い入るように見入っている。そして胡桃ちゃんは顔を両手で隠し顔を背ける。そしてシーンは動き出す、

 

『『『お帰り!お兄ちゃん!』』』

『おう!ただいま!その格好はどうしたんだ?』

 

そこでいきなり画面が暗くなる。ん?どうしたんだ?

 

『お兄ちゃん、何でもっと早く帰ってこなかったの?』

と、一人目の妹。

『お兄ちゃん、私たちのこと嫌いなの?』

と、二人目の妹。

『お兄ちゃん、……………………』

と三人目の妹。あれ?何だか怪しい雰囲気だな。すると画面が明るくなる、そこに広がっていたのは………………包丁片手に今にも襲いかかってきそうな妹三人衆。あれ?このゲーム何かおかしくね?

『『『…………死んで?』』』

 

その後は玄関に何故か落ちてグシャグシャになったトマトと主人公の悲鳴が画面に写っていた。、

 

badend。

 

「「「……………………。」」」

 

俺達3人は終始無言だった。その後皆静かに立ち上がり部屋を出ていったのである。そして部屋を出て一言。

 

「「「…………な、なんでぇええぇぇぇえええええ!」」」

 

この絶叫は隣の家にも聞こえたらしい。ちなみに後でちゃんと謝りました。

こうして俺達のプレイした「俺の妹がこんなにエロいはずが無い。」が終わる。

 

余談だが、後でこの俺エロの攻略サイトを見てみると選択肢で1以外選択し続けると妹達に殺されbadendになる、と書いてあった。なんだこのゲーム。クソすぎるだろ、制作したヤツ出てこい!

 

 

 

 

 

 

 




誰がエロゲーやったらエロいシーンがあるといった!?ま、ただ単純にエロ描写苦手なだけなんですけど。(小言)
この妹達とゲームする話案外楽しいのでまた出そうと思います。

評価、感想をしてくれないと包丁を持った妹が襲ってくるかも……(嘘)

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