美少女な妹いるけど文句ある?   作:ainex

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放課後サバイバル。(妹も一緒)

俺、佐倉 胚芽は現在………………………………………………………………………………………………絶賛逃走中である。

 

事の発端は俺の机に置かれた1通のラブレター。これがモテない非リア男子達の起爆剤となり俺は昼休みに終わったと思われた地獄の校内鬼ごっこを再び体験している。手紙には放課後に屋上で待っていると書かれており今がその放課後である、さてどうしたものか。とりあえず俺は助けを求めるために唯一の親友に電話をかける。頼むでてくれぇ!

 

『大丈夫か!?お前今どこにいる?』

「たすけてくれぇ!」

『と、とりあえず落ち着け!今どこにいるんだ?』

「い、今は一階の音楽室だ!」

『わかった!とりあえずそこに向かうからそれまでまってろ!』

 

そう言うと電話がきれる。頼りになるぜ、修司さん。これ程君を偉大に思ったことは無い!

 

それから二分たった後に修司と俺は無事に合流した。

 

「と、とにかく、状況を整理しよう。お前はラブレターを貰った、内容は放課後屋上に来て、という内容。そしてそれを知ったクラスの男子共の嫉妬が爆発してお前を始末するために絶賛鬼ごっこ中、と言ったところだな。」

「そ、そんな感じだ!」

「よし、これは俺だけでは解決出来ない問題だ。応援を呼ぼう」

「お、応援、だと。」

 

現在俺はクラスの男子から狙われている、その原動力は多分嫉妬。しかし嫉妬しているのはクラスの男子だけではない。この学校のほぼ全ての男子が今は俺の敵だ。奴らは群れを成して襲ってくる、こういう時の団結力だけは誰にも負けないであろう。つまり、応援何て呼べるはずが無い。

 

「修司、それはさすがに無理あるよ、下手にほかの人に喋ってその情報が奴らに伝わったら……。」

「大丈夫だ。俺らには頼りになる女神達がいるだろう?」

 

は!その手があったか!俺と修司は顔を見合わせて同時にスマホを起動し女神達に電話をかける。

 

「「どうしたの?お兄ちゃん?」修兄?」

「「頼む!助けてくれ!」」

 

俺達は女神達に助けて貰うために音楽室に来てもらう様にしてもらった。

 

 

 

×××××××××××××××××

 

 

 

女神達と無事合流出来た俺達は事の発端を詳しく説明した。そして我が妹は何故かご立腹である。

 

「はぁ、お兄ちゃん……………死ねば良いのに」

「酷くないか!?」

「全く修兄も大変だね?」

「そうだろう?」

 

何故だ!何故同じ妹でもこうも対応が違う!昼休みの時はあんなに可愛いかったじゃないか!

 

「………………なんで小麦がお兄ちゃんの告白される手伝いしなきゃいけないんだよ。」

 

「ん?何か言ったか?小麦。」

「何でもない!お兄ちゃん何てクラスの人達に血祭りにされればいいんだ!」

「そんな無慈悲な!」

 

どうやら我が女神、もとい妹は相当ご立腹らしい。何故だ、俺が何をしたって言うんだよ!

 

「頼む!そこを何とか!クラスの連中を少しだけで良いから足止めして欲しいんだ!」

「ふーん、それで?」

「え?それでって、」

「それは分かったけどお兄ちゃんはその、こ、告白の、返事。どうするの?」

 

はて?何で小麦はそんなこと聞くんだろう。そんなに皆俺の恋愛事情に興味があるのか。

 

「んー返事はnoかな?」

 

そう俺が言った瞬間に小麦が胸を撫で下ろした。

 

「そ、そっか……。ヨカッタ」

「ん?何て言ったんだ?」

「な、何でもない!」

 

いきなりどうしたのやら。ん?そう言えばさっきから修司と若葉ちゃんの声が聞こえないな?

俺は不思議に思い修司と若葉ちゃんの方を向く

 

「「……………………。ニヤニヤ」」

 

すると2人は気持ち悪い顔でニヤニヤしていた。

 

「な、なんだよ。」

「いやーちょっと感動したと言うか……ニヤニヤ」

「本当にこむぎんはお兄さんのことが好きなんだね………ニヤニヤ」

 

う、うわぁ、うぜぇ、この兄妹うぜぇー。

 

「べ、別に好きってわけじゃ……」

「え!?お兄ちゃんの事嫌いなのか!」

 

嘘だ!そんな事俺は絶対に認めないぞ!

 

「そ、その話はまた今度!と、とりあえず手伝うって何をすればいいの?」

「もーこむぎんったら照れ屋何だから………ニヤニヤ」

「全くだぜ、小麦ちゃんも素直になればいいのに……ニヤニヤ」

「もう!この兄妹なんなの!」

 

それは俺も同感である。……後で修司を殴っとくか。

 

「あ、わりわり、ついな。んで作戦何だがこの作成の要は…………小麦ちゃんだ」

 

さっきまでのニヤついた顔から一気に真面目顔になった修司はそう言った、切り替えはやすぎだろ。

 

「こ、小麦がですか!?」

「おーこむぎん重役だな!」

「ま、そんなに難しい事じゃないさ。要はクラスの馬鹿どもの注目を集めてくれればいい。」

「注目を集める?どうやってですか?」

 

「…………そりゃもちろんパンツを……」

「だらっしゃー!」

 

馬鹿野郎!俺の妹に何させようとしてやがる!

 

「いってーな。別にパンツぐらい、」

「……ジー」

「い、良いわけないよな!そりゃそうだ!」

「しゅ、修司さんって変態何ですか?」

「修兄最低!死ね!変態!ち〇カス野郎!」

「うるせぇ!誰だって美少女のパンツには興味あんだろうが!」

 

コラ!花のJKがそんな事いっちゃいけません!後修司!確かに美少女のパンツは誰でも興味あるが俺の妹を使うでない!

 

「はぁ、話が進まないから兄妹喧嘩は後にしてくれよ………。」

「お兄ちゃん、小麦帰って良いかな?早く帰ってゲームやりたいんだけど……。」

「俺も帰って早く寝たいよ。」

 

それから二分位はずっと言い争っていた大麦兄妹でした。てか小麦の本音ダダ漏れ過ぎる。

 

 

〜~〜しばらくお待ち下さい〜~〜

 

 

「修兄、家に帰ったら覚えておいてね。」

「肝に命じておきます」

 

結局若葉ちゃんにズタボロにされた修司お兄ちゃん、やっぱりお兄ちゃんってのは妹には勝てないんだな、うんうん。

 

「それで?結局どうすんだよ修司。」

「出来ればやりたくないが、仕方ない俺が囮になる。」

「了解。」

「早いなおい!」

 

だってさ?ねぇ?

 

「んでどういう風に囮になるんだ?」

「んむ、それはだな……」

 

修司の言う囮作戦とは要は修司が俺に変装して小麦と一緒に歩いてクラスの男子達を騙す、と言った実に簡単なものだった。んー本当に上手くいくのかな?

 

「こ、小麦は修司さんと一緒に歩くだけでいいんですよね?」

「あぁ、今回だけの仮お兄ちゃんだ、任せておけ。」

「「…………ジー。」」

「何もしねーから!」

 

随分と時間を取られたがようやく俺達は音楽室を出て作戦を実行する事にした。

 

 

 

×××××××××××××××

 

 

 

 

「おい、本当に上手くいくの?」

「任せておけって。演劇部からカツラと小型無線機を拝借して来たからバッチリだ!」

「修兄、こむぎんに変な事したら埋めるからね。」

「恐ろしいこと言うな!」

「修司、小麦に変な事したら若葉ちゃんにエロ本の隠し場所を教える。」

「それだけはやめてくれ!?」

「ふーん、こむぎんのお兄さん!後でちょっとお話、いいですか?」

「おうよ、任せておけ。」

「二人揃って俺をどうしたいんだ!」

 

ん?勿論苦痛を味わって欲しいだけさ!

 

「あ、あのーそろそろ。」

「あ、すまない、小麦ちゃん、作戦通り頼んだぞ。」

「わ、分かりました。」

「ねー修兄?ところで若葉は何をすればいいの?」

「えと、そう!お前は遊撃手だ!」

「ゆーげきしゅ?何それ?」

「はぁ、もう適当にしろ。」

 

なかなか修司も苦労してるみたいだな。

 

「じゃあここからは別行動だ。………………全員、生きて帰れ。」

 

修司のそのテンションはなんなの。しかもちゃっかり小麦も目がキラキラしてるし。

 

「胚芽、とりあえずクラスの奴らが俺たちに気づいたら若葉がお前に伝える、それまでお前は待機だ。」

「アイアイサー。」

「小麦ちゃんも演技よろしくたのんだよ?」

「ラジャー!」

「お、おう。」

 

小麦よ、段々キャラの皮が剥がれてきてるぞ……。

 

「んで若葉は伝言役、頼んだぞ?」

「合点承知の助!」

「はぁ。」

 

若葉ちゃんは………………いつも通りか。

 

こうして俺達の、放課後だよ?屋上に行こう、作戦が始まる。

 

本当に大丈夫かな?

 

 




何かこういうドタバタした青春送ってみたいですね。結局新ヒロインは出せずじまい、次こそは出せたらいいですね?(疑問形)


評価と感想は大好物です。どんどん下さい、厳しい指摘もありです、

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