僕は提督で海に出る   作:旅の物見666

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作者がウケると思ったシリーズ


22〜24話

『理由』

 

秋雲

「秋雲さんね。思ったことがあるんだ」

 

水鬼

「何?」

 

秋雲

「ミズキみたいに分かり合え…あぁ…えっと。

まぁ分かり合えてるようなものかな?

そんな艦も深海側にも居るのにさ、何で秋雲さん達は戦うんだろうって」

 

水鬼

「それに理由は必要?」

 

秋雲

「うーん。必要じゃないといえば必要じゃないし、気になるといえば気になるからねー。

だって分かり合えるなら、仲良くできるなら、私達は戦わなくて、それこそまがい物じゃない平和が来るんだよ?」

 

水鬼

「じゃあミズキが答えてあげる」

 

秋雲の前に一歩踏み出したミズキ

 

水鬼

「艦娘が存在するから私達も存在するんだよ」

 

秋雲

「ふーん…そっか」

 

水鬼

「あれれ?思ったより反応薄い」

 

秋雲

「大方想像どうりって奴さ、秋雲さんはねー、こう見えて色々見て色々考えたりもしたんだよ?」

 

水鬼

「じゃあ聞く必要ないじゃん、私達はコインの裏表。

どっちに返ってもどっちかが表面に出るだけ、どちらかが無くなったら…両方なくなるんだよ。

それなら理由はただ一つ」

 

秋雲

「どちらかが無くなるまで戦うしかないってやつだね」

 

水鬼

「わかってるじゃーん♪じゃあこの話は終わり!鎮守府(仮)まで競争しよ。よーいドン!」

 

秋雲

「あ、ずるっ」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『任務』

 

アラン

「出来上がりました新鎮守府、そして新たな任務が来ました。はいこれ」

 

秋雲

「鎮守府紹介はしないんだ」

 

アラン

「だって変わらないし、造船所は相変わらずないし、工房もないし。注文したのに妖精さん建て忘れちゃうし」

 

龍驤

「んで…任務ってのは…、あー…これを任務とは言わない」

 

〜少女青年移動中

 

桜が満開の中、どんちゃん騒ぎの宴が始まっていた。

 

アラン

「というわけでだ、今回の任務は関ノ浜鎮守府と西山鎮守府との合同花見の任務だそうです」

 

アランのひたいに艦載機が突き刺さる

 

龍驤

「あぁ⁉︎提督が⁉︎」

 

水鬼

「すっごーい!ミズキちょっと見て来るね。天さんも一緒にさ」

 

天龍

「あ、おい、まてよ」

 

天龍、ミズキ離脱

 

お爺

「ほっほっほ。まだまだ警戒心というものが足りんな」

 

アラン

「艦載機が急に突き刺さって来るとかどうやって警戒しろというのです西山提督」

 

西山提督

「それもそうじゃなぁ〜。久々にあったんじゃ、飲まんかね?」

 

アラン

「飲めないんで遠慮します」

 

西山提督

「そうかそうか、ほれ、酒じゃ」

 

アラン

「人の話を聞いてください」

 

秋雲

「それ自分にブーメランです提督」

 

アラン

「ところで関ノ浜提督は?」

 

西山提督

「あそこじゃな」

 

見る先には見るも無残にボロボロの関ノ浜提督が居た。

 

アラン

「なんかあったんですね」

 

〜数分前

 

金剛

「ヘ〜〜イテイトクゥ〜〜。飲んでますかぁ〜〜?」

 

関ノ浜提督

「酒くさっ⁉︎誰だ、金剛をここまでにしたのは⁉︎お父さん怒らないから手を挙げなさい」

 

深雪.卯月.那智(挙手)

 

関ノ浜提督

「よしお前ら後で比叡カレーの刑な」

 

深雪.卯月.那智

「なんでさ⁉︎」

 

金剛

「テイトクゥ〜!私を無視しないでくだサーイ」

 

真後ろから首をボキッと

 

深雪

「あぁ!たんまたんま!姉御たんまッ!」

 

卯月

「今変な音がしたぴょんゴキって」

 

那智

「おかしいやつをなくしたな」

 

深雪が止めに入ろうとするも近くにあった艤装をつまづき、偶然にも砲弾が発射され関ノ浜提督へとシュートされる

 

深雪

「すまねぇ提督。仇はいつかとるぜぃ…」

 

卯月

「あいつ自らとどめさしといて何言ってるぴょん。

ほら、ダメコンだぴょん、提督はこれで治るかもしれない」

 

卯月が近くにあった何かを投げつけると爆発を艤装引き起こしたのだった

 

卯月

「さらば提督、忘れないぴょん」

 

那智

「ダメコンと手榴弾を間違えるか普通。

むしろ何故この場に手榴弾が…」

 

あきつ丸

「すり替えて置いたであります!」

 

那智

「あぁ…西山のおばか丸か…納得だな」

 

あきつ丸

「なんですと⁉︎それは聞き捨てならないであります」

 

金剛

「テイトクゥ〜起きてくださ〜い」

(6万4千馬力のハグ)

 

那智

「やるというなら相手してやるぞ?ただし酒でな」

 

深雪

「ストップ!ストップ!ミシミシいってるって」

 

あきつ丸

「上等であります!やってやりますとも」

 

その様子を眺める時雨

 

時雨

「君達に失望しきったよ…」

 

松風

「…お互い辛いね」

 

松風が見る方向には

朝風の泥酔、春風の変態行為、川内の夜戦騒ぎ、

那珂ちゃんのライブが。

 

時雨

「…所属は違えど苦労人はいるんだね…」

 

松風

「そうだね…」

 

〜現在

 

西山提督

「てな訳じゃ」

 

秋雲.アラン.龍驤

「ひでぇ話」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『続花見』

 

関ノ浜提督

「死ぬかと思ったぜ」

 

アラン

「ギャグじゃなかったら死んでるよ」

 

関ノ浜提督

「間違いないね。で?調子はどうよ」

 

アラン

「艦載機が突き刺さって来る以外は何ともないよ」

 

関ノ浜提督

「わりぃな、利根には後で言っとくぜ。

で、まだ数人でやってんのかよ」

 

アラン

「数人でやらざるおえない状況なんです文句ありますか⁉︎」

 

関ノ浜提督

「なんかすまん…、ま、まぁ、本土から戦力支給の許可は出たんだろう?」

 

アラン

「…(何とも表現しがたい驚きの顔)」

 

関ノ浜提督

「あ、あれ?」

 

アラン

「初耳だな。西山提督は知ってたのか?」

 

西山提督

「すまん。資料送るのを忘れとったわ(笑)」

 

アラン

「しっかりしてくれよ爺さん…」

 

最上

「西山提督!大変だ!というか助けてくれ!春風が…止まらないんだ!」

 

西山提督

「しかたないのぉ〜」

 

テクテクと歩いていく西山提督

 

アラン

「どこの艦隊も賑やかなのは変わらないってやつか」

 

関ノ浜提督

「あぁ、うるさくもにぎやかは良いことd…」

 

関ノ浜提督には豆腐の角が、アランにはカタパルトが後頭部に突き刺さり倒れる

 

秋雲

「花見ってこんな死人が出るようなもんだっけ」


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