僕は提督で海に出る   作:旅の物見666

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13〜15話

『配属』

 

アラン

「実は既にネタ切れだったりする」

 

秋雲

「なんの話ですか?」

 

アラン

「いや、こっちの話だから気にしなくていいよ。

それでなんだけどさ、はいこれ」

 

秋雲

「なんですこれ?」

 

アラン

「配属されてくる艦のリスト、忘れてるかもしれないけど君秘書艦だからね?」

 

秋雲

「なになに…沖浜(おきのはま)鎮守府に配属、天龍型一番艦天龍…のみですね」

 

アラン

「のみだねぇ…、うちはいつになったら六艦編成できるのかね」

 

秋雲

「秋雲さんに聞かれてもなぁ…。そう言えば龍驤

は?」

 

アラン

「二日酔いで使い物になりません」

 

秋雲

「あ〜…だからさっき潮風を浴びに行ったんだ」

 

アラン

「で、そろそろ着く頃なんだけど遅いなー…」

 

〜少し遡ること時間指定ないからね

 

天龍

「ふふ…怖いか」

 

「くぁー」

 

天龍

「そうか怖いか。で、ここどこだかわかるか?」

 

「くぁー」

 

”沖浜の森で迷って居た”

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『釣り』

 

龍驤

「う…。昨日はついつい飲みすぎてしもうたな…。

あー…頭がガンガンするー…。

こんな時は釣りでもして気を紛らわそ」

 

〜10分後

 

龍驤

「さんま…季節外れにも程があるな。まぁええけど…」

 

〜30分後

 

龍驤

「長靴やな。典型的な外れパターンや」

 

〜一時間後

 

龍驤

「ロ…級?」

 

ロ級

「ピチピチピチ」

 

龍驤

「…」そっとバケツに入れてそっと蓋をする

 

〜一時間と半分後

 

龍驤

「駆逐…」

 

水鬼

「オノレ オノレェ…もぐもぐ」

 

龍驤

「…」すっと横に座らせる

 

〜60分と3600秒後

 

龍驤

「…」

 

天龍

「…ふ…ふ…怖い…か?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『報告』

 

アラン

「あ、おかえりー。りゅ、う…」

 

龍驤(右肩に天龍、左に水鬼を抱えながらバケツを所持)

 

アラン

「どうしたのそれ」

 

龍驤

「釣った」

 

アラン

「オーケー。天龍以外はリリースしてきなさい、お兄さん怒らないから」

 

水鬼

「釣ったからには責任を持って育てなさいって親に習わなかったの⁉︎」

 

アラン

「それ君が言っちゃうかー…」

 

秋雲.龍驤心の声

「ちゃんと喋れるんだ」

 

アラン

「で、そこな天龍は今まで何をしていたのかね」

 

天龍

「森で迷ってたんだよ文句あるか」

 

アラン

「文句はないけど言いたいことはある。

なんで港があるのに反対側に行ったんだよ!」

 

天龍

「それって文句じゃないのかよ…。

仕方ねぇだろー…羅針盤が壊れててよー」

 

龍驤

「まぁ、無事だったんやしええんやないの?」

 

アラン

「まぁ…それもそうか、じゃあ正式に…こほん。

ようこそ天龍、沖浜鎮守府へ。

あー…今は改装工事中で暫くここだけど我慢してね?」

 

天龍

「あぁ!よろしくな提督さん」

 

水鬼

「ねぇねぇ!私は私は?」

 

龍驤

「君は立場というものを理解すべきだと思う」

 

秋雲

「秋雲さん達とは敵同士だからこそ怪しいって気しか…」

 

アラン

「ん?あ、はい、君も来るのね。お兄さんは別に構わないけど」

 

水鬼

「やったー」

 

龍驤.秋雲心の声

「なんて軽率な行動」

 

アラン

「とりあえず君はロ級を連れて今すぐに塩を落としてきなさい。ついでに天龍もだ」

 

水鬼

「つまりは風呂だね!がってん!」

 

天龍

「はいはいーっと…」

 

秋雲.龍驤心の声

「しかもサメ(ロ級)まで入ってる⁉︎」

 

賑やかになった?沖浜鎮守府。

果たして明日はどっちにあるのか

 


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