僕は提督で海に出る   作:旅の物見666

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1〜3話

『着任』

 

桜が舞う季節。

 

とある島に

 

とても寂れた鎮守府に

 

短い銀髪に水色と金色の虹彩異色の眼をした精悍な顔つきの青年が訪れる。

 

青年

「今日からここが僕の…家?いや仕事場?…まぁいいや。

どんな人と出会えるかな」

 

〜移動後〜

 

青年

「・・・・・」

 

少女

「どうされたんです提督。

そんな今すぐ帰りたいけど帰っても特に楽しい事がない

サラリーマンみたいな顔して」

 

青年

「その例えはやめてくれないか。

帰る気もないし帰っても楽しいことはあるから。

後着任早々その言葉は如何なものかと僕は思うんだが…。

では自己紹介だ、僕はアラン、それ以外は特に言うことはない」

 

少女

「じゃあ秋雲さんは秋雲さんだ、よろしくー」

 

アラン

「じゃあ…一応着任してる艦を読み上げる。

いたら返事を、秋雲」

 

秋雲

「いるよー」

 

アラン

「以上」

 

秋雲.アラン

「・・・・」

 

秋雲.アラン

「一人ッ(‼︎)⁉︎」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『早々に』

 

アラン

「まぁ…うん。仕方ない、まずは君だけで暫く戦ってみようか。

因みにだがまごう事なく君が秘書艦だからね?」

 

秋雲

「わかってますよー。てな訳でこれが資料ですはい」

 

アラン

「ふーん…今行けるのは正面海域だけか。なら行こうか」

 

秋雲

「じゃあ秋雲さん行ってきますね……、ってなんで提督席を立つんですか?」

 

アラン

「ん?提督が戦ってはいけないのか?」

 

秋雲

「いやいやいや。相手は深海棲艦ですし…提督がいくら強くても…」

 

1-1攻略後

アランMVP

秋雲 被弾無し

 

秋雲

「何で⁉︎」

 

アラン

「中々にスリリングじゃないか。この調子で行こう」

 

秋雲

「まってまって。提督は何者⁉︎なんで水上歩けるの⁉︎なんで深海棲艦とやりあえんの⁉︎むしろなんで強いの⁉︎」

 

アラン

「ヒ・ミ・ツ。かっこハート」

 

秋雲

「すごくイラっときたんで一発とは言わず十発ぐらい撃ち込んで構いませんか」

 

アラン

「ははは!やれるものなら来るがいい。僕は帰投する」

 

秋雲

「逃げた!足早すぎ!」

 

その後二人だけで鎮守府海域を制圧した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『戦力』

 

アラン

「秋雲、この鎮守府に足りないものはなんだ」

 

秋雲

「全部」

 

アラン

「間違ってないから否定ができない。まずは戦力を強化することにしてどうやったら強化出来るかを調べたんだ、どうやら建造という戦力補給の仕方があるらしいね」

 

秋雲

「ですね。建造以外にも装備開発や練度上げ(レベリング)なんかでも戦力は上げられるよ。

それより提督、なんで、誕生日プレゼントを貰ったけどすごく要らないもので貰った手前嫌な顔するわけにもいかず複雑な笑顔を見せるみたいな表情してるの?」

 

アラン

「微妙すぎる例え方を止めようか秋雲。

調べたんだ、この鎮守府内を。

そしてわかったことが一つ、建造所がない」

 

秋雲

「ですね」

 

〜一瞬の静寂〜

 

アラン

「君は知っていたんだね?」

 

秋雲

「秘書艦だからね」

 

アラン

「…どうやって人を集めればいいんだ」

 

秋雲

「ドロップを狙ってみたら?」

 

アラン

「ドロップ…」

 

秋雲

「艦娘救出作戦みたいなもんだよ」

 

アラン

「なるほど、つまりは”捕まってしまっている秋雲を秋雲と一緒に助けに行ってまた別の秋雲を秋雲二人と一緒に助けに行く”みたいな事だな」

 

秋雲

「地味に間違ってるようで間違ってないから何ともいえない」

 

アラン

「じゃあ次回はなんか狙ってみよう」

 

秋雲心の声

「次回…?」


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