「いや」
『『はっやッ!!!決めんの早ッ!!!』』
「だって、メンドクサイ」
「…………Fucking crazy monkey」
「誰がファッションリーダーだ!!?」
『『ちっがぁう!!』』
だってメンドクサイじゃない?ってか、何で俺が領主になんなきゃいけねぇんだよ?ネタバレ回?何の事やら?
「おい待てよブラザー!!そこはYes一択じゃねぇのかよ!?ここに来て詐欺ったら意味ねぇだろ!!ネタバレ回見た読者困惑するから!!」
「だってよぉ、領主になって良いことあるか?俺はギルドでも手一杯だってのに何で領主にならなきゃなんねぇんだよ?後、嫁さん居んのに領主になるのも変だろ?」
「いや嫁さん居ても領主になることは変じゃねぇだろブラザー」
「いや、それだと別種族ばっかだろ。俺のギルド。しかも武器がAIで闇妖精だぞ?こんな俺が一部で何て言われてるか知ってるか?『裏切り者』だぜ?」
「あ、私用事思い出した「止めんかシノン」………」
そうなんだよ。俺な、一部から『裏切り者』って言われてるんだよ。言ってる奴等は他種族との交流を良いと思わない奴等………まぁ俺から見れば古参の奴等が言ってるんだけどな。
そんな事もあるから、俺が領主になったとしても批判が押し寄せるに決まってる。だったらギルドでコイツらと楽しめたら、それで良いのだ。
「だがよブラザー、お前のギルドを全ての種族の領主が見た所『特にギルドの統率力が優れている』って感想だぜ。全種族の領主がだぜ?俺も含まれてるがよ」
「んで、その統率力の高さを買いたいってか?悪いけど他当たってくれ。俺はそこまで出来てる奴じゃねぇんだよ」
俺はドアに向かって歩き出す。
「………なら、他種族混合否定派を黙らせれば良いんだろ?」
「………シー、何寝ぼけた事抜かして「冗談じゃねぇぜ」………」
「お前らを見てると何か楽しくなるんだよ。それは他の領主だって同じ。それを何かと文句を言う奴等を黙らせれば、ブラザーも俺の願いを聴いてくれるんだろ?」
………コイツ………俺よりバカだろ。だが、嫌いじゃあ無い。寧ろ好きだねぇ、こんなバカ正直な奴。
「………そんな戯れ言を実現したら、考えんでも無い」
俺は領主館から出ていく。それに続いて皆が領主館から出ていく。
さぁて、どんな感じになるか楽しみだな。精々1週間は待っててやるかねぇ。
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~キリトside~
………いや、何この急展開?ネタバレ回でもあったがよ、シヴァが領主?このバカが?全領主の気が知れねぇよ。
となると………サクヤ、アリシャ、モーティマー、シー、影、闇、土、鍛冶、音楽妖精領主たちが一目置いてるって訳か。
「なぁシヴァ」
「どった?」
「領主………なる気あんのか?」
「あー………そうだなぁ………んまぁ、シーたち次第だな。どうでるか分からないがな」
「そうか………」
「あ、1週間ぐらいログインしなくなると思うから。そこんとこ宜しく」
「あっそう。………えっ?」
「おーし!!エギルん所行くかー!!」
『オオー!!!』
「えっ………ちょ………えぇ?」
意外にも考えていた。マジかよ………
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『1週間後 4月9日 帰還者学校 昼休み 広場』
~シヴァside~
ふぃー、授業終わった~。つーかメンドクセー。後々父さんが復習を手伝ってくれるけどよ。
今ですか?広場の小さな原っぱで寝てるよ。
詩乃の膝枕でなぁ!!でも、こうされると眠くなるねぇ………
「こら、起きなさい」
「なじぇに?」
「何でって………お弁当食べてないでしょ」
「………あっ」
「………忘れてたわね。全く」
「ちょーだい♪」
「ウグッ………仕方無いわねぇ///」
俺は起き上がり、詩乃の弁当を食べさせてもらう。どうやら料理スキル限界突破の父さんに指導してもらったらしい。あの化け物………ナイスだ。ナイスだよ父さん。
「はい、あ~ん♪」
「んぁあ~はむっ♪」
詩乃から唐揚げを運んでもらう俺………やはり最高だ、俺の嫁さんはなぁ!!!
ハッハッハッ!!!この空間に入ってこれるものなら入ってみろぉ!!
「おっ、相変わらずスゲーイチャイチャしてんな」
「詩乃のん、総督、やっほー」
………あぁ。居たわ。原作バカップルが。そのバカップルは俺たちの横に座る。
「明日奈、リアルで総督は無しって言ってるだろ」
「呼び慣れてるからつい………」
「お前らも相も変わらずだねぇ。まだ初な所は残ってるがよ」
「余計なお世話だ。そういうお前らこそ初な所有るだろうに」
「………フフッ、これでも進んでる方なんだがなぁ」
「!!?銀!?///」
「「…………えっ?」」
「それよか、そっちはどうよ?俺の領主計画、進んでんのか?」
「あ、その事なんですけど。既に終わってるらしいです」
「…………マジで?」
「マジマジ。お前が1週間居ない間、とっくに終わってら」
「マジか………GGOのポイントをどうしようか考えてる場合じゃ無かったわ」
「GGO?何だそれ?」
「銃の仮想世界。でもソードはある」
「成る程理解した」
雑談。普通にカップル同士の雑談をしていた。
何故か窓の方から殺気がスッゲー滲み出ていたのは気のせいだったか?怖いんだけど。
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『ALO ウンディーネ領主館』
「んで、その奴等を上手く丸め込んで抑える事が出来たと?シー」
「Yeah、その通りだぜ。これでウンディーネの領主はお前に決定だな。約束を忘れたとは言わせねぇYo」
「………うっわ、そうだった。うわー………嫁さんとのイチャイチャがぁ………」
「いやどんだけショックなんだよ!?一応今からお前が領主なんだからよ、少しは何かしてくれYo!!」
「………はぁ。んまぁ約束は違わねぇからな。こうなりゃとことんやってやらぁ!!」
「そのいきだぜブラザー!!」
………今回の結果 領主になりました。(仕方無く)