『7月25日 ALO内 トゥーレ島付近上空』
~シヴァside~
ねぇねぇ今どんな気持ち?どんな気持ち?女性陣たちのリアルの水着姿見れなくてどんな気持ち?ww
っと、んなことより今はトゥーレ島付近の上空に居るんだが………眠い。領主の仕事が多くて眠い………ここ最近クリスハイトからの頼みが多くてな。
何の頼み事かって?最近夏だろ?ゲームなんだけど気温が上がる仕組みなんだがよ、それでウンディーネ領で涼む別種族が多くなってるんだよな。その時に出てくる些細ないざこざの後始末が多くて………アイツら【バラガキ】にも程があるだろ。何かウンディーネ領の奴等が強くなってる件について。魔法でも近接戦でも。
おっと、そんな事よりも先ずは………シノンの水着姿じゃあぁぁぁ!!!
「kaimu!!後何mだ!?」
「まったく………残り38m程ですから、焦らず急がずに」
「うっし!!飛ばすぞ!!」
「聞いてねぇし」
今出せる最大速度で残り距離を全速前進ダ☆!!
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~シノンside~
「………はぁ」
「お姉ちゃん、溜め息ばっかりでどうしたの?」
「ん?………ちょっとねぇ………」
「どーせ愛しのシヴァ様が来てくれないから、楽しくないんでしょ」
「リィズゥ?」
リズの言っている事も間違ってはない。というか、領主の仕事って何よ?どうせ下らない事の為にシヴァの時間を潰してるんでしょうが。
っていうか、とっとと終わらせて来てほしい。シヴァに見せようと思って買ったのに………居るのはふんどし姿のエギルに野武士のクラインに何時ものモヤシに最年長のノーチラス。後は私とユウキを含んだ女性10人。
モヤシとクラインはビーチパラソルの下で他の女性陣を見てるし、エギルに至っては海でサーフィンしている。
空を見上げれば青い空、白い雲、1つの影………あれ?影?
その影は海に出来る限り近付き、翅を水面に着けて高速で飛行している。
その音に気付いた他の皆は音の方向を見る。見ると………シヴァだ!!
「あれ………シヴァさんですね」
「何か言ってますね…………あっ」
「何々、何て言ってるの?」
「…………シノンさんの事ですね」
この距離からでも見えたシヴァの姿。しかし、その姿は武器を放り投げ水の中へと消える。武器から人型、kaimuに変わった壊無はそのまま飛行する。
一方のシヴァは水中から姿を現す。水の中で着替えたのか、筋肉質の上半身は見え、ハーフパンツを着ていた。
行きたい気持ちが優先しそうになるが………出来る事なら、このままシヴァを待っていたい。
「シ~ノ~ン~!!!♪」
「シヴァ~!!!♪」
前言撤回。私も近付く。さっきの一言で落とされた。
………何か文句でもあるかしら?それよりシヴァ!!
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~シヴァside~
この一連の行動の後、シノンが飛んで俺に近付いて来る。慌ててスピードを落とし、シノンを抱き締める。
やはり可愛いの一言冥利に尽きる。
少し離れると、シノンは黒を基調とし白い水玉模様が描かれていた水着を着ていた。このことから何が分かると思う?
ヤバイ悩殺されそう。だが本望になりかけ。
「おそ~い!!♪」
「ごめんごめん、ちょっと手間がかかってな♪それより、似合ってるぞシノン♪」
「シヴァも似合ってるわよ♪」
「お兄ちゃーん!!!」
こちらに近づく声の主は、スク水を着ていたユウキであった。ユウキは俺の横に停まり話す。
「やっと来たんだね!!ボク待ちくたびれたよ~」
「ごめんなユウキ、ちょっと仕事がね」
「でも、今は遊べるんだよね!?だったら遊ぼッ!!」
「うーし!!遊びますか!!」
「「おおー!!」」
という訳で、海ならではの遊びをしたり、キリトたちを含んでビーチバレーをしたりと。………そういや、今回のはクエスト挑むんだっけ?確かユイちゃんが鯨見たいとかどうこうで。
そんな事を考えていたら、シノンからキスをもらいました。遅れた罰だそうです。………それだと毎回遅れる事になった方が得なんじゃないのか?