Side of GGO&ALO   作:(´鋼`)

1 / 13
Part GGO:1

『あれから2ヶ月程経った日』

 

~シノンside~

 

今、私は………将来を誓いあった人と居る。この人と居るのはとても落ち着く。だって、時々見せてくる独占欲がギャップ萌えというので………

 

っと、そんなこと考えてる場合じゃなかった。今、私たちはGGO【ガンゲイル・オンライン】というゲームの中に居る。

 

とあるスコードロンを狙っている最中だ。といっても普段は傭兵紛いの事を、彼と一緒にしているだけなのだが………今日は目ぼしい雇いも無かったので、目ぼしいスコードロン情報を見つけて狙っている最中ね。

 

分かる範囲で言うなれば………ゼクシードたちのスコードロンね。ゼクシードの移動速度は狙うのは至難の業なのだが、生憎こちらも生半可に鍛えていないわよ。

 

スコープ越しにゼクシードを捉える。

 

私が使う武器─この世界では銃がメインのゲーム─【ウルティマラティオヘカートⅡ】。この世界で、この対物狙撃銃は珍しい。彼は【銃剣スキル】を上げて制作した自前の武器だけど。

 

弾の速度、ゼクシードの速度、進路方向の予測をして………狙い撃つ。

 

この世界では弾道予測線という仕様が施されているが、ライフルでは1度だけ弾道予測線が出現しないのだ。1時間程経てば、また見えなくなるが。

 

スコープを覗いてみる。どうやら上半身と下半身がお別れして消えたわね。

 

 

「さてと、俺の出番かな?」

 

 

そう言いながら、むくりと立ち上がり持っている【傘】を開いてビルから飛び降りる。空気抵抗なんて無いのにも関わらず、飛び降りる度胸が凄いと感じてしまう。

 

その彼………『赤みがかったオレンジの長髪』の彼は、残された人物たちへと向かって走っていった。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

~シヴァside~

 

どうも皆さん!!ここでも活躍シヴァさんです!!………ん?シノンの説明でおかしい所があるって?

 

『赤みがかったオレンジの長髪』?あぁ、ここのアバター作った時に出来た偶然の産物ね。

 

いやね、俺のアバター【M九〇〇〇番】っていう女っぽいアバターなんだよ。しかも顔も少し童顔になってた。

 

それを見たシノンが可愛いと言ってハグしてくれたのは良い思い出。っと、んなことよりも………目的を達成しなきゃな。

 

今の装備は【傘】と【AGI+12 STR+7】の中華服っぽいやつ。傘は自前だな。言っていた様に【銃剣スキル】を上げて作ったやつだけど………RPGの砲弾弾き返す位の硬度はあるぜ。さらに12ゲージ弾撃てるからショットガンの役割も持ってる優れもの。

 

んで、このことから理解できるのは………完全に夜兎やないかい。

 

んまぁ、STRとAGIの極振りしてたら誰でもそうなるか。その他は【アクロバットスキル】とかかな?

 

そんな事を考えている内に、俺の体に弾道予測線が写し出された。

 

直ぐ様、傘を開いて防御態勢を取ると撃ってきました。

 

そんな弾丸の雨を受けても全く動じないんだよな。この傘。

 

 

「じゅ、銃が効かない!?まさか、アイツは!!」

 

 

そんな戯れ言抜かすなよ、その間に俺が自分の射程距離内に入ったじゃねぇか。

 

傘を閉じて、一発お見舞いする。俺の前方2メートルに居た3人は死んだな。次は………上げておいたアクロバットスキルと極振りAGIで1人の近くまで接近し、傘をバットの様に振るう。

 

それにより、他の4人の内2人は巻き添えでダメージを食らった。相手は反撃と言わんばかりに【PPsh41】や【ウジ】を放とうとするも、傘を広げてそのまま突っ込んで消滅させた。

 

後の3人はショットガンで終了させました。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

『SBC グロッケン アイテム屋』

 

「ふぃー、今日の稼ぎはまあまあかな?」

 

「じゃあ、また喫茶店行く?」

 

「お、そりゃ良いね。んじゃあ………またしますか?」

 

「ん~………やって♪」

 

「了解しました♪」

 

 

アイテムをポイントに還元して外に出た後、俺は傘を開いてシノンを入れる。

 

最近はリアルだと色々と木綿季とか琴音とか来るし、ALOだと何時ものギルメンの事もあるので二人っきりになれるのがGGOぐらいなのだ。

 

まぁ、要するにだ………シノンと相合い傘してるって事だ。

 

外見的には百合っぽく見えるのは仕方ないが、その場で言ったら直ぐ様ぶん殴りに行く。

 

最近のアプデで喫茶店が分かりにくい場所に出現、そこで飲む珈琲が旨いのだ。

 

ついでに、そこで吸う煙草も。

 

ん?なぜ煙草かと?簡単な話、キセルで吸いたかったから。

つっても口だけ煙を含ませて吐くだけなのだがな。

 

そこまでリアルに影響は無いので普通に楽しめるのが乙な物よ。シノンにも了承は得ているのであしからず。

 

その店で俺は珈琲を頼み、シノンはパンケーキとレモンスカッシュを頼んだ。

 

 

「ねぇシヴァ」

 

「ん?どした?また仕事関係か?」

 

「違う違う。シヴァの持ってる傘頂戴って「無理だね」………何でよー」

 

「この傘意外に重いんだよ?強硬度の犠牲でミニガンより少し軽い重さだけど、今のシノンのSTRじゃ持ち上げる事すら出来ないって何回も言ってるでしょうが」

 

 

俺はキセルに口を付けて煙を口に含ませて吐く。

 

 

「良いわよねぇ。シヴァはオールラウンダーに扱えて」

 

「そりゃあ色々と試したしな」

 

 

因みに、この傘を作るまでには様々な銃を撃ってきて、そこから自分に合った物を使って制作したのだ。

 

お陰で【50AE弾】専用傘、【12ゲージ弾】傘、【50ブローニング弾】傘、【45ACP弾】傘と4種類揃っているのだ。

 

それぞれ役割は【ハンドガン】、【ショットガン】、【アンチマテリアルライフル】、【サブマシンガン】になっている。

 

そんな事を考えていると、注文していた珈琲が俺の前に。パンケーキとレモンスカッシュはシノンの前に出された。

 

俺は珈琲を1口啜ると、コーヒーカップを置いて最新情報をチェックする。

 

そんな俺をつまんなさそうにして見ているシノンの視線。

 

何を思ったのか、レモンスカッシュを少し口に含むと俺の肩を叩く。

 

シノンの方に向くと、いきなりキスされて含んでいたレモンスカッシュを口移しする。あーこれは俺がやったやつか。

 

終わるとシノンの表情は何処か甘えたがっている表情をしていた。

 

勿論、俺も男。こんな姿を見せられると抑えを効かせるのが難しくなり………シノンを引き寄せて、シノンの耳を甘噛みする。

 

 

「ひゃうッ!!///」

 

 

いきなりの不意打ちにシノンから可愛い声が聞こえた。

 

それが聞こえても、まだ甘噛みを続けていると………

 

 

「んぁ///………だ、ダメ///」

 

 

そう言ってますがね、シノン。君の体は何故かすんなりと受け入れてる様ですが?

 

でも、流石にここまでやるとOUTに成りかねないので甘噛みをストップさせます。

 

シノンの顔を見ると紅潮しており、その顔からはもっとしてほしいという様な目がしていた。

 

 

「流石にこれ以上やるとRー18に成りかねないなら止めようか」

 

「………むぅ///意地悪///」

 

「作者の諸事情あるからね。というか、これRー15だからね?違反ダメ、絶対」

 

「………じゃあ、分からなければ良いのよね?」

 

「……………」

 

 

あぁ、ダメだ。シノンの誘惑に負けてしまいそう。ってか、GGOの時は本当に甘えてくるから結構精神がゴリゴリ削られていくんだよね。

 

その後、ログアウトしてリアルで昼食とって………あら?今度はデートですか、そうですか。………デート?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。