ガンプライブ!サンシャイン!!~水の乙女と宇宙を求めるもの~ 作:ドロイデン
俺は激怒した。かの暴虐なるザクを斬り殺さんとブレードを抜いて奴に斬りかかった。
『うげっ!なんじゃあの機動!?』
『有り体に言えば、きゃーゴキブリみたいに変態機動で飛んでくるー。めっちゃキーモーいー。ですね』
『おい待てクソAI!なんだよそのクソみてぇなしゃべり方は!』
『ひと昔のギャルっぽく表現しただけですがナニか?』
『イヤ、そう真面目に返されると反論できねぇーんだけど…』
『それよりもさっさと応戦して下さい』
『へいへい…ったく…んじゃ、まぁ…逝くぞ!ゴルゥラァァァァァァ!!!』
奴はビームサーベルらしきものを抜いて対応しようとしてくるが、隙を見てはミサイルやらマシンガンで対応してくる。
『ロックオン』
『おうよ!!』
「流石にビームマシンガンはウザいな……」
これが実弾のザクマシンガンとかならば残弾があるから楽なのだが、ビームマシンガンとなるとほとんど粒子切れの心配がないから困る。
なので、
「とりあえずそれは邪魔」
いつもの十八番、右手のブレードに一瞬だけ粒子を纏わせて的確にビームマシンガンの合わせ目だけを狙って斬撃、見事に爆発四散してくれた。
『あらまぁ、お見事』
『お見事じゃ、っ!いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
ライフル系の武器は基本的に銃口を中心に半分になるようにキット作りされてるパターンが大半だから、楽に手札を奪えるから楽でしょうがない。
しかもアシムレイトのおかげでダメージがフィードバックしてくれるから、慣れてなきゃかなり辛いんだよな。まさしく一石二鳥ってやつだ。
「次は……そこだ!!」
さらに無防備となった右前腕の間接の合わせ目を狙って斬撃を飛ばそうとするが、
『オルゥラァァァァァァァ!!!』
流石にこれは通してくれなく、そもそも合わせ目を斬るだけの威力しか無いから簡単に散らされた。
『解析が完了しました。どうにもあちら様は機体の接合部分…と、いいますか、この場合は“ガンプラ”の合わせ目と言った方が正確な表現ですね。そのガンプラの合わせ目を狙って無駄に正確に刃筋を立てて切り裂こうとしている様です。“合わせ目斬り”とでも言うべきでしょうか?』
『“合わせ目斬り”だぁ!?なんじゃそりゃぁ!?』
「へぇ、サポートAI持ちか」
うちじゃ桜内さん以外使わないから珍しいが、俺からしたらカモも同然だ。
「いい判断……いや、性能だな。確かにお前の言う通り今やったのは俺の十八番でね。まぁ練習さえすればある程度簡単にできるもんだよ」
『近接戦闘を得意とする熟練のファイターなら、確かに練習を重ねれば先程の“合わせ目斬り”は可能ではあります。ですが、それは前提条件として対戦相手の使用しているガンプラの合わせを把握していれば…ではないのでしょうか?』
どうやらチンピラなご主人様と違って理知的……AIに理知的って表現が合ってるのか微妙だが……みたいだな。
「んなもんプロで戦ってたらフルスクラッチ機体と戦うこともあるからな、ほぼ素組ベースなら簡単にできる」
『プロ…ねぇ……』
まぁプロと言っても去年の夏から半年近く休養してたわけだが、こういう時は言わぬが花ということだ。
「そういや名乗るのを忘れてたな、現世界ランク82位の天ノ川昴……こいつは俺の愛機『ジン・
『面倒なヤツだと思ったらお偉いランカー様ときやがったか…。マジでクソだな…今日は厄日か?』
『日頃の行いが悪過ぎるからではないでしょうか?』
『うわぁーい……心当たりが多過ぎて今回ばっかりは否定できねぇ…』
まぁ100以内といっても三代目とか伊織さんとかのレジェンドファイターを除いたうえでという、ほぼ運が重なった結果だからそこまでの実力があるかと聞かれると何とも言えないわけだが。
「さて……それじゃあ蹂躙の時間だ!!」
今度はブレードをしまい、両手に重突撃銃を抜いて、さらにディープアームズビーム砲を肩に展開、
「まずはこれでも貰って逝けや!!」
『ホモじゃねぇーんだ!!!野郎相手に逝けるかよ!!!それになぁ!逝くなら惚れた女とベッドの上でヤりながらって決めてんだよ!!!』
バルバルバル!!と小気味よい音をたてて射ち始める俺の段幕を、やはりそれなりの実力があるのか掠らずに避けていくのに
(やっぱり世界大会の予選リーグに進めるだけの技量はあるか……だけど)
そう思考していると奴は
『うわー、さすがはさいきょーむてきのせかいらんくはちじゅーにいのらんかーさまだー!これいじょーはぼくちゃんじゃよけきないぞぉー!ここははんげきしなきゃー!みさいるはっしゃだー!』
苦し紛れとしか思えないミサイルに俺はため息をつきながら、突撃銃の射線をあわせて迎撃、が
「!? スモークだと!?」
爆発したそれはまさかのスモーク弾で、爆発と共に辺りへ大量の煙が視界を奪った。
「(破れかぶれに見せたのはスモークと思わせないようの演技……チンピラらしく小賢しいの一言だな)だが!!」
俺は背後からの殺気に素早く剣を抜いて振り下ろされるビームサーベルを簡単に鍔迫り合いで防ぐ。
「この程度の悪戯に対処できないと思ったか!!」
迫り合いするビームサーベルを簡単に弾き、すぐさまコックピットブロックに蹴りの一撃を叩き込む。
『ぐぇ!?』
「はぁ、これだからAI持ちは弱いから嫌なんだよ」
『おい、世界ランク82位のこの世の中に81人しかテメェに文句を言えねぇくらいにお偉いお偉いと~ってもクソお偉いクソランカー様よぉ。なぁ?コイツを知りもしねぇで簡単に人の相棒を馬鹿にすんなってんだよ。』
『世界ランク82位のこの世の中に81人しか貴方に文句を言えない程度にはお偉いお偉いと~ってもお偉いクソお偉いクソランカー様。クソ誠にもってクソ言いづらいのですが…この世でたった1人の私のクソマスターを馬鹿にしないで下さいますか?こんなもんで実に不愉快です』
ありゃ、言い返すだけの気力はあるわけか。ただ相手はザクだが……まぁ気付いてないなら絶望をくれてやるか。
「別段深い意味はねぇよ。確かにお前らは強い、多分俺らの方の世界大会の予選リーグ決勝までなら確実に行けるだろう……が、決勝リーグまでは行けない。なんでか分かるか?」
『……』
「答えは簡単『AIに頼りすぎてる』からだ。世界クラスのプロファイターってのは操作技術と判断力がAIの補助を必要としない刹那の思考と操作で行う。だが、AIに頼れば……」
そこで一瞬言葉を止めて奴に向かって急接近する。
『グルゥラァァァァ!!!』
普通ならビームサーベルが当たるであろうその手前で機体の速度を0へ、紙一重で避けた次の瞬間また加速して今度は奴の機体の後ろに回る。
『アラート。後方よりお偉いランカーが接近中です』
「遅い」
相手が行動に移すよりも早く、奴の首もとに左手のブレードを、背中に右手のライフルを当てる。
「ホールド・アップというやつだ。AIがなまじ優秀すぎるせいで自分自身で瞬時に考えて行動する……言わば本能や直感的な行動がまるで殆どない」
だから簡単に裏を取れるし、逆にAI頼りのファイターはそこまで上位に上がってこれない。一人だけ居るには居るけど、あの人も実力に裏打ちされてるから逆に俺は苦手な相手なんだよな。
「それに今の状況ならそっちがアクションを起こすより早く此方が貴様を殺せる」
『お偉いランカー様はウサギ跳びモドキを使いまくりかよ』
ふーん、そっちじゃそんな風に呼ばれてるのか、これ。けどな
「いっちゃ悪いがこんなのは機体加速と減速の緩急を極端にすれば誰でもできる。例え最高速がそこまで早くない機体だろうが、そこからの最低速、そしてまた最高速へと移る技量があれば簡単なものだ」
人の視覚は速度の緩急にとても弱い。遅いチェンジアップからのストレートが早く感じるように、一瞬の緩急を、それもハイスピードの駆け引きが行われるガンプラバトルでやられたら相手は何が起こったか分からなくなる。
勿論機体をそれなりに作り込む必要はあるが、プロファイターならこの程度の作り込みは当然、寧ろそこにその個人個人によっての特色を組み込む事が必然だ。
「あと良いことを教えてやる。俺にはアシムレイトっていう……言わば肉体に痛覚ダメージが入る阿頼耶識システムみたいな特殊能力体質があるんだが……俺の場合はそれを相手にも強制的に発動させられる」
『そりゃスゴい。流石はお偉いランカー様だこと。俺は特殊能力を持った選ばれし伝説のファイターだ!ってか?いいねぇ。いいねぇ。実にいいねぇ。特殊能力だなんてまさに“主人公”様々だねぇ』
「人の話は最後まで聞け……仮に腕を斬られれば切られた痛みが腕に幻痛として現れるわけだが、もし首を切り落としたらどうなると思う?」
俺の言葉に通信越しだが、冷や汗が流れてるのが手に取るようにわかる。チンピラだが地頭は悪くないみたいだな。
「答えは『呼吸困難』。過呼吸になって暫くは立ち上がれなくなる……いや、バトルに戻ってこれるかも怪しいか」
現にあの世界大会の後、俺を止めようとした選手は大概バトルに戻ってこれなくなったらしい。そういう意味では俺は加害者なんだろうな。
「さぁどうする。素直にジンを馬鹿にした事を謝って死ぬか、抵抗して二度とバトルに戻ってこれなくなるか……」
『やれやれですね。これだから知能指数の極端に低いニンゲンは嫌いなんです。まだ仕込めば多少は芸が出来る可能性を秘めているチンパンジーの方が賢いのではありませんか?そもそもこのバカが再起不能程度でビビると思いますか?このクズは死ぬ事よりも、1人きりになる事の方が怖いのですよ。1人きりでは寂しくて死んでしまう寂しがり屋のヘタレ兎野郎ですらね。そんな訳なので孤独に耐えながら1人寂しく過ごす位なら、このロクデナシは喜んで死を選択します。そんなニンゲンなのですよ、私がこの世界に蔓延する低能極まりない下賎なニンゲン共の中で唯一契約を交わしても良いと思ったクソマスターは。あぁ、そうそう。あとどうせ今も内心では殺してくれるなら殺してくれよ。とか考えてますよ?流石は我がクソマスターですね。クソ過ぎてクソとしか言い様がありません』
俺の言葉にAIは躊躇わずに言葉を放った。
『挙げ句果てには私の今の言葉に“あ、それ正解”とか呑気に考えていやがりますね?やれやれです。本当にやれやれです。なぁおい敬愛なる我がクソマスター。貴方はさっきからそこのクソお偉いクソランカー様に馬鹿にされっぱなしでよろしいのですか?高々82位程度のランカー様相手に馬鹿にされ続けていてよろしいのですか?それともここまで小馬鹿にされてもナニも感じなくなってしまったのですか?不感症ですか?機能不全ですか?それともマカオで男性器を切除してオカマにでもなりましたか?クソな上にオカマとかもう救いようが無いクソですね。余りにも可哀想で泣けない筈の電子精霊でも思わず涙が出そうですよ。あぁ、この場合の“可哀想”はクソマスターがではなく、いつの日かクソなクソマスターと結ばれる事を夢見ているニコや、秘かにクソなクソマスターに想いを寄せている生徒会コンビの誰かさん達が可哀想に…と、言う意味ですよ?くれぐれもそこの所を間違わない様にお願いいたします。で?何の話でしたでしょうか?あぁ、そうです。ニコ達が可哀想に…ですよ。こんなクソなクソに想いを寄せているなんて彼女達にとっては黒歴史確定ですね。きっとあと5分後位にはクソなクソに想いを寄せていたなんてそんな黒歴史な事実を隠蔽したくなって富士山をマウンテンサイクルに見立てて樹海辺りにでもクソマスターとの想い出の品を埋めに行くのではないでしょうか?その時に親愛なる我がクソなクソマスターもご一緒にマウンテンサイクル富士樹海支店に埋められては如何でしょうか?地中に埋められればクソなクソマスターでも頑張れば即身仏になれるかもしれませんよ?クソお偉いクソランカー様のクソ特殊能力なんかにクソ手伝っていただかなくても、ニンゲンなんか案外と簡単に死ねますよ?目に指を突っ込んで脳ミソをほじれば死ねますよ?今すぐ筐体から降りて屋上から飛び降りても簡単に死ねますよ?それとも首でも吊りますか?電車にでも轢かれてみますか?クソなクソ人生の最後位は笑い茸でも貪り食べて笑顔で大爆笑しながら死んでみますか?ほら?私はとてもとても優しいので特別にクソなクソマスターにお好きな死因を選ばせてあげますよ?選ばせてあげますので殺してくれよとか考える暇がおありならさっさとご自分でケジメをつけて死んでみなさい。ほら、早く死ねよ。とにかく死ねよ。まずは死ねよ。死ねって言ってんだろ?なぁおい、我が愛するクソマスター。死にたいならさっさと死ね』
「……いや、流石にそれは言い過ぎだろ」
嫌いなザク乗りなのに一瞬だけアイツに同情しちまったぞ、俺。
『さて。我が愛すべきクソマスター。発破はこの辺りでよろしいでしょうか?』
『十二分だ!相棒!!!』
「な!?」
奴が叫んだ次の瞬間、銃口を突きつけていた背中のバックパックユニットが突然爆発し、俺の事を少しだけだが吹っ飛ばす。
「ぐぉぉぉ!!」
予想外の攻撃にアシムレイトの反動、まさかのダメージに俺は声が漏れる。確かに攻撃の手段の一つではあるが、まさかアシムレイトのことを聞いてもやってくるとは思っても見なかった。
「
おかげで右手の突撃銃はお釈迦になっちまったじゃねぇか。
『テメェのそのタマァ…寄越せやぁ!!ゴルゥラァァァァァァァァァァァ!!!』
しかもその一瞬でビームサーベル二本で攻撃しに来やがった。
「いい気になって突撃してくんじゃねぇ!!」
直ぐ様肩ではなく腰辺りに展開させたディープアームズビーム砲で迎撃するものの、まるで意に介せずといった形で避けて近づいてくる。
『皆々様、どうか刮目してご覧下さいませ。こちらに見えますのがあの有名な世界ランク82位のお偉いクソランカー様の射線データとなります。流石は我々電子精霊のユーザー様方を一纏めにして“弱い”等とと宣(のたま)ったお偉いランカー様の射線データは見ていて惚れ惚れするモノですね。実に勉強になります。あぁ勿論、見え見えの射撃に対する皮肉ですよ、皮肉。その程度の事はいくら低能なクソランカー様でもおわかりになられますでしょうか?』
「AIが射線を識別してやがるのか!!なら!!」
直ぐ様ブレードを抜き、斬り合いへともつれ込む。切っては放れを繰り返す様は、まるで宇宙にメビウスの輪を高速で産み出し続ける。
「(マシンポテンシャルはほぼ互角、技量はなんとかこっちが上だけど、相手はAIがある分、総合的にはどっちもどっちか)ならアシムレイトの力で!!」
そう叫び両足のスラスターを全開にしたその時、
「っ!?」
突然両足のスラスターの出力が極端に下がり、さらに膝に激しい痛みが襲った。
「機体不良だと!?整備は確りとしてた筈なのに!?」
プロファイターとして機体の整備は毎日の日課だ。バトルに置いて必要なのは、それまでに行う準備だということは必須だからだ。なのになぜ
『ってか…アンタ、世界ランク82位のお偉いクソランク様なのに気付いてねぇーのか?』
「何?」
俺が気づいてない、だと?
『アンタ、世界ランク82位のクソランカー様なんだろ?それならそれ相応の技量を持ってんだ。そのご自慢の技量を機体への負荷を一切考慮しねぇで全開でぶん回せばそうもなるっての』
「な!?何時ものバトルじゃそんなことは」
『こちらの動きに合わせて膝関節に負荷のかかる動き続けていたので当然の結果です。特に先程の“Rrapid acceleration”モドキがいけませんでしたね。アレは膝関節の磨耗と負荷が酷いですからね』
『と、まぁそんなとこだな。迂闊過ぎたんだよ、アンタ』
「……また、なのか」
彼の言う言葉に俺は歯軋りする。分かっている、分かっている筈なのに、
「何時もそうだ、何かにつけて優遇される宇宙世紀の量産機が偉いみたいな風潮、ザクやジムばかり優遇されて、ジンやティエレンといったアナザー系初期量産型は再販の日の目を見ない」
人気なんだろう、ファンが多いのだろう、仕方ないと言う言葉で何時も片付けられる。けど、
「お前に分かるか?好きなジンでガンプラバトルをやったときに何て言われたか、『パクリ』、『二番煎じ』、『ザクにお株奪われた雑魚』……ふざけるな!!ジンはそこまで言われるような機体じゃねぇんだ!!」
怒りそのままにコンソールを握り、動かないスラスターを無理矢理に稼働させる。
『よろしいのですか?その状態で無理矢理スラスターを使用すれば機体に致命的な損傷が発生する恐れがありますよ?』
「ぶっ壊れること大いに結構!!テメェらザク使いを倒せるなら本望だ!!」
『なぁおいクソランカー…アホなこと抜かしてねぇーで…ちぃーと歯ぁ喰いしばれやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
「な!?ぐぁぉぉぉ!!」
俺の魂の叫びを、奴はマニピュレーターで顔面をぶん殴ってきた。
『うぉい!おい!おい!おい!おい!おい!おい!おい!おい!おい!おい!うぉぉぉぉぉぉいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!テメェ自身でジンを貶めてどーすんだ!クソランカー様よぉぉぉぉ!!!!!!ジンがパクリ?は?どこが?どこがパクリ?デザインがパクリ?ねぇーだろ?どこをどう見ればパクリだよ?ザクにこれっぽっちも似てねぇーし!なぁ?どこら辺がパクリなんだよ?パクリ要素なんざ皆無だろ?ぶっちゃけパクってんのは種死のザクだろ?もうありゃパクリってレベルじゃねぇーだろ?まんまザクだぞ?名前までザクだぞ?無印のSEEDの量産機がアレだけオリジナリティ溢れるデザインと名前だってのにいきなりジオンの精神溢れるデザインと名前になったんだぞ?ザフトの精神はどこに行方不明になったんだ?なぁおい!いつからザフトはジオンになったんだよ?なぁ?テメェもそう思うだろ?クソランカー様よぉ?で?なんだ?お次はジンが再販されねぇ?ならバ○ダイに気合い入れて嫌がらせの様に何万通もお手紙でも書けや!ボケ!書いて書いて書きまくって、バ○ダイの再販担当の社員がドン引きするくらい書きまくってテメェの想いを叩きつけてやれってんだよ!ってかまだジンなんざ再販されてる方だぞ?SD系のガンプラ見てみろよ?あれ?これこの前いつ再販されたんだっけ?ってのが腐る程あるぞ?再販されるだけでニュースになるんだぞ?元祖SDガンダムのガンプラなんざ噂じゃ金型を紛失したとかって話だぞ?金型自体がねぇーんだ。もう2度と再販されねぇーんだぞ?ジンが再販されねぇどころの話じゃねぇーだろ?ジンが再販されましぇーん!とか抜かしてやがるとSDガンダムのガンプラファンに夜道で後ろから刺されっぞ!ゴルゥラァァァァ!!!!!!カラオケに行って実はSDガンダムのドラマCDに収録されていたTokyo Boogie Nightを選んだ歌うSDガンダムガチ勢のダイバ忍辺りに狙われっぞ!月の無い夜は気を付けるんだなぁ!おい!そもそもジンがザクの二番煎じだなんて言われて簡単にキレんな!二番煎じ?上等だろ?俺は茶は二番煎じの茶の方が好きなんだよ!茶はなぁ!アレくらいが丁度いいんだよ!ぶっちゃけ出涸らしの方が好きだってんだよ!あの薄さがたまんねぇーだろ!なぁおい!テメェもそう思うだろ!それだってのに世の中の連中は濃いお茶がいいだのなんだの抜かしやがって!テメェら家ではどーせ出涸らし飲んでんだからイチイチ下らねぇ見栄なんざ張ってんじゃねぇーってんだ!クソセレブ気取りのクソはどうせろくに味なんてわかんねぇーんだからクソやっすい茶の出涸らしでもしばいてろ!どう足掻いたってクソはクソセレブなんざなれねぇーんだからよぉ!そうそう、知ってるか?クソセレブ様が喰うような高い肉は喰いなれてねぇーと大量に喰うとクソ胸焼けするって?やっすい牛肉を喰いなれてるとなぁ、高い牛肉の脂はキツいんだよ!やっすい牛肉の方が庶民には丁度いいんだよ!ケーキだってそうだ!お高い高級店のチョコレートケーキなんざ喰いすぎるとクソ胸焼けするけど、クソやっすいチョコレートケーキはいくら喰っても胸焼けなんざしねぇーぞ!けどなぁ…フルーツ、アレだけは別だ!フルーツは高い方が圧倒的に美味くて喰いやすい!千○屋のクソ高いデコポン食ったことあるか?クソうめぇーぞ!何個でもいけるぞ!デケぇからジャムにでもしようかな♪とか思ってたけどジャムだなんてもったいねぇ!クソ高いフルーツとイイ女は生のままで喰うのが1番だ!夏場とかは特に裸にひん剥いて生のまましゃぶりついてみろよ?ほんのり塩味がイイ塩梅でたまんねぇーだろ?シャワー浴びてねぇーと汗かいたからダメ…とか恥ずかしがって悶えてる姿がまた萌えるんだよなぁ…。アレは動画に納めておかねぇーとダメだろ?なぁ?テメェも健全なオトコノコならそう思うだろ?それともナニか?テメェはあっち系の趣味人か?青いツナギ着て公園のベンチに腰かけて通りすがりのノンケを片っ端から喰っちまうヤツか?くそみそか?阿部さんか?阿部さんなのか?阿部さんなんだな!?イャー!!!だーれーかー!へるぷみー!阿部さんよぉー!リアルに“ヤらないか?”とか言ってきやがるリアル阿部さんがここにリアルに居やがるわぁー!!!!!!ほーらーれーるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!野郎に掘られるならアシムレイト状態で首切られて呼吸困難になった方がマシじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!掘るのは(女の子限定で)いいけど掘られるのはぜってぇぇぇぇぇぇにイヤじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!で?なんの話だっけ?あー…えーっと……ダメだ。思い出せねぇ…。歳かなぁ…。とし子さんやぁ…わしゃ昼めし喰ったかなぁ…?ってうぉぉぉぉい!!!!!!とし子さんって誰やボケェェェェ!!!!!!あ、現在ハーメルンで絶賛連載中の“ガンプライブ!サンシャイン!!~水の乙女と宇宙を求めるもの~”の作者サンのドロイデンさんじゃねぇーっすか。ちぃーす。所で超長セリフってこんなもんでイイっすかね?もっと行きます?行っときます?行っちゃう感じっすか?まだまだ行けますよ?目指せ10000文字とかやっちまいますか?』
「台詞が長すぎるわ!!」
序盤はなんかジンを褒めてたのかなんなのかだったのに、途中からよくわからない台詞ばかり並んで何が言いたいのかさっぱり分からなかったぞ。
てか一人で何文字尺使ってんだ‼うちの文字数2000~3000なのに、一話文近い文字数なんて狂気の沙汰だぞ‼メタ発言?気にしてたらコラボなんかやってられるか‼
だからとりあえず
「俺の精神の安定の為にさっさと落ちやがれ!!」
『テメェが堕ちろやぁ!クソボケクソランカァァァァァァァァァァァァァ!!!』
お互いに拳を振り上げたその時だった。
『あらぁ♪あらぁ♪まぁ♪まぁ♪オトコノコ同士の拳の語り合いだなぁんてぇ、ステキですわぁ♪そんなぁステキなぁオトコノコ君達にぃわぁ…ワタクシからぁとぉぉぉぉぉぉってぇおきいのぉ♪プ♪レ♪ゼ♪ン♪ト♪♪♪ですわぁ♪』
「『!?』」
聞き覚えのない女の声が聞こえたかと思うと、巨大なエネルギーがメンデルのコロニーの方から……って
「マズイ!!」
『グェ!?』
俺は慌ててザクの首もとを引っ付かんでその場から一目散に立ち去る。
『「うぉい!クソランカー!!!テメェはナニさらしてくれてんじゃ!ボケェェェェェェェェェェ!!!!!!』
「五月蝿いから黙ってろ、
『は?』
何言ってるんだこいつ、というような顔をザクのパイロットがした次の瞬間、まるで狙ってたかのように先程まで俺達が居た場所を
『!?』
「嘘だろ……」
余りの威力に開いた口が閉まらないなんて話じゃない。こんな埒外な攻撃を誰が……いや、何が仕掛けたか、そう思ってメンデルを確認してみれば、そこにそれは居た。
その巨大な白亜のボディ、ブルーフレームの青に近い色をした巨大な右腕、そして特徴的なピンクのカラーリングの左腕と頭部のパーツからチラリと見える背中のパーツ。うん、
「突っ込みどころが多すぎるわ!!」
なんで