外伝クトゥロニカ神話『4つの愛』   作:カロライナ

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【前回のあらすじ】
 探索者側とドール側で現状分かっていることを話し合うも情報が食い違う。
 必要以上の情報を伝えない探索者に不信感を募らせるドール達。
 探索者と離れた隙に内緒話を展開し、それぞれ感情を抱くドール達。




1章 『捧げる愛』
Episode2-1 『超能力実験』


対話判定

ロジーナ→纏 6【成功】

ロジーナ→ぬいぬい 7【成功】

ぬいぬい→飛鳥 5+1【成功】

ぬいぬい→ロジーナ 4【失敗】

飛鳥→ぬいぬい 4【失敗】

飛鳥→纏 1【大失敗】1D10→5

纏+1 【信用】→【恋心】 [発狂状態]

纏→ロジーナ 8+1【成功】

纒→飛鳥 1+1【失敗】

 

 飛鳥が纏の顔を見ながらモジモジし始め、この先の話がまとまった時のことだ。

 8人全員に対して、何か唐突に背筋へゾワリと不穏な感覚が広がるのを感じた。

 それは例えようがなく胸が悪くなり、眩暈が生じる様な感覚。互いに、その感覚を感知しているのかと全員互いの顔を見合わせる。

 誰も彼もが青い顔をしていた。但し星乃だけは青い顔をせず、全身の毛を逆立てるように気張ったように目を見開き、不気味な感触に唸るように牙を向けながら耐えていた。

 

そんな不気味な感覚にSANチェック0/1および狂気判定

クリスティーナ74→10【成功】

修羅69→44【成功】

赤大64→65【失敗】

64→63

星乃77→91【失敗】

77→76

 

ロジーナ→6【成功】

ぬいぬい→8【成功】

飛鳥→1【大失敗】 1D10→10

星乃+1 星乃に対する【恋心】→【信頼】

纏→4【失敗】

赤大+1

 

 

「飛鳥。大丈夫。」

 

 全員が全員苦悶の表情を浮かべながらも、真っ先に動いたのは星乃であった。

 真っ直ぐに飛鳥の元へと駆け寄ると、顔を赤らめながらも辛そうな飛鳥を抱き寄せ抱える。口から出て来る声は機械的ではあったが、表情は少し心配したかのような表情になっている。それを飛鳥は微笑むと星乃の左頬を優しく撫でた。

 

「星乃さん・・・。はい、大丈夫です・・・。」

「大丈夫。よかった。」

「・・星乃さんはお優しいのですね。自分も辛そうなのに真っ先に私の事を心配して下さるなんて・・・。」

「飛鳥。私。大事。護る。約束。」

「約束・・・。そうなのですか・・・星乃さんになら、安心して背中を預けられそうですね。」

 

対話判定

飛鳥→星乃 7【成功】

 

 他の3人も足取りは重くも近づき、互いの安否を確認する。幸いにも一瞬でも動けなくなるような感覚はすぐに引き、真面に動けるようになるまで時間は掛からなかった。

 

「酸素不足・・・という訳ではないようですね。ですが、長居はよろしくないのかもしれません。纏さん、飛鳥さん、ロジーナさん、ぬいぬい・・・さん。この先にある扉を開けるのを手伝ってくださいませんか?」

「はい。星乃さん。星乃さんも扉を開けるの手伝ってくださいませんか?」

「わかった。飛鳥。頼み。手伝う。」

「纏! お前も手伝ってくれ! アタシじゃ敵わなくてもお前なら行けると思うんだ。」

「・・・! うん、任せて!」

 

 赤大&纏、星乃&飛鳥の2組が修羅と赤大の指示に対して頷くと、駆け足で扉が外れた入口をくぐり、閂状の扉まで走って向かう。最初、修羅の指示が気に食わなかった纏とロジーナは鋭い目つきをしていたが、ロジーナはクリスティーナが勝手に何か資料を漁り始めていることに気が付き、纏は赤大に呼ばれると力強く頷きその後ろに走って行った。

 

図書館+判定

クリスティーナ60→55【成功】

ロジーナ→4【失敗】

ぬいぬい→7【成功】

修羅25→81【失敗】

 

 残った4人はクリスティーナが書類棚を細かく漁り始めたため、便乗するかのようにその場に留まり資料を漁り始める。星乃や赤大は何もないと言っていたが、クリスティーナとぬいぬいはその資料について漁っているうちに興味深い内容を2つ見つける。

内容としては次の通り。

 

・この部屋では人間の脳に刺激を与え、強い思念の力。いわゆる超能力の実験を行っていた。

 記録を見る限りではロジーナ、ぬいぬい、飛鳥、纏に行ったという実験記録は存在せず、

 また身体の方にも実験の形跡が行われた様な後は見当たらない。

・実験の立案者兼責任者の名前はゲオルグ・アイヒマン博士。

 添付された写真で見る分には偏狭(へんきょう)そうな老人に見える。

 

「赤大さんや星乃さんは、ココには何もないと仰っていましたけど、やはり重要そうな書類がありましたわね・・・。超能力の実験記録です・・・か・・・。・・・見たところロジーナやぬいぬいさんに、そのような痕は残っておりませんから安心して良いですわよ。」

「・・・・・ん・・・。・・・・ありがと・・・・。」

「修羅 縫さん、こっちにはこんなモノがありました。この写真の老人が実験をしていたようですね。」

「ふむ。纏さんが仰っていらしたように、この世界にはもう『道徳』の概念は存在しないのかもしれませんね。わかりました。ぬいぬいさん、ありがとうございます。」

 

 そして、一通りの調査を終えた時の事だった。

 先ほど収まったと思っていた あの感覚が先ほどよりも過敏に4人へ襲いかかった。それは、非常に粘液のあるものを体中に擦りつけられザラザラとした細長いもので全身を嬲り尽くされる様な不気味な感覚。

 

不気味な感覚にSANチェック1/2+狂気判定

クリスティーナ74→58【成功】

74→73

修羅69→97【失敗】

69→67

ロジーナ→8【成功】

纏+1

ぬいぬい→4【失敗】

飛鳥+1

 

 修羅は身体に沿う不気味な感覚に対し、引きはがそうと思わず全身を駆け巡る感覚に手掛け、引きはがす素振をするがその感覚は空を切った。当たり前である。肉体的に修羅を犯している物体など存在していないのであるから。

 ぬいぬい自身も、暴れる自分と似た存在を落ち着かせようとするものの、自分のことで手一杯なためか、あと一歩のところで膝を付き頭を抱える。

 ロジーナとクリスティーナも同様の状況下に陥っていた。修羅やぬいぬいほどでは無いものの体中を凌辱される様な不気味な感覚に包み込まれ、暴れたり動けなくなるほどではなかったが明らかに動作に支障は出ていた。

 

 

 




【後書き】
 ナイトメア達による精神攻撃などは威力に応じて0/1D20~40の処理をしようと考えております。
 そのほかの戦闘処理につきましては、のちに公開するハウスルールを見て頂けたら幸いです。



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