外伝クトゥロニカ神話『4つの愛』 作:カロライナ
飛鳥が『アポルオン』を狙いやすいように引き寄せる。
ロジーナが開戦と同時に『アポルオン』を打ち倒したのだった。
歓喜の声をあげるドール達ではあったが、戦闘は始まったばかりであった。
===1ターン目続行==========
COUNT12
飛鳥
ライトセイバー→1【大失敗】
ほね損傷
切断判定→6【成功】
COUNT11
纏
ショットガン→8+1【成功】
対象アポルオン
→以下のパーツを破壊
蟲の群れ*2
「このぉっ!!!」
「とおぉぉ↑ぉぉぉぉぉぉおう↓?!」
まだ動き、蟲達を旋回させる『アポルオン』に対し、素早く纏はショットガンを叩き込む。しかし、その一撃は『アポルオン』本体を傷付けることは叶わず、蟲の集合体部分に直撃するとその周囲の蟲を粉とするだけであった。
飛鳥もライトセイバーを振り上げ、近くを飛び回るヘビトンボに斬り掛かった。しかし、呪われているのかという疑いを持ちたくなる勢いで蠢く触手に足を取られ転倒してしまう。
なお、完全に恒例行事の如く宙を舞ったライトセイバーは、飛鳥の足を切断し損傷させる。この恒例行事には纏やロジーナ、ぬいぬいですら白い目で飛鳥を見つめる。
COUNT10
ツデムシ1~4
節足
移動【地獄】→【煉獄】
「私は、もしもに備えてロジーナさんとお二人を守れる位置に移動します! 飛鳥さんは真面目にライトセイバーを振ってくださいね?」
「真面目に振ってますよ?!」
ぬいぬい
ほね
【煉獄】→【花園】
飛鳥
ライトセイバー→2【失敗】
ぬいぬいは足早にロジーナ、纏、飛鳥、全員を守りに行ける位置まで走って行く。途中、ライトセイバーを片手によろめきながらも、ヘビトンボを斬り掛かりに向かっている飛鳥を白い目で眺めつつも、助言として一声かけると そのまま中間地点まで走って行った。
飛鳥は再びライトセイバーを振り被り、目の前で小賢しく飛び回るヘビトンボに斬り掛かるが、森まで飛鳥の行動を邪魔したいのか、蔓草が足に絡まり斬り掛かる前に転倒してしまう。
COUNT9
纏
ショットガン→9+1【成功】
対象:アポルオン
ジャッジ
アポルオン=群れの防御 防御1
COUNT8
ヘビトンボ6~9
はね
【煉獄】→【楽園】
ヘビトンボ4~5
はね
【煉獄】→【花園】
ヘビトンボ1~3
おおあご→7、7、10【全部成功】
対象:全飛鳥
→以下のパーツを破壊
【ボイスエフェクト】ラピッド/2/0-2(対象の姉妹1人と対話判定可能)
【発勁】ラピッド/0/0(自身には不可、移動1)
脚全損
ロジーナ
対戦車ライフル→9+1+3【成功、ダメージ+3】
対象アポルオン
ジャッジ
ロジーナ=集中、スコープ、うで、集中支援合計4
ジャッジ
アポルオン=無限の軍勢 防御2
→以下のパーツを破壊
数多の羽音、数多の群がり、群れ防御、無限の軍勢、
無形の悪意、数多の複眼
「あぁぁぁぁぁ!! 食べないでくださいーっ!!!」
ヘビトンボ達はドール4人を攪乱させるつもりなのか、『アポルオン』が復活し、飛鳥が全ての攻撃を失敗した光景を見届けた後、それぞれの位置に己の羽を使い分散した。 【煉獄】には一人攻撃を全く当てられない巫女が居るものの、油断は禁物と考えたのか3体その場に残り、蔓草に足を取られ転倒している飛鳥に全員でかぶり付きに向かう。 流石に転倒しているなま物は狙いやすかったのか、残りの無事なほねや、あし、他の姉妹と会話に使うために必要なボイスエフェクトやボイスエフェクトに付属させていた発勁をもぎ取って行った。
【楽園】には2体のヘビトンボがぬいぬいに追従するかのようにその背中を追いかけ、ぬいぬいが日本刀を抜き、振り返った所で修羅に教えて貰った構えを見よう見まねで取ってみる。2匹のヘビトンボは警戒しながらもぬいぬいを挿むように飛びまわっていた。
【花園】には4匹のヘビトンボがロジーナ目掛けて一直線に飛び立つ。先ほどの1撃で誰が最も脅威であるのか、蟲共の知能でも人間と比肩するほどになれば理解できたのであろう。
しかし、ロジーナは4匹のヘビトンボの接近など目もくれず、まっすぐに今は蟲の塊りとなった『アポルオン』を見据えていた。そして研ぎ澄まされたロジーナの対戦車ライフルが放たれる。飛鳥を除いて、他の外敵の接近など目もくれず目前の倒すべき集中し、前回手に入れた新しいスコープで更に精密射撃を極める。さらに外さぬよう腕も添え、鉛玉を放った。その鉛玉は【花園】【楽園】【煉獄】の味方や眼中にもない敵をすり抜け、吸い込まれる様に【地獄】の『アポルオン』に命中した。『アポルオン』も再びただやられるだけではない。次は無限にも思える様な蟲の軍勢や群れで防御態勢を取る。しかし、それを上回る正確な一撃は、防御策を練っている『アポルオン』に直撃し爆ぜた。
遠くでは飛鳥の悲痛な叫びが聞こえたような気がしたが、まずは敵の総大将を仕留めることを目標とし、ぬいぬいに飛鳥の救助は任せることにした。
COUNT8
ラピッド
よぶんなはね
ヘビトンボ1~3
おおあご→6-1、6、1【失敗、成功、大失敗】
対象:纏、纏、飛鳥
ジャッジ
纏=あし 妨害1
ダメージ
ヘビトンボ1=外骨格
ヘビトンボ4~5
おおあご→5、3【失敗、失敗】
対象:ぬいぬい
ヘビトンボ6~9
おおあご→2、1、10、4【失敗、大失敗、成功、失敗】
対象:ロジーナ
ダメージ
ぬいぬい=庇う(ロジーナ)
ヘビトンボ7=外骨格
「スチールボーン」 防御+1
→以下のパーツを破壊
脚*2
あご、はらわた、はらわた
ロジーナの2回目の狙撃が終わった直後、ヘビトンボ達は一斉に動き出す。しかし、一斉に一度に同じ標的を狙ったのが策略として誤っていた。【楽園】にてロジーナを狙う1匹と【煉獄】にて纏を狙う1匹は何とか混雑しながらも攻撃が当てられそうになる。見事纏を狙ったヘビトンボ2は纏のはらわたを抉り取った。しかしヘビトンボ1も纏のはらわたに喰らいつこうとしたが、あしを出されよろけてしまう。そしてそのまままだ転倒している飛鳥に噛みつこうとしていたヘビトンボ3に足を嚙み千切られてしまった。
ヘビトンボ4、5は身体がぶつかり合ってしまい上手くぬいぬいに嚙み付くことが出来ず、日本刀の太刀筋に受け流されてしまう。
ロジーナを狙ったヘビトンボは頭に被り付き少しでも『アポルオン』から注意を逸らそうとするものの、受け流しを終えた ぬいぬいがルイージロケットの様に頭から飛び込んできたため、目標物に攻撃は当たらず、ぬいぬいの顎をもぎ取った。
アポルオン
多数の顎→3【失敗】
対象:纏
飛鳥
ライトセイバー→1【大失敗】
切断判定→8 成功
→はらわた損傷
「わざとじゃないんです!! わざとじゃないんですっ!!!」
『アポルオン』は対戦車ライフルで射抜かれようとも、まだ攻撃できる手は残っていた。よろけながらも射程圏内に居る纏をかみ砕こうと、攻撃部隊の蟲を飛ばす。しかし、その攻撃は当たらず、大きく逸れた。
飛鳥は足で動けなくなった為腕を使い、身体を引きずりながらも転がったライトセイバーを手に取りレーザースイッチを入れた。今度はライトセイバーの向きが悪かった。レーザーは飛鳥の横っ腹を貫通しハラワタを抉り出した。
悲惨な状況に誰も目を向ける味方は居ない。見てくれているのは、先ほどボイスエフェクトと発勁をもぎ取って行ったヘビトンボだけである。
COUNT7
ラピッド
ツデムシ1~3
突進→6、5、8、9【成功、失敗、成功、成功】任、胴、腕
対象:全飛鳥
ツデムシ1~4
節足
ジャッジ
飛鳥=サイボーグ防御+2
→以下のパーツを破壊
■【こぶし】アクション/2/0(肉弾攻撃1)
■【うで】ジャッジ/1/0(支援1)
■【かた】アクション/4/自身(移動1)
■【ライトセイバー】アクション/2/0(白兵1+切断+連撃1)
■【せぼね】アクション/1/自身(次に使うマニューバーコスト-1(最低0))
■【はらわた】オート/なし/なし(なし)
■【サイボーグ】ダメージ/0/自身(防御2)
「えっ?! ちょっと待っ・・・・!!」
そんな戦闘中にも関わらず弁解している動けなくなった飛鳥へ向けて、構ってくれる存在は敵の中にも存在した。全長10mは下らない巨大百足の群れであった。動けない飛鳥へ向けて、タイムセールが始まった店内の人間達の様に4匹纏めて、飛鳥に向けて突進してくる。1匹は逸れるものの残り3匹が飛鳥の身体に直撃し、飛鳥自身が宙を舞う。咄嗟にサイボーグの身体で衝撃に耐えるものの、そのサイボーグすら貫くような重い一撃。艦これに登場する大破した妙高のようなポーズで跳ね飛ばされる。胴体に捲きつけていた人形と『未來』だけは壊れないようにと身体全体で守りきる。
飛鳥の残っている物はもう たからものと胸部、片腕、頭しかない状況まで追いつめられていた。
纏
ショットガン→9+1+3【追加ダメージ+3】
ジャッジ
飛鳥=アームデバイス支援2
纏=うで支援1
対象アポルオン[完全解体]
流石に完全解体間近になってきた飛鳥を纏は一瞥する。そして次の攻撃が来る前に仕留めようとアポルオンに狙いを定める。ショットガンを放つまでの時間がとても長く感じた。轟音と共に散弾が発射され『アポルオン』を今度は粉微塵に切り刻んでいく。
戦闘終了。
基本パーツ:32
強化パーツ:16
ライトセイバーを除いて全回復
たからものの狂気点回復
飛鳥-3
ロジーナ-1
ぬいぬい-2
纏-3
===戦闘終了================
【後書き】
出 目 が 輝 い て い た 。
そ う 思 っ て い た 時 期 が 私 に も あ り ま し た 。
この飛鳥は敵に足を壊される前に自分で壊さないと気が済まないようです。
飛鳥の出目のポンコツ率が異常で、執筆中は戸惑いが止まりませんでしたね。ポンコツドールと歌われるゾンビクイーンですら、情けを掛けるレベルで戦闘出目がポンコツですね。そして敵の攻撃が何故か飛鳥に集中していくのです。