やはり俺が小学生と青春するのは間違っている。   作:雨上がりに咲く花

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注意 由比ヶ浜推しプラウザバック推奨
胸糞展開有り 嫌な方プラウザバック推奨


第8ゲーム〜先制攻撃〜

「さて、いよいよ晩飯だな…まぁキャンプと言えばこれか」

プールでの一悶着の後,俺達はキャンプ恒例のカレー作り作業へと入っていた。

 

「んじゃ、私と紗季とひなが食材担当でもっかんとアイリーンがお米炊き担当ってかんじだな?」

 

「そうね、それで行きましょう。智花、そっちは任せたわね」

 

「うん、任せて!」

 

「そんじゃ、俺は米炊き手伝うか。こういう場所で火を扱うんなら流石に大変だし」

 

「「「え?」」」

いや、待て待て。そりゃ大人が危ない方を手伝うのは当然だろ?あ待ってひなたちゃんそんな顔しないで、後で八幡コーチがうざい位に構って上げるから。

 

「むむ…智花と愛莉とダブル火起こしデートなんて…一体何処に火をつけるかしら、比企谷さんってば」

おい紗季、お前はやたらと俺を小学生とカップリングさせたがるな。

 

「ヒッキー!あの…さ、私も手伝っていいかな?」

不意に声を掛けられ、振り返った先には少し困り顔をした由比ヶ浜の姿があった。

 

「あのね、朝はその…ごめんなさい、私が止めてあげれなくて…」

 

「なんでぼいんのねーちゃんが謝んだよ?もう別に気にしてないから、手伝ってくれんならかんげいだ!」

この辺りの真帆の切替には本当に助けられる…恐らく、チーム全体のムードメーカーである真帆の決定は皆の背を後押ししてくれる。プレーで引っ張る智花と雰囲気で纏める真帆。こういう選手がいるチームは必然的に強くなる。

 

「そうね…折角だし、比企谷さんの学校での話も聞きたいので私も構いませんよ?」

 

「お - 、ひなももんくはない - 」

 

「えへへ、有難うね?えっと…真帆ちゃんに紗季ちゃんに,ひなたちゃん!」

 

「おい、雪ノ下の方は大丈夫なのか?」

俺はこっそりと由比ヶ浜に耳打ちする。

 

「それなら問題無いよ、さっきクラスで1人だった子に料理教えてるし」

 

「いや何その個人レッスン…雪ノ下の個人レッスンに小学生が耐えられんのかよ」

 

「今朝の出来事後だし…多分?」

あはは、と由比ヶ浜は苦笑いを浮かべて答え、そして俺達は分かれて作業を開始した。

その時、何故だか背中に刺さる由比ヶ浜の視線が危うい物だと云う事には、今の俺が気付く由も無かった。

 

「んっ…しょ、ん…しょ」

ぱたぱたと飯盒の下を扇ぐ愛莉の姿を俺は見守っているのだが…何故だろう、駄目だとは分かっていても男の性が目線に厭らしさを含ませる。

何故なら団扇を扇ぐ度に愛莉の早熟に実った果実が揺れ、滴る汗はその果実へと降り注ぐ…こんな甘美な光景が目の前に広がって居ては流石に凝視する他無い!

と、かなりの危険思考に毒されそうになっていた所で智花に声を掛けられた。

 

「あの、八幡さん。その…八幡さんって、甘い物とかお好きですか?」

 

「ん?あぁ、かなり好きだぞ。好きなドリンクはMAXコーヒーと言ってしまうまでであるしな」

 

「そ、そうなんですね!良かった … 」

 

「どうかしたのか?」

 

「あ、いえ!ふふ…何でも有りません」

ぼそり、と楽しみにしていて下さいねと呟いた言葉を俺は敢えて聞こえない振りをした。

 

「ねぇねぇ、ゆいゆいははっちんのこと好きなの?」

 

「ゆ、ゆいゆいって私だよね?ってはぁ!?何でそうなるし!?」

 

「あ、違うの?じゃあ良かった…私はてっきりアイリーンともっかんの間に新たな敵が現れるのかと思ったよー」

 

「そうね、おっぱいは愛莉にもあるとは言え…年の差のハンデは大きいわ」

 

「お - ? あいにねんれいはかんけいない、かべはこわしてすすむのがしんねんですっ」

 

「この子何で私よりしっかりした信念持ってるのかな!?でも、へぇ…やっぱりヒッキーは…歳下好みなんだ」

 

「あ、ゆいゆいはそこで野菜あらってればいいぞ?はっちんがゆいゆいには包丁もたせんなっていってたし」

 

「事前忠告されてたんだね!」

 

「さて、そろそろいい頃合かな」

そう呟き、飯盒の中を開けようと手を伸ばす。

 

「あつッ」

俺は暑さに思わず手を飛びのかせてしまった、すると

 

「ひ、比企谷さん!?大丈夫ですか!?火傷なら急いで手当てを…きゃっ!」

 

「危ねぇ!」

 

「ッ…いてて,大丈夫か?あい…り…」

 

「はい,だいじょ…ッ…ッ」

俺を心配して躓いた愛莉を抱き留めようと必死に動いた結果、俺は大勢のJSの前で愛莉の上に馬乗りになりあろう事か果実を手の中へ収めるというJapanese伝統のらっきぃ☆すけべ状態へと陥っていた。

 

「ご、ごめんなさいッ…」

 

「あ,いや愛莉!悪い!?」

今にも恥じらいと申し訳なさで泣き出しそうな愛莉を顔を見て、我に返った俺は急いで飛び退こうとするも

 

「公衆の面前で自分の教え子を貪ろうとするなんて…比企谷コーチ、遺言なら聞いてやるぞ?」

 

あ,俺オワッタワ

その後、夕焼けが落ちそうな森の中で男性の叫び声が聞こえたとか何とか…。

 

「まじ酷い目にあったわ…」

 

「大丈夫ですか?八幡さん…」

智花は心配そうに俺の怪我の手当をしてくれていた。

いやもう、パンチ一撃で奥歯欠けるとかあれは化物の類ですよ、ええ。

 

「いや、俺が愛莉に悪い事したしな…」

 

「しっかし、はっちんもやるよなぁ?皆の前でアイリーンのおっぱい鷲掴みで押し倒すとか、まじすげぇ!」

 

「…ヒッキー最低」

 

「今回ばっかりは真面目に不可抗力だ…ったく、お陰で美星先生から熱血パンチの指導が入ったし…」

 

 

「ごめんなさい…私のせいで比企谷さんが…」

 

「愛莉は気にする事ねぇよ、愛莉は俺の事気遣ってくれたんだろ?俺はその優しさだけで救われるよ」

そう言って俺は、愛莉の髪を優しく撫でてやる。

お世辞でもなんでも無く、俺は愛莉の気持ちが嬉しかったのだ。

 

「えへへ…あ、私少しお手洗いに行ってきますね?」

 

「あ、私も行く!」

 

「由比ヶ浜も愛莉も、早めに戻ってこいよ?」

 

「「はい(はーい)」」

 

***********

 

えへへ,何だろう…比企谷さんに優しくされると、胸がドキドキしちゃう。真帆ちゃんや紗季ちゃんは何時も揶揄うけど…もしかしてこの気持ちは…

 

「ねぇ,愛莉ちゃん。愛莉ちゃんって…もしかして、ヒッキーの事好き?」

 

「へ!?え、あ…いや、分かりません…私、男の人を好きになった事ないので…」

 

「そうなんだ…でもね、生半可な気持ちでヒッキーを好きになっちゃ駄目だよ」

 

「ふぇ?」

 

「ヒッキーはね、私達奉仕部の大切な部員なんだ。けど最近は愛莉ちゃん達にバスケ教えてばっかりで…余り部活する時間もないんだ。」

 

「あ…」

それは、申し訳ない思いだった。私達に時間を割くという事はそれだけ比企谷さんの時間を奪っている…という事に変わりはない。

 

「だから、別に貴女がヒッキーを好きになろうがどうなろうが良いけど…私''達''からヒッキーを取らないでね?ゆきのんもあんな言い方してるけど…本当に信頼してるし、今日の事は反省してたんだ。だから…余り私達に介入して来ないで」

 

「わ、私は別に!」

 

「バスケを教えてもらうのはいいよ、それは多分平塚先生の依頼だろうし…けど子供のくせに、恋愛にまででしゃばらないでって言ってるんだし!」

 

「わ、私はただ…比企谷さんに笑って貰えたら嬉しいだけで … 」

 

「……だったら、それで留めて置いてね?それにヒッキーと貴女がもし付き合ったらどうなると思う?本当にロリコンって…ヒッキー、学校でいじめられるよ?」

 

「ッ!」

学校で…いじめられる?私のせいで…?好きになったら…私のせいで比企谷さんに迷惑を?

 

「…なんてね、ごめんね?強く言い過ぎて…無いとは思うけど、ヒッキーを好きになるなんてさ!でもヒッキーを好きになるって事は、年の差だったり…色々考える事は考えないとね!子供の考え、押し付けちゃ駄目ってことだよ?」

 

「そう……ですね、私はコーチとしての比企谷さんが好きなだけですから」

 

「そっか … それで安心したよ!じゃ,みんなの所へ戻ろっか?」

 

「…はいッ」

その日、笑顔の裏で少女は初めて抱いた純粋な気持ちを … 殺した。




…まぁ、ガハマ推しには叩かれる覚悟はしております、はい。

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