やはり俺が小学生と青春するのは間違っている。   作:雨上がりに咲く花

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お待たせしました!今回の話は俺ガイルで言う夏のボランティア編辺りにオリジナル要素を詰め込んだ内容となっております。
駄文で宜しいなら、是非楽しんで行ってください!!









因みに、雪ノ下好きの人で、酷い目に遭うところは見たくない人はここでプラウザバックをお勧めします。


第五ゲーム 〜 やはり文化部と運動部は交わらないのか 〜

「……ふッ」

夏休みに入り,俺は平日の昼間から堂々とリビングのソファで横になっていた。

そして,携帯に写った女バスの皆と行った祝勝会の写真を眺め1人ニヤニヤと頬を崩す……あれ、俺ただの変態に見えない?今の。

眺めていた祝勝会の写真から急に絵面が変わり、珍しく俺の携帯に着信が入る。俺の携帯に平日の昼間から電話してくるとは、一体どこの暇人だか…気怠い声を出して、早めに電話を切ろう…。

 

「……はい?」

 

『もしもし?比企谷コーチ?私だよ,美星』

俺は勢い良く飛び上がり、ソファで正座の体制と成る。

 

「おおお、お疲れ様ですっ」

 

『何でそんなにキョドってるんだよ……』

 

「すみません、それで何故俺の番号を?」

 

『静に聞いた』

 

『あ、成程……でご要件は?女バス絡みですか??』

 

『流石!察しが良くて助かるよ、実はうちの学校で夏休み期間にキャンプするって云う企画があるんだけど……どうせならそれを利用して、キャンプ場の近くにある体育館を使って合宿にしようかなと思って校長に交渉してみたら、OKが出たんだよ。そこで』

 

「合宿の練習に俺を……ですか」

普段の俺なら、ここは間違いなくNOと答えるが

 

「構いませんよ、俺も智花達の練習を見れるのは歓迎ですし、あいつらにも会いたいですし」

二つ返事でこれを了承した。

 

近場の駅で待ち合わせという事だったので、俺は急いで用意を始めた。

と言っても、要るのは着替えと簡単な生活用品だけだ。美星先生は途中でコンビニに寄ってくれると言ってたので取敢ず下着だけでいいか、等と考え用意していると2階から勢い良くあいつが降りてきた。

 

「お兄ちゃん、今暇してって……なにしてるの?」

 

「あぁ、すまん小町。俺は数日くらい家を空ける」

 

「へっ?お兄ちゃん何処か行くの!?」

何でそんなに驚くんだよ……。

 

「ちょっと野暮用でな、三日位外泊してくる。」

 

「えぇ〜……は!それってもしかして、あの智花って人!?」

 

「……まぁ、そういう事だ」

 

「そっかそっか!なら仕方ないね!!帰ってきたら話聞かせてよ?」

 

「気が向いたらな」

 

そして俺は家を離れ、近場の駅で俺の天使達を待つべく待機していた。

 

「あと5分くらいか……」

 

「あれ?ヒッキーじゃん、何で居るの!?」

 

「比企谷君……貴方、用事なのでは無かったの?」

 

「げっ……雪ノ下に由比ヶ浜」

 

「人の顔を見るなり、げっとは本当に最低ね??クズ企谷君」

 

「偶々見たから驚いたんだよ……」

 

「でも、ヒッキー何でここにいるの?小町ちゃんが待ち合わせには来ないって……」

 

「は?待ち合わせ??……何の話だ?」

 

「まさか貴方、正面切って待つのが恥ずかしいからと言って偶然を装って来たのかしら?……少し気味が悪いわよ」

 

「そうなの?ヒッキーマジキモイ!!」

 

うわぁ、あらぬ誤解をかけられる上に気味悪がられるとか……俺そんなに悪いことしたの??まぁいつもの事だけど。

 

「おい!お前ら、はっちんをいじめるなよ!!」

 

「ちょっと、真帆!」

 

由比ヶ浜と雪ノ下の相手をしていると、向こうからこんな俺を庇う天使達の声が聞こえてきた。

 

「おぉ、まほまほに紗季に皆、来たか」

 

「おぉ〜会いたかった、おにいちゃんっ」

ひなたは俺の顔を見るなり、勢い良く飛び付いてきた。なんて可愛いんだコイツ……最高だな、おい。

 

「久し振りだな〜はっちん!夏休みはいつ練習かなって思ってたら、まさか合宿なんてみーたんも粋なことするよな!」

 

「久し振り、まほまほ。確かに、俺もお前達と練習できるのは嬉しいし……美星先生まじ感謝だわ。」

「でさ、はっちん……このぺちゃぱいと頭悪そうな女は何?さっきからはっちんの事虐めてたけど……。」

そう言ってまほまほは由比ヶ浜と雪ノ下を睨み付ける、然しその雪ノ下と由比ヶ浜は

 

「比企谷君、この子達は?」

雪ノ下に依頼の事は言わない方がいいか……なら,少し端折って

 

「あぁ、こいつらは俺がバスケを教えてる慧心学園って所の女バスのチームだよ。で、こっちは俺の同級生の由比ヶ浜と雪ノ下だ。」

 

「湊 智花です、宜しく御願いします」

 

「か……香椎 愛莉、です」

 

「お〜、ひなは袴田ひなたっ」

 

「永塚 紗季です」

 

「……三沢 真帆」

露骨に嫌な顔をするなよ、いや子供って素直すぎて怖いな……。

 

「そっか、私は由比ヶ浜結衣だよ?宜しくね!」

 

「私は雪ノ下雪乃よ、貴女達もこの男に変な事をされたらいつでも言いなさい?私がすぐクビにしてあげるから」

 

雪ノ下のジョークも、こいつらには逆効果だったのか全員が面白くない表情を浮べた。

 

「……まぁいいや!私たちとはっちんを合わせてチーム RO-KYU-BU! なんだぜ!」

 

「ろう…きゅーぶ?」

あ〜、それあれですね。祝勝会の時俺が調子に乗って付けたチーム名ですね……てか良く覚えてたな、と云うより採用なのそれ??

 

 

「…最近貴方の様子がおかしいと思ったら…しかし比企谷君、どういう事かしら?貴方はいつの間に幼児に手を出す様なクズに成り下がったの?あぁ、クズは元々ね」

おいおい、俺の評価元から低くね?と俺は何時ものようにツッコミを入れようとすると……

 

「………んですか」

 

「え?何かしら…??」

 

「…何で……何でそんな酷い事が言えるんですか!!」

突然声を荒らげたのは、なんと愛莉だった。

どうやら、雪ノ下の言葉で完全に子供達の沸点に到達したらしい。

 

「比企谷さんはそんなクズ呼ばわりされる人ではありません!同級生で同じ部活なのに…なんで,そんな事を……一生懸命、私たちの居場所を守るために戦ってくれたんです、それなのに……あなた達にそんな事言われる筋合いありません!」

 

「お〜!おにいちゃんをいじめる人、ひなはゆるしませんっ!!」

ひなたは俺の体から降りると、両手を広げて俺の前へと立ち塞がり二人を睨みつけた。

雪ノ下は言葉を失い、由比ヶ浜はとても慌てている。

 

「全く、姉ちゃん大人の癖に人の事を傷つけちゃいけませんって簡単な事も分かんないのかよ!ほんっとムカつく!はっちん、こんなババァほっといて行こう!!」

 

「あ、おいちょっ……」

俺は真帆に手を引かれ、呆然と立ち尽くす雪ノ下に声を掛ける由比ヶ浜の姿を目に移していた。

 

……この時、俺は不謹慎にも何処か清々しさと嬉しさを感じていた。




今回は入りという事で、短めにしました。

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