やはり俺が小学生と青春するのは間違っている。 作:雨上がりに咲く花
では,駄文なのは変わりませんが…宜しく御願いします!!
青春とは、嘘であり悪である。
俺は今までこの理念を疑った事も無ければ間違いとも思ってはいなかった。
少なくとも、あの時までは…。
遡る事、二週間前。
「比企谷、少しいいか?」
「…何ですか?」
ホームルームも終わり、何時もの様に俺は雪ノ下の罵詈雑言を浴びに奉仕部室へと足を向けていると後ろから声をかけられる。
俺に声を掛けた人物、平塚先生はこちらを向いて手招きし準備室へ来いとジェスチャーで伝えてきた。
少し面倒に感じつつも、担任の言葉だ。ここで逆らえばさらに面倒になるのは目に見えている、俺は素直にその背中に着いて行った。
「いや〜突然すまないな、比企谷。」
「いえ、構いませんけど…俺に何の様ですか?」
先生が俺を呼び付ける時は大体愚痴か面倒事が多い。故にこの状況は俺としては大変居た堪れない状況であり、早くこの平塚ダンジョンを抜け出したい一心で問い掛けた。
「まぁ、そう身構えるな。今日は…お前に依頼をしたくてきて貰った。」
ほら、やっぱり面倒事だ。俺は心中ため息を漏らしながら話を進める。
「…雪ノ下や由比ヶ浜入れず、俺だけにですか?」
「そうだ、というかこの依頼…お前にしか出来ないからな。」
「ほう…有能な雪ノ下に出来なくて、俺には出来るとは余計に厄介そうですね。」
そうして俺は、事情を聞いた後とある学校の校門前に居た。
そう、俺は慧心学園という進学校の前に居る。しかも初等部。
本気で帰りたい…そう感じながらも俺は平塚先生に頼まれた依頼をこなす為に足を進める。
依頼の内容は、この学校の女バスのコーチをしてくれというものだ。
何でも、この学校は実力主義であるため実力の無い女バスを残しておくより実績のある男バスの為に練習時間を全てくれてやれ、と横暴な事を言われた女バスの顧問である平塚先生の旧友は「実力がないからって練習する場所までとるのはおかしい」と反論したらしく、では試合で決着を付けようという話になったとか何とか。
そこで、一応のバスケ経験者である俺にコーチを務めて欲しいという平塚先生の依頼を受け今に至る。
まぁ確かに雪ノ下じゃ小学生に教えるのは難し過ぎるし由比ヶ浜は……と、そうこうしているうちに体育館に到着。
やはり、相手は小学生とはいえ緊張は走る。
というか大丈夫なんだよね?こんな目の怖いやつがいきなり入って通報されないか心配するまでである。
「まぁ…悩んでても仕方ねぇか…。」
意を決して俺は、その扉を開いた。
「「「「「お帰りなさいませ!!ご主人様!!」」」」」
俺は勢いよく扉を閉めましたとさ。
一応、試合の後は俺ガイルの夏休み編に入ろうかと考えています、と言うかむしろそっちが早く書きたいまでであります←